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Yummyは音楽の宝庫【キャラヴァン】by デューク・エリントン [音楽]

(はじめに:自宅パソコンがダウンしてしまい更新が滞りましたことをおわびします)


カフェ・ヤミー(Yummy)は高円寺北口商店街にあるその名の通り料理がとても

おいしいカフェ・バーです。


でもそれ以上にJAZZをはじめとしたレコードやCDを迫力の音響設備で聴かせて

くれることの方がワタシとしては魅了されているのです。


ベーシストでもあるマスターはことさらJAZZに造詣が深いのですが音楽全般に

精通していますので選曲も的確で時間帯や客層をチェックしてそれらの状況にマッチ

したCDやレコードをBGMとして流してくれます。


そんなヤミーで12月15日(土)英ちゃん主催の「熟年ソネブロ組」(笑)オフ会が開催

されたので参加してきました。


そもそもソネブロ超人気ブロガー<ぼんぼちぼち>さんが2016年2月にここ

ヤミーでオフ会を開いたときそれに参加して以来自分自身がこのお店をすっかり

気に入ってしまいヘビーユーザーとなってしまった、といういきさつがあります。


さてオフ会の詳細は主催者の英ちゃんさんを始め他の方に譲ることとしてワタシと

しては4か月越しに記そうとしていたテーマについて綴ることにより「オフ会レポ」

の代用とさせていただこうと考えますのでご容赦ください。


今年の8月にシニアラグビーのガチンコマッチのためにニュージーランドを訪れた

ことは拙ブログでも触れましたが、片道10時間半ほどのフライトはけっこう堪え

ました。


往路は夜間のフライトだったので寝て過ごせましたが帰りは朝方の出発だったため

時間の過ごし方が問題。


映画のコンテンツは豊富でしたが興味を引く作品が一つも無かったので普段滅多に

嗜むことのない読書に浸りながら音楽を聴くことにしたのです。


読み始めてから1年越しとなる「戦後日本のジャズ文化」<マイク・モラスキー著>

音楽ジャンルでの人気ソネブロガーlequicheさんおススメの文庫本です。

BGMに選んだのはもちろん<ジャズ・スタンダード・ナンバー>のチャネル。


文字通りスタンダードナンバーが続く中で、メロディはよく耳にするもののシンプル

にしてエネルギッシュな演奏に一瞬で魂を奪われてしまった曲に出会ったのです。


<Caravan/Duke  Ellington>とクレジットされています。


スタンダード中のスタンダードですが、ワタシの乏しい聴取経験では何れもビッグ

バンド系での演奏しか聴いたことがなかったのでこの初めて聴くトリオでの演奏が

シンプルにして極めて新鮮で特にイントロのドラムサウンドに果てしなく惹きつけ

られたのです。


4分強の演奏時間ですが気に入りすぎてその後何回も繰り返し聴くうちにやがて

成田に到着となってしまったほどです。


帰宅後さっそくユーチューブで検索してみました。

が名盤ゆえいくつものバージョンがヒットするものの目指すバージョンの演奏が探し

出せずにおりました。


そんな悶々としていた日々が続く中いつものようにヤミーを訪れたんです。

その日はたまたまお客さんが少なくてやがてワタシひとりとなってしまった。


そこで自分がフライト中に出会った曲の話をマスターに向けてみたんです。


「デュークエリントンのキャラバン」なんですけど、シンプルなトリオでの演奏で…と

説明したら、マスターは即座にピンと来られたみたいで・・


そして次のタイミングではワタシがユーチューブで探しても探しきれなかった曲が

ヤミーの卓越した音響設備から聞こえてきたのでした。

いや〜手品のようでした。




この出来事のあとワタシとって<デュークエリントン/キャラバン>の曲をキーとして

しばらく偶然が重なるのですが、その続きは次回に譲ることとします。


最後にまたオフ会の話題に戻ります。

当日のBGMはぼんぼちぼちさんがクリスマスソング集のCDをご用意くださったので

とてもタイムリーでかつ極ウマの料理にマッチした幸せな時間と空間でしたよ。


改めてヤミーさん、幹事の英ちゃん、そしてぼんぼちさんはじめ参加された皆さん

楽しいひと時をありがとうございました。


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美輪明宏~ヨイトマケの唄~封印から復活した魂のSONG [音楽]

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先日NHKBSで『美輪明宏<ヨイトマケの唄>その愛と秘密』が放映され視聴しました。

非常に中身の濃い内容であり自分自身記録にとどめておきたいと痛感しましたので、

番組の焼き直しバージョンではありますがお付き合いいただけましたら幸いです。

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2012年NHK紅白歌合戦 美輪明宏77歳 最高齢で初出場

<ヨイトマケの唄>(作成年  1965年)  ←クリックすると曲がリンクしています

(ここは私見です)多くの若者(のみならずおおよそ70歳に達していない人たち・・私も

です)が美輪といえばかなり年配でありながらLGBTを標榜しつつも辛口なコメントを

売りにするクセ者タレントくらいの見識しか有しておらず、よもや偉大なシャンソン

歌手だとはまったくご存知なかったのではないでしょうか・・

どんな歌を歌うんだろうとゲテモノ的好奇心で聴いていた観衆の度肝を抜いたのが美輪の

この<ヨイトマケの唄>でした。

いつもは罵詈雑言オンパレードの2チャンネルがこのときばかりは賞賛の嵐だった

そうです。


ところで私のこの曲との出会いは、小学校低学年のころ。

「父ちゃんのためならエ~ンヤコラ、母ちゃんのためならエ~ンヤコーラ、もひとつ

おまけにエ~ンヤコ~ラ~」のセリフが世の中で流行って、こども心にとてもコミカル

で親しみやすいフレーズだったので節回しを勝手につけて友達との間でフザけてよく

使った記憶があります。

てっきりコミックソングだと思っていたこの歌ですが、その後テレビでぱったりと聴く

機会を失った理由が放送自粛ソングに指定されていたとはつゆ知らず、ふたたびこの曲

がほかのアーチストたちにのカバーによって聴かれるようになったころ、気が付けば

時はすでに21世紀を迎えておりました。



さて話は逸れますがもうひとつの著名な『放送自粛』曲です。


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<竹田の子守歌唄>(赤い鳥)・・京都の被差別部落で歌われてきた曲として永年放送

