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四十九日 [日記・雑感]

本日2月26日は友が旅立ってから49日が経つ。

私にとっては10年ほど前に偶然出会ったことから始まり、その後しばらく途切れたものの縁

あって再会を果たしてからのおよそ数年程度の交流に過ぎなかったが、遊びの情報に長けて

いた彼と会うことを私としては常に楽しみとしていたかけがえのない人物であった。

あまりにもあっさり逝ってしまった友を偲んで、また謹んでご冥福を祈る気持ちを込めて個人

的な記録としてここに綴ることとする。


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(彼のいきつけだった俗称「あやしいマスターのいるあやしいお店」で献杯)

註)あくまでもごく一部SSブロガーの間で通用する俗称です


1月8日 彼は旅立った。まだ若いのに・・60代前半、齢はわたしよりひとつ下だ。

その10日前SNSで年が明けたら遊びに出かける約束を交わした矢先だったので訃報の報せ

を受けた時はわが目を疑った。

しかし思い起こせば亡くなる2か月前に会ったとき顔から上半身にかけては痩せ細ってしま

ったのに比しておなかは腹水がたまってかなり膨らんだ姿を見ていたので、早晩この結末

を迎えてしまうことは想像に難くなかった。

最後の出会いとなってしまった2か月前のその日、私たちは彼がかつて住まわれていた東京

の某郊外にある一杯飲み屋で会食する約束を交わしていた。

私はその日の昼間、都心のグランドでスポーツに興じていた。

活動後にそこのシャワー設備を使わずに、待ち合わせ場所の一杯飲み屋近くにある銭湯を彼

から紹介されていたのでそちらへ直行したのだ。斯くいう私は無類の銭湯愛好家である。

気持ちよく汗を流していたらそこに同じく銭湯好きの彼も入ってきた。

そこで図らずも彼の腹部が視界に入ったので自分としては思わず固まってしまった。

それでも私は平静を装いつつお互い気持ちよく湯船につかってから風呂屋を後にしてそこか

ら徒歩数分、彼がかつて行きつけとしていた間口が狭くて地味なたたずまいである故一元客

はます寄り付きそうもないその店舗へと足を踏み入れた。

カウンターのみの手狭だけどそれなりに奥行きが確保された造り。

自分らと同世代と思しきママがひとりで切り盛りしていた。

銭湯経由とはいえまだ早めの時間だったため客は我々2人のみ。

ママは久しぶりに訪れた彼に少し驚いた表情を見せたが痩せこけた姿に対してはそれに関わ

る会話がなされなかったので事情を掌握していたと推察した。

ソフトドリンクとビール、それに2、3品の料理をオーダーし、日常の他愛ない話をママと

交わしてその店を出た。

次に向かった店はカラオケバー。彼の真骨頂、常連店への檀家廻りが始まったと感じた。

ここでもママさんが彼をとても温かく迎え入れてくれた。

店内は先ほどの店とは真逆でステージも備わっておりかなり広めでゆったりとしていた。

先客に年配カップルが居たが彼はその男性とも面識を有していたようだ。

体調が芳しくないのでマイクを向けられても最初は固辞していたのだが先客の歌を聴いてい

てスイッチが入ったのか得意のマニアックな昭和歌謡を次々と披露してくれた。

そんなこんなでとても楽しいひと時をすごせた夜であった。

かつてはエンドレスナイト状態だったが病魔から体力を奪われているこの日は小学生の就寝

時間にはお開きとして彼は高円寺へと帰って行った。

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高円寺と言えばブロガーの皆さんにはおなじみyummyからほど近い所に彼は住んでいた。