自粛曲扱いを受ける


私が自分自身の小遣いをはたいて買った通算2枚目のEP盤なので思い入れの強い曲

ですが、それがよもや放送自粛を受けていたと知ったのはやはりかなり時が経過して

からでした。


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この曲には幻と言われれる<2番>の歌詞が存在しそれは

  

    "久世(くせ)の大根飯  きっちょの菜飯(なめし)  またも竹田のもん葉飯"


という歌詞です。 封印される少し前に私はたまたまラジオでこの歌詞が流れたことが

EP盤の曲で歌われていない歌詞だったことから強烈に頭の中に残っておりました。

『放送自粛曲の中のさらに放送自粛歌詞』ということで究極のお蔵入り部分といえます。

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話を<ヨイトマケの唄>に戻します。

美輪は作詞のきっかけを自身の幼少時の友人を思い起こしたものとしており、ドキュ

メント番組インタビューでもその汚らしくてか弱くいじめられっ子の主人公の母親が

息子を思う愛について次のように語っています。

「ケンカが強い、金持ち、勉強できる、のが偉いんじゃあない。人間で一番偉いのは

  お天道様の前に胸張って神様にじっと目を見ていられるだけちゃんとまじめで、

そして何でも一生懸命やってそして清らかでまじめな子が一番偉い、だからあんたは

偉いんだ」


ところで「エンヤコーラー」ってどういう意味なのでしょうか。

これは美輪がかつて著した「紫の履歴書」でこう語っています。

「僕はあの誰それのためならエンヤコーラーという言葉が大好きだ

  それは実に豊かな愛を簡単に表現している見事な言葉だ

  この言葉の中にはヒロイズムもなければ見返りを要求する押しつけがましさもない

  ただほのぼのと暖かい無償の愛があるだけだ」

その言葉には共感します。有償の愛とか見返りの愛ってあるのでしょうか・・

私の理解ではそれは愛もどき、あるいは見せかけの愛だと断じます。


最後に・・

美輪明宏という人物は紅顔の美少年として華やかなデビューを果たしたものの、

昭和20年代まだまだ世の中の見解が古式ゆかしき時代に同性愛をカミングアウト

して干されしまい、しかしそれを克服してようやくこの<ヨイトマケの唄>が大ブレ

ークしたかと思ったら今度は<放送自粛曲>としてまたも干され・・と大きな逆境を

2度も克服しているから並のアーチストとは比較にならぬ異次元の力強さを有して

いるように感じられてしまうのです。

今後もこのようにパワフルな生命力を有した曲と出会いを心待ちにしています。



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阿佐ヶ谷ジャズフェスとカホン(楽器)のこと [音楽]

昨日はそぼ降る雨の中≪阿佐ヶ谷JAZZ STREETS2017≫を聴きに行ってきました。


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駅南口噴水前特設ステージで熱演を繰り広げる地元ライブハウス<マンハッタン>

で活躍しているメンバーたちのセッションです。

管楽器3本の重厚な演奏。そして中央を務めるのは女性アルトサックス奏者です。

最近はいたるところで地域ジャズフェスが開催されていますがこの≪阿佐ヶ谷JAZZ

STREETS≫は1995年のスタートなので老舗中の老舗と言えますね

毎年2日間開催され、2日目のこの日はあいにくの雨でしたがご覧の通り悪天候をもの

ともせず熱のこもった野外ライブが繰り広げられたのでした。

たださすがに楽器の保護もあるのでアーチストたちは屋根付き設備内での演奏でした。

観客は傘もささずに聴き入っています(ワタシも)

2日間で13のパブリック会場(有料)と11のストリート会場(投げ銭)それに39

のバラエティ会場(料金等は各別)で演奏が行われるというまさにJazz天国のひととき

です。

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ところでワタシがこちらに出向いてきたのは、管3本の演奏を聴きに行くのが目的と

いうことではなくカホン奏者小林和弘(通称:KAZU)氏がこの阿佐ヶ谷Jazzに参戦

するというインフォを受けたからなのです。

KAZU氏とはワタシの地元高田馬場のライブハウスで2年半ほど前に出会い、以来毎月

演奏を聴きに行っておりすっかりカホンに魅せられたもので。

しかも興味深いのは、高田馬場での演奏はほとんどがポップス系の曲だったのですが

本日はジャズフェス。

カホンがどんなジャズを奏でるのかが興味津々でした。

     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

と、ここで楽器のカホンについて簡単に解説しておきましょう。

(日ごろ音楽をそれほど聴き込んでいない方や楽器をあまり嗜まれない方だときっと

 <カホン>は未知なのかなあと思いまして。ちなみにワタシはKAZU氏と知り合った

 とき初めてカホンにお目にかかって、そして音を聴いてエラく感心してしまいました。)


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真ん中の長方形の箱が<カホン>です。

外見はあたかも鳥の巣箱のような形に見えます。

木材で出来ていて中は空洞、これの一面を手で叩いて音を出すのです。

端を叩くとスネアドラム(小太鼓)のような高い音、中心部を叩けば

バスドラ(大太鼓)のごとく低い音が出ます。

奏者はこの箱のような楽器に腰かけて前部を左右の手を使い音を出しリズム

を刻むのです。


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こんな感じですね。

因みに左側の楽器はウインド・チャイム。

左右なぞるように鳴らしてゆくと曲に華やかさや勢いがつきます。

静かな場面から盛り上がっている場面まできらびやかに曲を彩ってくれる

のです。

また右側はスプラッシュ・シンバル。

右手でカホンの中心部と同時に左手でこのスプラッシュ・シンバルを叩く

ことによりドラムセットのバスドラとシンバルを同時に叩いたときと同様

の迫力が得られます。

KAZU氏にとってこれら3種の神器は必須アイテムだそうで、これによって

いつでも豊かでバラエティな音を創造してくれています。

自称《旅するパーカッショニスト》KAZU氏にとってこの3種の神器は機動力

が抜群なので鉄道や飛行機でもお伴できる利点が最大のメリットだそうです。

確かにドラムセットは手では持ち運べないですからね。

     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

リーダーのアルトサックスにギターが加わりリズムセクションがKAZU氏という

トリオのセッション。

ジャズの名曲<Misty>などスタンダードジャズ数曲を演奏してくれましたが

サックスとカホンが小気味よく絡み合ったりまたKAZU氏貫録のソロも存分に

楽しめたし、とても新鮮なトリオでのジャズライブでした。


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最後にKAZU氏オリジナルCDを紹介。

今春初ソロアルバムを発表したのですが、内容がユニークで全曲パーカッション

のソロ。

全10曲をカホンを中心に色んな打楽器をKAZU氏ひとりが演奏しているという

驚きの内容。

マニアックと言えばマニアックですが中には日本の郷土芸能をほうふつとさせる

ような日本人のDNAが揺さぶられるごとくの曲も収められているので楽しめます。

あ、念のためKAZU氏からリベートもらったり宣伝を頼まれたりしてませんよ(笑)

自分も知らなかったのでカホン普及活動の一環です・・

ちなみにカホンの祭典なるものが年1回やっているそうです。(その名も『箱フェス』


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《音楽》ヒカシューと水曜日のカンパネラ [音楽]

個人的なことですがここ最近色んな形のミュージックライブを鑑賞する機会が

増えています。

先週末は知人の所属しているゴスペル合唱団が公会堂を借り切って発表会を行う

というので横浜まで聴きに行ってきました。

総勢30人参加のアマチュア合唱団ですがバックにプロたちの演奏をつけての歌唱

はプロと遜色ないばかりか迫力は人数のなせる業かプロ顔負けで、思わず聴き入って

しまった。

ゴスペルというジャンルに絞ったライブは初体験でしたが、いつも聴きに行って

いる高田馬場ライブでリードボーカルのブルースシンガー町田謙介さんお気に入り

のゴスペルソングとして毎回披露される《Down by the riverside》をここでも

取り上げ合唱、しかもパフォーマンスとして観客との掛け合いになるよう導いてくれ

たのでワタシも一緒になって♪Down by the riverside~♪の部分を熱唱させてもらい

気持ちよく盛り上がれました(^^♪


閑話休題


ゴスペルコンサートは横浜市南区の公会堂で公演されたのですが少し早めに着いたので

近隣をブラブラしたら《横浜橋商店街》なるスポットに遭遇。

少し探索をしてみて昭和チックな店を発見。


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<よこはまばし焼(=今川焼)>昭和甘味を堪能

テーブルも座席も”昭和”を物語っている昭和雰囲気満載の店内で<飲み物+

今川焼のセット>が¥420とこちらも昭和価格 

《えどや》・・応援したくなるお店でした。

     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

その前の週末土曜日は渋谷エリアで3日間に亘って行われた[16th TOKYO JAZZ

FESTIVAL]の様子をうかがいに出掛けてみたのでした。



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屋内外9ヶ所のエリアで期間中にライブが行われていますが、永らく続いた

悪天候もこの日はカラリと晴れて野外音楽日和だったので、お天気に誘われて

代々木公園の会場に引き寄せられて来ました。

代々木公園に足を踏み入れたのは20年ぶり・・いやもっと経ってるかも、です。

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アフリカンソウルテイストでノリノリの演奏。

リズムに乗ってからだを激しく揺すって踊り出す女性の観客も続出。

演る方も1曲目からノリが良ければ聴く方も負けておりません。

ワタシもスタウト片手に聴いていたので心地よさも手伝い自然とからだでリズムを

刻んでいました。(野外⇒太陽⇒音楽⇒ビールの化学反応は素晴らしいです)


さてタイムテーブルをチェックするとこの後渋谷センター街でパレードが

行われるようなので急いで駆けつけたのですが間に合わなかった、残念。

3日間で9か所の屋内野外会場でもって様々なアーチストたちの演奏を無料

(一部屋内は有料)で聴けるTOKYO JAZZFESTIVALですが、この日の夜間には

東京メトロ渋谷駅構内で世界に名を馳せるJAZZピアニスト小曽根真氏がナマ演奏を

無料で披露してくれたのです!

(大変残念なことにワタシは予定があったので聴きに行けませんでしたが・・)

また有料会場ではロン・カーター、チック・コリア、ナベサダなどジャズ

ミュージシャンの大御所たちのLIVEが同一の場所で聴くことができるという

贅沢三昧。

さすが主催者がNHKで後援は文化庁や東京都など名だたる機関の数々がスポンサーと

してサポートしているだけに最近色んな所で催されているジャズイベントの中でも

このイベントは最大級と言っていいでしょう。

来年はワタシももっともっと計画的にこのイベントを愉しみたいと思います。

     *     *     *     *     *

さてさてここまで引っ張ってようやく本題となります。

先月、先々月と<ヒカシュー>のLIVEを聴きに行ってきました。


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<ヒカシュー>とは巻上公一氏をリーダーに5人編成のノンジャンルを演奏するグループで

間もなく結成40年を迎えようとしている息の長い老舗のバンドなのです。

因みにワタシは結成直後から中抜き期間はあったものの三十数年間応援をし続けて

います。

巻上氏は元々演劇畑が出発点であるところからして多芸多才なわけですが、ある時期から

ホーメイ(喉笛)を勉強して今ではホーメイの日本における第一人者でもあるのです。

(そうそうLIVEのトークで先月ロシアで行われたホーメイの国際大会で「現代部門」の

 第1位を獲得したので帰国時の成田空港で取材陣に囲まれると思っていたのに誰も

 いなかったという自虐ネタを披露していました(笑))