今からちょうど10年前、私は単身赴任の旅を終わらせて実家の高田馬場に戻ってきた。

そこから西武新宿線で2駅先に『中井』という地味な駅があるが私の帰郷祝いと称して地元

幼なじみの友人に連れられて訪れた中井のディープでチープなとあるバーで隣に座っていた

のが彼だった。

カウンター数名のスペースしかないそのバーは不思議なことに終電がなくなる時間帯に達す

ると人が湧きだすように集まって満席となる。

私はその店がすっかり気に入って、それからしばしば人が湧き出すような時間帯に訪れるよ

うになっていた。

すると必ずと言っていいほど彼が居た。

おのずと顔見知りになりあいさつ程度は交わすようになった。

それでもいつぞやからかぱったりと出会わなくなったので、ある時ママに尋ねたら実家に引

っ越したとのこと、だが実家がどこか聞くほど関心を抱いてなかったのでいつしか記憶の外

となった。

いっぽう私が所属しているとあるサークルの仲間が彼と親友であることをある時に偶然知る

こととなった。

何気なく彼がどこに居るのかを尋ねてみると『高円寺』だと返ってきた。

高円寺ときたら当時ぼんぼちぼちぼちさんのオフ会で訪れたyummyがすっかり気に入って

毎週訪れていた時期だった。

仕事終了後スポーツで汗を流してから高円寺の人気銭湯でひと風呂浴びた後yummyで生ビ

ールを一気飲みすることに至福の喜びを感じルーティンとしていたのであった。

サークル仲間にyummyという名前の店のことを彼に伝えてもらい機会あらばそこでの再会

を提案したその時さらなる偶然の瞬間がやってきた(あくまでも私の視点としてだが)

住まいがyummyから目と鼻の先であることが判明したのだ。

その後ほどなくして再会を果たした。

中井の店で最後に会って以来数年は過ぎていたと思う。

それ以降遊びに円熟味を増していた彼に高円寺界隈のあちこちの店を紹介され遊び回った。

時にはフィアンセだ、と言って連れ同伴で会ったり、別のある時は違うフィアンセを連れて

きたり…

そのようにして訪れた遊び場のひとつが一部SSブロガーとも何度となく足を運んだ俗称「あ

やしいマスターのいるあやしいお店」である。

傘寿を迎えたマスターが一人で運営している昭和風情あふれるカラオケスナックだ。

マスターはがんサバイバーだ。

昨年の正月にマスター本人から告知を受けたので驚いてそれを彼に伝えたら「実は自分も」

と伝えられてからぴったり1年を迎えて勝手にあっちへ逝ってしまった。

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通夜には詰襟を着た中学生や高校生たちが数多く焼香にやってきた。

彼は聖職者、誰もがよく知るミッションスクール小学校の教師だった。

私生活は授業で教えることとはおよそ正反対の生き様だったのだろうが生徒たちにとっては

人間味にあふれた魅力的な先生であったからこそ教え子たちがこれほどまでに参列にやって

きたのだと思うと思わず目から液体が流れ落ちて止まらなくなった。


一度きりの人生、自分にもいつなんどきやってくるかわからない運命、病魔との対峙。

改めて一日一日を悔いなく大切に過ごそうと心に誓った令和6年正月過ぎのある一日のこと

であった。


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奇跡のVOICEを持つ珠玉のアーチスト小田和正の軌跡~空と風と時と~を読み終えて [本]

小田和正は今現在(=2024年2月)御年76歳を数える。

世間一般では75歳以上を指す『後期高齢者』へと突入した訳でありいわゆる名実ともに老人

なのだ。

なのに歌声はいまだ若い頃と変わらぬ、いやその頃よりもさらに磨きがかかった純粋無垢の

ハイトーンクリスタルボイスである。

私は小田和正について特別に入れ込んでいるわけではない、事実コンサートには一度も足を

運んだことが無い。

しかし40年以上にわたってコンスタントに魅力的な楽曲を創り出す才能に敬服する一方、彼

の辿ってきた(紆余曲折の)道のりについては野次馬根性も働いて非常に関心を抱いていたの

で、この新刊本が発刊されることを知った瞬間に予約を入れて出版日に入手した。



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読み始めてから2か月以上かかって先日読み終えたが、これは内容が期待したほどでなか