以前拙ブログで巻上氏がMCを務めたホーメイの記事をアップししたことがある⇒


のですが実はこの記事でワタシは驚愕の事実を知ることになったのです。

それはコメントを寄せて戴いた人気ブロガーcafelamamaさん(悲しくも昨年他界された

そうです)のコメント内容です。何と巻上氏を『君』呼ばわりするほどの仲で、なぜなら

あの伝説の劇団《東京キッドブラザース》で一緒に活動をされていたからだそうです。

多くの方がcafelamamaさんのブログに心酔されたのではないでしょうか、もちろん

ワタシもそのひとりでしたしリアルにお会いしてみたいと強く感じましたが、その願いも

かなうことができなくなってしましました。ご冥福をお祈りいたします。


さてさてここから話がまた転回します。

昨年バンド名の<ヒカシュー>で物議を醸すとある事件が発生しました。⇒


《水曜日のカンパネラ→以下水カン》・・3人で構成される音楽ユニットですが、新曲を

ユーチューブでプロモートする手法で若者を中心に人気に火が付きつつあります。

ただ年配者には知名度が低いものと思われます。

ワタシはたまたまFMナック5(FM埼玉)のヘビーリスナーでそのナック5のとある番組

で水カンの曲<桃太郎>をガンガン流した時期があり、それが耳に留まったので知ること

になったのです。

<桃太郎>の他にも歴史上の著名人を題材に歌詞を練って歌うというかなりユニークな

曲を創り出していますね。

事件の詳細はリンクの通りですが、要は《水カン》が《ヒカシュー》に断りもなく曲タイ

トルに<ヒカシュー>とつけたことに巻上氏が抗議をしたところ<名無しの権兵衛>に

タイトルを変更した、というものです。

当時2チャンネルなどでは相当盛り上がったのですが、《水カン》ファンで《ヒカ

シュー》を知らぬ(若)者はバンド名には著作権がない(そうです)という法的根拠を

タテに《ヒカシュー》の売名行為などなどかなりボロカスに意見したことをおじさん

は腹立たしくチェックしていました。

曲タイトルを<ヒカシュー>とつけたのは《水カン》メンバーでありマネージャー的

立場のDir.Fですが、音楽業界に身を置く存在であれば40年近く一線で活動している

(から当然ご存じである)先輩に対して法律上問題ないからと、相談なく先輩の名前を

つけてしまうのは道義上いかがなものか、とおじさんは思ってしまうのでありました。

あっ、これ以上この場でワタシが具申するのは控えておきます。

へっぽこブログといえど万が一炎上したら困りますのでね(苦笑)


ホントは先日発生した「日野皓正往復ビンタ事件」でお笑い芸人oが人気テレビ番組で

発言したことなども意見したいところですが・・・

ひとことだけ、伝えるマスコミがしっかりしてほしいです。

P.S  最近立て続けに賑わしている不倫のテーマは一切触れません。

意見する気力が湧かないので。


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影おくり/上奥まいこ [音楽]

《ちいちゃんのかげおくり》  あまん きみこ 作

(以下 要約)


「かげおくり」いう遊びがあります。地面に映った自分のかげぼうしを十(とお)数える

あいだじっと見つめて、一気に空を見上げるとかげぼうしがそっくり空にうつって見える

というものです。

ちいちゃんは、お父さんの出征の前日にこの遊びを教えてもらいお父さんとお母さん、

そしてお兄ちゃんの家族4人でやってみたのでした。

病弱なお父さんが出征するくらいですから戦争は芳しくないのでしょう。でもちいちゃん

はそんなこととは知らずにお兄ちゃんとかげおくりをして遊んでいました。

ある日、町にも空襲がありました。サイレンの音、燃えさかる町、お母さんはお兄ちゃんと

ちいちゃんの手を引いて逃げました。

でも人ごみのなかでちいちゃんはみんなとはぐれてしまいました。

次の日、ちいちゃんは見知らぬおじさんや近所のおばさんの力を借りて自分の家が

あった所にもどりますが家は焼け落ちてなくなっていました。

「お母ちゃんとお兄ちゃんはきっと帰ってくる」

ちいちゃんはそう信じて近くの防空壕で待ちました。

お母さんたちとはぐれてしまった2日後の朝、ちいちゃんは顔に明るい光が当たって

目がさめたのですがひどくのどがかわいていて、暑いような寒いような気がしました。

ちいちゃんが外に出ると空から「かげおくりの出来そうな空だなあ」と言うお父さん

の声が聞こえました。

「ねえ、今、みんなでやってみましょうよ」と言うお母さんの声も空から降ってきました。

「ひとうつ、ふたあつ、みいっつ」家族の声が重なり合います。

ちいちゃんがやがて空を見上げると四つのかげが浮かんでいました。

「なあんだ。みんな、こんな所にいたから、来なかったのね」

ちいちゃんはそう言うと体が軽くなり空に浮かんでいきました。


夏のはじめのある朝こうして小さな女の子のいのちが 空に消えました。



それから何十年、町には前よりもいっぱい家がたっています。

ちいちゃんがかげおくりをした所は、小さな公園になっています。

青い空の下、今日もお兄ちゃんやちいちゃんぐらいの子どもたちがきらきら

わらい声を上げて遊んでいます。


     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇


 【影おくり】


   作 詞:上奥まいこ


   作編曲:伊藤 心太郎


 乾いた景色が続いてゆく


 優しいマリアが流す涙


 記憶は痛みと傷になって

 

 時計の針だけ眠ったまま

 

 誰かがまた一人 まぶたを閉じても


 この悲しみはまた 繰り返されてゆく


 愛のために 守るために 君の命を奪ってゆく


 残された 二人の影


 君の笑顔をもう一度


 この空に祈るよ


 心を失くしたあの人たち


 ためらうことを忘れたまま


 失くしたものなどどうでもいいと


 怖さも弱さもどこかへ消えた


 黒い雨の中で ゆっくり溶けてく


 何もかもがすべて意味など無いのに


 何のために 誰のために 君の命を奪ってゆく


 行かないで ひとりぼっち


 君と遊んだ影ぼうし


 今空におくるよ

 

 愛のために 守るために 君の命を奪ってゆく


 残された 二人の影


 君の笑顔をもう一度


 この空に祈るよ


(注:ご本人の承諾を得て歌詞を掲載しています)


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お江戸日本橋に《日本橋長崎館》という長崎県の名産品を扱うアンテナショップが
あります。
先日そこで行われた歌手上奥まいこさんのコンサートに行ってきました。
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先月26日に発売されたCD<影おくり>の発売記念コンサートです。
まいこさんは長崎市出身で母方の祖母が長崎原爆、父方の祖母が広島原爆の被災を
受けたという被ばく3世ですが、おばあちゃんの戦争体験を歌に込めたのが本作品
です。
まいこさんがなぜこのような戦争を題材にした曲を創ったのか、という動機が奮って
います。
東京で生まれ育った人たちと会話していると8月6日の広島原爆の日や8月9日の
長崎原爆の日を知らない人があまりにも多いことに問題意識を抱いたそうです。
(長崎では小学校の夏休みにおける登校日が8月9日だそうです。そうやって8月
15日よりも特別な日であることを教え込まれているのですね)
長崎に生まれて被ばく3世の自分だからこそ発信できるメッセージという思いを込めて
小さいころおばあちゃんから聞いた戦災のことを思い起こしながら詩を紡いでいった
そうです。
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CDのジャケットはかなり大胆に本人の顔をアップしていますが、「影おくり」と
「上奥まいこ」とクレジットされた文字が直角ではなく少し角度がついて記されている
ことに気づく方は少ないと思います。

この角度は長崎の原爆を象徴しているのだそうです。

長崎に原爆が投下されたのは8月9日午前11時2分

11時2分という時刻が示す時計の長針と短針の角度をクレジットされた文字に取り

入れたそうです。


斯くいうワタシも広島の原爆投下時間はテレビなどでしばしばセレモニーなどが放映

されているので8時15分であることは頭に刻まれていますが長崎の投下時間は空では

憶えていなかったのでこのジャケットのお蔭で刷り込まれました。


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さてあっという間に予定されていた1時間の公演が過ぎ、観客のリクエストに

応じてのアンコールに移ります。

そうそう、普通アンコールを要望するときの観客の掛け声は「アンコ~ルっ、

アンコ~ルっ」ですが、本日お集まりのギャラリーはまいこさんご出身の長崎県の

方が多数見えられているので、長崎方式「もってこ~い、もてこい」という掛け声の

大合唱が始まりました。

(長崎弁の「もってこい」は長崎くんちでかかる掛け声だそうです)


するとバックで電子ピアノを弾いている作曲家:伊藤心太郎さんの大ヒット曲

にしてAKBで大ブレイクした『恋するフォーチューンクッキー』が始まりました!


しかも写真右側のレディはかつて松本伊代のバックダンサーとして活躍された

『キャプテン』のメンバーだった方ですって。


ワタシを含めたおじさん世代には堪らぬ演出でした。


上奥まいこさんには観客席から「いよっ 和製セリーヌディオンっ」との掛け声が

かかっており、なるほど抜群の歌唱力かつ背がすらりと高くて美人のまいこさんに

ピッタリなニックネームかも、です。

ワタシ的にはまいこさんはキャロルキングのナンバーも非常に得意としていてかつ

オリジナルよりも情感を込めて歌われるので〈和製キャロルキング〉と思っていま

したが、これからは〈和製セリーヌ〉として応援してゆきたいと思います。


それにしても上奥まいこさん、聴き始めてからあっという間に2年が経ちました⇒


が、今後さらなるブレイクをしてゆく予感がします・・・



最後に・・

今日8月6日は広島原爆投下の日、そして3日後の8月9日が長崎原爆投下の日、

今回ブログは戦争の悲惨さに照準を充てた内容からライブの報告へと展開しました

が、締めとして今日と3日後の特別な日に哀悼の意を表したいと思います。




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yummyとサブトーンの会 [音楽]

yummy<ヤミー>は高円寺駅前にある音楽カフェ(とワタシが勝手に称している


のですが)です。


ぼんぼちぼちさん主催のオフ会会場だったことが出会いのきっかけでした。


アットホームでこじんまりとしたお店ですがアキュフェーズのアンプ、プレーヤーと


ノーチラスのスピーカーから繰り出されるレコードの音源は迫力満点かつこの上なく


暖かみがあってとても心地良いのです。


しかしそれだけではありません。


音楽もさることながら料理がバツグンに旨いんです。


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どれをオーダーしてもはずれがありません。


毎週水曜夜はまったりと音楽を聴きながら過ごすことがワタシのルーティンと


なりました。


そんなある水曜日、店舗前には貸切の表示がなされていたので帰ろうかなと思いきや、


LIVEがちょうど終了した後でした。


なのでさりげなく入店。


店内はLIVEの余韻が残っており3人のアーチストたちが演奏後の充実感に浸っている


状況でした。


何のLiveかマスターにお尋ねしたらその名も「サブトーンの会」とのこと。


「サブトーン」???