ったということではなく普段読書に接していないので読むスピードが遅いことと、本作

品が600ページ超に及ぶ超大作だったこと、それに通勤時に限定して読むこととした

ので朝の連続テレビ小説よろしく毎日その先がどういう展開になるのかをワクワクしな

がら読み進めていったなどの事情が重なりかなりの時間を要してしまった訳である。


さて拙ブログを訪問くださる方々はみなさん人生経験が豊富な方たちばかり、とお見受け

するので小田和正のプロフィールを解説するということは野暮だと思うのだが、一応簡潔

に触れておこうと思う。

小田は1947年生まれ、横浜市の出身で実家は薬局を営んでいた。

中学・高校と進学校の私立聖光学院に通いそこで後に「(ジ)オフコース」としてコンビを

組むこととなる鈴木康博と出会って演奏活動をスタート。

二人のハイトーンボイスのハーモニーが紡ぐ作品は当時としても出色だったが曲調が地味

だったこともありしばらくは全く売れない下積み時代が続く。

しかし当時のプロデューサーの手腕により清水仁・大間ジロー・松尾一彦というロック色

の強い3人を加えたことにより5人編成でビートを効かせた曲を次々と発表するようになっ

て大ブレイクを果たし絶頂期を迎える。

だがほどなくして結成当初から活動を共にしてきた鈴木が脱退、その直後1年ほどの休止期

間を経て4人編成で再スタート。

ところがその活動も5年ほどで解散となってしまい、以後小田はソロで音楽活動を30年以上

続け現在に至る。


 先にも触れたが私は小田和正というひとりのアーチストに特段着目していた訳ではないの

で文中再三にわたり登場する〔クリスマスの約束〕なる音楽イベントすら知らなかった。

これは現在進行形で活躍しているアーチストたちを一堂に会してリレー形式で歌いつなぎ、

最後は全員でクリスマスソングを合唱する、という小田が企画・提案そして実現に持ち込ん

だ音楽イベントだそうである。

今から20年以上も前に行われたこのイベントを皮切りに毎年クリスマス時期に催されている

そうだ。(直近2年間は開催されてないようだが)

かつてアメリカで〔ウィ・アー・ザ・ワールド〕が当時超一流アーチストたちによって唄わ

れたがその日本版のようなものか。


 小田は進学校で中高一貫の聖光学院から現役で東北大の建築学科に進みそこから更に早稲

田大学の大学院で建築学を学びつつ当時すでに演奏活動に携わっていたにも拘らず大学院を

中退せずにキッチリと卒業しているいわば高学歴芸能人のさきがけだ。

勝手ながら小田の人物像について秀才かつ完璧主義で自分の創り上げたものに対して絶大な

自信を誇るが人とのコミュニケーションを得意とせず自分中心に少数の気の合った仲間との

み物事を仕上げていくようなタイプか、と思っていた。

事実小田に接した音楽関係者は口々に無口な人とかとっつきにくいなどの感想を漏らしてい

る。

しかし実際の小田は人との付き合いを大切にし、相手をリスペクトする姿勢を有する至って

懐の深い人物であるということをこの書物では説いている。

「オレがオレが」の目立ちたがり屋でなければ生き残るのが難しいとされる言わば生き馬の

目を抜くのが当たり前な芸能界では貴重な存在であろうということだ。

また吉田拓郎と交流することとなったいきさつについても触れられていて、どちらもアクが

強いだけに気が合うとお互いが厚い信頼と固い絆で結ばれている様が読み取れてとても微笑

ましく感じられた。


ところで私は筆者の追分日出子氏についてまったく存じていなかったのだが昭和史全記録な

どの時代を編集する企画の編集取材に携わるいわゆるドキュメンタリー作家なのだそうだ。

小田について細部に渡ってのあらゆる情報があきれるほどもりだくさんに登場してくる情況

から、浅はかな私はきっと筋金入りの小田ファンなのだろうと想像したのだが、それは作品

のあとがきを読んでまったく見当違いであったことを知り改めてドキュメント作家の手腕に

脱帽してしまった。

そんな小田の細部にわたる情報の中で私がもっとも心に刺さったのは、彼は少年時代におい

ては腕白でいたずら好き、そしてスポーツ少年だったという事実。

聖光学院中学では野球部に入部かつ最上級生3年次では何とキャプテンに任命されている。

今では少年が憧れるスポーツはサッカーにその地位を譲ってしまった感が強い野球だが、昭

和の時代はダントツで野球だった。

なのでスポーツを得意としていた男子(これも今となってはきわめて昭和チックな表現だが)

はこぞって野球を選択していた時代だ。

思春期でスポーツに長けていた者たちの集団たる野球部に在籍してキャプテンを張るほどの

実績を持っていたことと名門大学の理系を渡り歩き修士号まで取得した上で極上のヴォーカ

ルを演ずるというギャップ萌えに私はやられてしまった。


 ということで当初は小田がミュージシャンとして60年に渡り活躍する間に2人→5人→4人

→1人と変遷していった事実とかエピソード等を知りたいがために読み始めた本作品ではあ

ったがその理由は今まで伝えられてきた内容と概ね一致していたのであえてここでは解説す

ることは控え私自身が驚きを以って得た上記内容について触れたことで締めとさせて戴く。



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【焼きカレー】食べ比べ [グルメ・料理]