ワタシにとって聞き慣れないその単語の意味はテナーサックスなどで出すしゃがれた


ようなされど温かみを持ったノイズのごとき音色のことなんですって。


トリオの編成は2テナー+ピアノ。


ちょっと珍しい組み合わせです。


不定期にここでLIVEをされると聞いたので、これはどうにも聴いてみたくなりその場で


次回公演の予約をしたんです。


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先日、数えること3回めの「サブトーンの会」にお邪魔してきました。


長野次郎氏(右)のMCでIn A Mellow Tone/Duke Ellingtonからスタート


真ん中で演奏するのは上野まこと氏、ふたりのテナーサックスの掛け合いが聴き


ものです。


演奏中にサブトーンが吹かれると観客席から「ナイスサブトーン!」の掛け声が


かかるんです。


お客さんは総勢二十名弱。なので演奏者と観客のあいだでも一体感が感じられて


臨場感が楽しめます。


前回の演奏のときなぞたまたまフランス人が聴きに来ていて、名曲「オーシャンゼ


リゼ」を演るもんだから「シャンゼリゼ」発音指導を行うなど予期せぬハプニング


が起こるのでこれまた面白い。


この日はフランス人は故郷へ帰ってしまって居ませんでしたし、オーシャンゼリゼも


演りませんでした。


また毎回そうなんですが曲の合間に次郎さんが「サブトーン」の普及を訴えます。


ジャズの演奏でかつてはよく聴かれたのに最近ではめっきり少なくなったので盛り


上げてゆきたい、と力説されるのです。


確かにワタシなどど素人リスナーはその言葉すら知らなかったくらいだし、


オールドジャズのようなゆったりした演奏自体が減っているような気がすることが


原因かなどと考えてしまいます。


さて演奏する曲はオールドスタンダードジャズのみならず日本のヒット曲やオリジナル


曲なども楽しませてくれます。


左でピアノを演奏しているFuming Fumihikoさん、写真ではまじめなピアニストに


見受けられますが、前々回のときはソロで往年のアイドルスタートシちゃんこと田原俊彦


の「ハッとしてGood」を披露するなどかなりお茶目です。


今回はJapanese Classical Rock(?)の「東京ブギウギ」(笠置シヅ子)を演って


くれました。


しかしこれはかなりアップテンポな曲なので「サブトーン」とは対極をなす選曲、と


自虐的な解説をされてましたね。


さてオリジナル曲として毎回必ず演奏するのがその名も「yummyのテーマ」です。


才能豊かなマスターの羽根さん作です。


雰囲気がスタンダードジャズっぽくて曲紹介が無ければとても羽根さん作品とは


気がつかない名曲だと思います。


 3人の演奏は前半と後半で計12曲。この日もあっという間の2時間でした。


観客のアンコールに応えてくれ定番中の定番Take The A Trainで


締めとなりました。


次回公演は10月、待ち遠しいです。



追記:本ブログはyummyでつづったものです。しかも自分の好みのレコード


を持ち込んだことはナイショです。



ビルボード1976年間ヒットチャートとの邂逅 [音楽]

ゴールデンウイークはオフ会で鎌倉に出かけた以外は地味に過ごし、

最終2日はだらだらと部屋の片づけなどを行っておりました。

BGMをかけながらの作業ですが、こういうときには手軽なユーチューブを

利用します。

部屋の片づけと言ってもお宝グッズ発掘も伴った作業なのでBGMには70年代

ポップスで検索をかけたのでした。

然らばワタシにとっては思いもよらぬBGM(音源)に巡り合い感動してしまい

ました。

<ケイシーケイサム トップアメリカン100オブ1976>

     *     *     *     *     *

自分が中学生だった1972年のこと、民法ラジオ局「ラジオ関東(現ラジオ日本)」

で「全米トップ40」という番組が毎週土曜22時から25時まで放送されて

いまして、ワタシはこの番組にムチャクチャ嵌っておりました。

アメリカビルボード誌のヒットチャートの放送を毎週空輸して最新のヒット

上位40曲を紹介する番組です。

当時でも日本でヒットしている洋楽のベスト10番組はTBSラジオの日曜朝に

放送されていた小島一慶のポップスベスト10やFM東京(現TOKYOFM)

で土曜昼に放送されていたシリアポールのポップスベスト10など、各局で

それなりに放送されていましたが、「全米トップ40」がそれらと決定的に

違うのは日本で発売されていない曲が続々と聴けたことです。

当時は今のように流通が発達していなかったので、チャート下位の方では日本

未発売の曲が多々登場しましたが、チャートが上昇するにつれ日本での発売が

決定しました、と興奮気味にDJの湯川れい子さんが番組の中で紹介するような

ケースも多かったですね。

ワタシとしては72年から聴きだしてから徐々に嵌ってゆき73年にはチャート

をメモするようになりました。

そして74年からは毎週のチャートを大学ノートに記録して、その年の年間ヒット

チャートのうちトップ10を予想するのです。

当時湯川れい子さんや局アナで進行役の坂井隆夫氏が番組内でトップ10の

予想を募り全曲正解の聴取者を派手に取り上げてくれたりしたものですから

こちらとしても熱を上げて独自に得点化したりして予想したのですが、全く

当たらなかったですね。

image.jpg

1976年の年間チャートを記録した大学ノートです。

トップ100とトップ40にランクインした週の合計と第1位を獲得した

週を番組中に坂井隆夫氏が説明してくれるのでそれを曲とアーチストの横に

記載し、一番右側には各週の順位を点数化したものを合計してその曲の

得点として集計し自分の年間チャートを作り上げるのです。

この年の年間第1位はSilly Love Songs(邦題:心のラブソング)by.

Paul MacCartney&Wings でしたが、ワタシの独自集計では第5位、

因みに自分の集計1位は年間第10位の「運命’76」という曲。

1976年と言えばその前年の「ソウルトレイン」でディスコダンスが

ブレイクして以降ディスコソングが席捲しました。

そのブームに乗ってこの「運命’76」はベートーヴェンの「交響曲第5番」

いわゆる「運命」をディスコバージョンにアレンジして大ヒットしたもの。

この曲は76年時のチャートとしてはトップ40ランキングが驚異の22週、

対して「心のラブソング」はトップ40ランクインはたかが15週です。

尤も「運命’76」は1位獲得が1週に過ぎなかったのに対し「心の・・」

は5週連続1位なので貫録勝ちです。

(しかし翌77年のロッド・スチュワート「Tonight's The Night(邦題:今夜

決めよう)」は7週連続1位*それでも年間チャートは第2位、そしてその

翌年のデビー・ブーン(=パットブーンのお嬢さん)「You Light Up My Life

(邦題:恋するデビー)」は何と10週連続1位と次々とモンスターヒット曲が

誕生するのでありました)

ラジ関で放送されていた76年年間ヒットチャート録音テープ冒頭部分です。

湯川れい子さんの歯切れのいい解説に引き込まれたものでした。

40年前の録音でもこうして聴くことが出来るのは喜ばしいことなのですが

難点は「ラジオ関東」は送信所が神奈川県にしかないため電波の状況が非常に

悪く雑音だらけの音質であることと、放送時間と曲紹介の限界で殆どの曲は

途中でカットされていることです。

     *     *     *     *     *     *

ところがそのように致命的な難点を解消してくれる音源をユーチューブで発見

したということで、冒頭の続きにここでようやくたどり着きます。

アップされたのはアメリカ人のようですね。

アップロードされた日もまだそれほど経ってないようなのでワタシにとっては

奇跡の邂逅と言えます!

ということでで本日の本題<ビルボード76年間ヒットチャートとの邂逅>

ユーチューブです。

5時間以上のバージョンですのでよほどマニアな方でなければ全て聴くことは

ムリですよね。

因みにこのシリーズ72年から毎年分がアップされているのですが、この76年

のみが収録時間から推察して完全収録のようですので取り上げました。

蛇足ですがワタシが個人的に70年代の年間ヒットチャートをランキングする

ならダントツ73年です。


長崎の歌姫~上奥まいこさんライブat.diglight/高田馬場 [音楽]

長崎の歌姫(と勝手にワタシが命名)<上奥まいこ>さんのライブを聴きに

高田馬場のライブスポットに行ってきました。

image.jpg

【ライブバー:diglight/高田馬場】

地元高田馬場にあるお店ですが1か月前までは縁もゆかりもありませんでした。

もちろん出演されている方々とも・・

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いきさつを解説します(関心のない方はどうぞスルーしてください)

前々回記事【軍艦島/長崎】で長崎へ行ったことを触れましたが、その日の晩は

ツアー歓迎会参加後に東京から参加したひとりの先輩と一緒に長崎在住の先輩に

いきつけのデイープな酒場に連れて行ってもらいました。

店内奥にスタンドマイクがあものの、うなぎの寝床の如し細長の定員十数名で満席

となる狭くも熱気ムンムンのいわゆるカラオケスナック。

壁には三十数年の時が全く止まったかのように1970年当時ヒットしたポスター

が所狭しと貼られています。

お客さんが次々と上手な歌声を披露した後に真打として登場したのは地元長崎出身

のプロ歌手<上奥まいこ>さん。

 image.jpg

普段は東京で活動されているとのことですが、この日は帰省しこちらでナマウタ

を披露してくれたわけです。

お客さんたちの歌声もかなりハイレベルでしたが、そこはやはりプロ・・ラベル

否レベルが段違いです。

ポップス系の洗練された曲を披露してくれたシンガー&ライターでご覧の通りの

美人さん。

お店のマスターやワタシの先輩がまいこさんを強力にサポートされていて、毎月

東京でライブをやっているので東京在住のワタシによかったら聴きに行ってちょうだい、

と応援を頼まれました。

喜んで・・と申し上げたい所ですが東京も広いのでちょっと遠いようならあいそ返事に

なってしまうかなぁと内心思いつつライブ場所を訊ねたら何と「高田馬場」って言う

じゃあないですか!ワタシの住んでるところです。

ならば聴きにいかない手はない・・とのことで行ってきました。

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image.jpg

<3月5日 ライブバー:diglight/高田馬場>

この日は<町田謙介>さん(ボーカル、ギター)<KAZU>さん(パーカッション)

とトリオでの演奏。(右がマチケンさんこと町田謙介さん・・ブルース系ヴォイス抜群)

長崎で一緒に聴きに行った先輩や自分の友達に声をかけ5名の徒党を組んでの参加。

3テーブルとカウンターというスペースのお店なので目の前での歌と演奏、ノリの

いい曲では振付の指導を出演者自ら行ってくれプレーヤーとオーディエンスが一体と

なって唄って踊って、熱狂の演奏が続きメチャクチャ楽しませてもらいました。

しかもこのお店、ワタシは初見参だったのでお値段について少しだけ警戒感を抱いて

臨んだのですが、全くの取り越し苦労だったのです。

料金システムは至ってリーズナブルでノーチャージ&キャッシュオンデリバリーの

明朗会計。

しかもライブ料金は「投げ銭チップ制」・・って自分で決めた金額を投げ銭箱に投入

するという、うーん考えようによって(キマエがイイ人、気が小さい人、ミエを張る人

にとって)は高くつくかも(笑)なのです。

演奏時間は二部構成で途中10分ほどの休憩が入り都合2時間。

20時半スタートだったので遠方に帰る方でも手頃な時間でのお開き。

いやあこの値段でこんなに楽しめてしかも徒歩で帰れるなんて(安・近・

楽=韻を踏んでない)病みつきになりそうです。

来月は14日開演とスケジュールが決定したので万難を排して聴きに来ます!

以上「犬も歩けば棒に当たる」をもじって「おやじも動けば楽しいライブに

出会う」でした。

 


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ホーメイ(喉歌)ライブに行ってきました [音楽]

先日ホーメイ(喉歌)のライブを聴いてきました。



この動画は7月23日・新宿のライブハウス「ピットイン」にて行われたものですが、

私はこの翌日の「トッパンホール」(飯田橋)での公演を聴きに行ったのです。

ホーメイを披露するのは「フーンフールトゥ」というロシア連邦トゥバ共和国から

やってきた4人組のグループで、ホーメイ以外でも民族楽器を用いた演奏が大変

ふるっており聴きごたえがありました。


動画はリーダー格である<カイガルオール・ホバリグ氏>がソロでホーメイを披露

しているシーンで、また隣に映っているのはグループメンバーではなく、MCを務めた

巻上公一氏です。

巻上氏といえばテクノポップ(この用語をご存じな方は多分アラフィフのおじさん

です・・と思ったら最近「Perfume」でリバイバルヒットしているとのこと。

であれば「きゃりーぱみゅぱみゅ」の曲調などもまさにテクノポップですね)として

一世を風靡した「ヒカシュー」のリーダーであり、私はこの巻上氏と「ヒカシュー」

の30年来のファンなのです。

そしてテクノポップといえばイエローマジックオーケストラ(=Y.M.O)の代名詞とも

言える音楽のジャンルとして有名ですが、当時テクノポップを標榜して活躍した

アーチストたちもY.M.Oをはじめ程なくして雨散霧消してゆくなか、「ヒカシュー」

だけは何と今でも健在であり活動中なのです。

しかし巻上氏本人はテクノポップを演奏し続けてきただけではなく、90年代に

「フーンフールトゥ」が来日されたとき、ホーメイと出逢って以来その喉声に魅了され、

自身による研究を重ねホーメイアーチストとして進化を遂げられたのです。

さて、カイガルオール・ホバリグ氏ソロのホーメイですらご覧の通りかなりの迫力

ですが、4人で披露するホーメイの合唱は荘厳そのものです。

私にはなぜだか修行僧が唱えるお経の大合唱のように聞こえてきました。


異空間の世界のなかにも東洋人としてのDNAが反応するのか、なぜか郷愁のような

懐かしさを感じて、とても和やかなときを過ごすことができました。

なおこの「フーンフールトゥ」はこの日の翌日から始まったビッグイベント「フジ

ロックフェスティバル」に参加されたそうです。

こんなグループも参加される、「フジロックフェス・・」自分も来年は聴きに

行ってみようかな。


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ポールマッカートニー来日公演 [音楽]

ポールマッカートニー  御年71歳

11年前に60歳で来日公演されたときは、青森に住んでいたこともあり

東京まで出てきて聴きにくることは叶わず、もう縁がないものと思っていました。

それがよもや70歳を超えて来日されるとは夢にも思いませんでした。

今回人からお誘いを受け、¥16,500は決して安くないチケット代ではありますが

聴きに行かなければ一生悔いが残ると思い、東京ドームへと出かけたのです。

 IMG_0644.JPG

19時開演で、私は18時ころ会場にたどり着いたのですが、既に満員電車なみの

混雑状態で特にグッズ売り場は長蛇の列で、あれだと並んでる間に演奏が始まって

しまうのではないかと他人事ながら心配してしまうほどでした。

IMG_0646.JPG

さて本日はどんな曲を演奏してくれるのだろうか、と気になりウエブで大阪公演の

曲目を調べてみたら、信じられないことに38曲、2時間45分の演奏時間とのこと。

2年前にチック・コリア(ジャズピアニスト)のコンサートを聴きに行ったとき、彼もちょうど

70歳でしたが、若々しいルックスとファンタジーな演奏に正直驚きました。

しかし彼の場合ヴォーカルは無く、しかもリターン・トゥ・フォーエヴァーというグループ

としての演奏でしたし、時間もちょうど2時間くらいでした。

なので71歳でいてソロで歌いっぱなし、しかも3時間近くライブを行うというのは

信じがたいことです。(実際、そんなに長く演るとは思っていないので前橋まで帰る

終電に間に合うか心配になっていまいました(笑))

 

と期待に胸を膨らませつつ待つこと20分、赤いロングジャケットに身を包んだ若々しい

もとい、若いポールが颯爽と登場し、オープニング曲は初期のビートルズ時代のヒット曲

「エイト・デイズ・ア・ウイーク」でスタートです。

次の曲ウイングズ時代の「ジュニアズ・ファーム」に入る時には既にジャケットを脱ぎ捨て

白いシャツ姿で情熱的にギターを奏でます。

その姿はどこをどう見ても71歳の(世間で言うところの)老人には見えません。

その後はギターからピアノにと楽器を替えて、曲調も動から静へと変化を楽しませて

もらえる順番で演奏が続きます。

ピアノのときは座ってしんみりと演奏されますが、再びギターに戻るとエネルギッシュに

舞台を動き回ります。(くどいですがホントに71歳?)

また今は亡きビートルズ時代の僚友ジョージ・ハリスンの名曲「サムシング」をウクレレ

一本で演奏しながら歌われたのは意外で、胸を打たれました。

 

そしてビートルズナンバーとして不朽の名曲「レットイットビー」が披露されると、

私の興奮も最高潮に達します。

というのも自分にとってビートルズとして解散前にリアルタイムで聴けた唯一の曲が

この「レットイットビー」であり、それがレコード(死語)でなく生歌で聴けたからです。

 

いよいよクライマックスは最大のヒット曲で締めか、と思いきや意外にも、ウイングス時代の

サントラ盤ヒット「死ぬのは奴らだ」です。

しかしこれには仕掛けがありました。

イントロ部分で迫力に満ちた爆音のような演奏があるのですが、それに合わせて本当の

爆音とともに舞台から炎が上がったので度肝を抜かれてしまいました。

演奏以上の迫力で意外な演出にやられました。

 

そして締めは最近矢沢のえーちゃんがCMで演じているので、若者にもよく知られて

いる「ヘイ・ジュード」です。

最後のコーラス部分は会場と一体となって繰り返し歌ったので大盛り上がりです。

 

とここまでで既に2時間を超えていましたが、ここから驚異の2回アンコールで9曲を

こなしてくれたのです。

 

最後の最後は名盤アビイロードに収められているメドレー「ゴールデン・スランバー~

キャリー・ザット・ウエイト~ジ・エンド」でホントのホントに”THE・END”となりました。

また最後の曲に入る前のポールのしゃべりにも感心。

「今日はもう遅いから眠いだろ、家にお帰り」と話して、ゴールデン・スランバーの歌詞

Once there was a home To getback home. sleep~

まさに夢のような2時間45分でした。

 

因みに終電には新幹線を使って何とか間に合いました。(始発がアタマをよぎりましたが

乗ることができ、ほっと一安心)

 

 


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