今月初旬のとある平日お昼どき。

普段の昼食は職場で手配してくれている仕出し弁当で済ませていますが、この日は午前中

から外出しその外出先の方々と食事を共にする予定でした。

しかし急きょそれがキャンセルとなったため、珍しくひとりランチの機会が巡ってきたの

です。

自分で食べたいものを自分で選ぶ、というささやかな胸のときめきを感じながら、職場へ

の帰路途中で乗換駅となる浅草橋駅界隈で手ごろなランチの場所を探ってたどり着いた先

がココです。

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駅から至近距離で食べログでもかなりの高得点なんです。

私は食べログ信仰者とまでは行かないまでも、自分の味覚における嗜好ともほぼほぼマッ

チしているゆえそれなりに信頼は置いているのでついつい期待してしまいます。

すると案の定12時より30分ほど前に到着したにも拘らず数名の行列でした。

(写真は食事後の撮影です。この時の方が行列は少なかった)

そして壁面に掲げられているメニューの下に食べログ百名店のパネルを見つけ、おのずと

テンションが上がらずにはいられなくなってしまいます。

そして一推しメニューは『焼きカレー』


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店外の壁面でも写真で紹介されていましたが店内の写真はさらにクリーミーで食欲をそそ

るように写されているのでワタシの脳内では既に連鎖反応が発動して急激な空腹感に襲わ

れました。


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行列に並ぶこと10分ほどでお店の方に店内テーブルすみのひとり席を案内されました。

メニュー表は形だけ目を通したものの速やかに焼きカレーランチセットをオーダー。

するとほどなく昭和定番フレンチドレッシングがかけられた野菜サラダが着丼となる。

しかしせっかくなので本丸といっしょに食べることにこだわり、待つこと10分ほど(だっ

たでしょうか・・・)

ちなみにサラダとメインをいっしょに食べるこだわりは単なる写真をいっしょに撮りたか

っただけです。

ずぼらブロガーですがこの時点ではひょっとしたらブログネタにする気が起きるかもしれ

ないとの思いが芽生えていました。

そしてサラダ完食後いよいよメインディッシュへとアプローチ。

ひと口食べてまず感じたのは、熱っ!

ワタシは猫舌なので他人より熱いものに敏感だと思いますがそれにしても普通の量を口に

入れていたら間違いなく吐き出すほどの熱さでした。

でもそれがスパイシーなカレールウやモチモチのチーズ、そしてそれらへ絡みつくマイル

ドな半熟たまごとの絶妙なハーモニーへと鮮やかな味を創り出してしていました。


ある程度料理の温度が落ち着いてきて食べ進めてゆくと具材には栄養バランス代表格の人

気野菜であるブロッコリーと昭和テイスト代表格ウインナーソーセージを親指の先っぽ大

に切り刻んだサイズのものがこげ茶色とクリーム色を呈したペーストの中に埋もれている

ことに気づきました。

味わいながらも他人といっしょでは無いので黙食を貫いて食べ終わった後食後のコーヒー

を嗜みながら、昭和を生き抜いたおやじにはど真ん中のカレールウだったことやウインナー

もいい仕事をしていたなあ、と手前勝手に振り返って評価していたのですがひとつ素朴な

疑問に感じたのが〔百名店〕たる看板。

(ここまでも手前勝手なことを書き連ねてきましたがここからは更に私見が強くなるので、

ご了承ください。)

私の舌はそこまでの料理であるとようには感じられませんでした。

なのでこの時点に至り残念ながらブログ記事にする気力が失せてしまっていました。

いっぽう食べ終わって真っ先に思い浮かんだのはyummyの『焼きカレー』です。

(メニュー表には掲載されていませんがオーダーしたらイヤな顔をせず応じてくれます)

そう、疑問とはすなわち百名店の焼きカレーよりもyummyさんの方が美味しさが上回っ

ていたはず、と思った事です。

この疑問がアタマから離れなくなり悶々と過ごしたので浅草橋訪問から1週間ほど経過

したとある平日の夜、この日は知人のご子息が急逝されお通夜に参列した後、ひとり精進

落としと称して高円寺を訪ねたのです。


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こちらが(ワタシの中の)鉄板yummyメニュー『焼きカレー(セット)』

考えたら半年、いや1年ぶりくらいかもしれません。

同じカレーメニューでもしばらくはメニュー表掲載の『(夏)野菜カレー』をオーダーし

ていたと思うので。

久しぶりに食べたわけですがやっぱり感じたのは「コレだっ!!」

写真を比較してお分かりの通りビジュアル的に一目瞭然なのが「たまごの黄身」

yummyさんでは完全独立系ですが、浅草橋のはカレールウやチーズの中に埋もれていま

した。

しかし食べ進めた感じではyummyさんでも黄身はかき混ぜて食べるので味わいはどっち

もさほど変わらない感じ、そして具材のブロッコリーも似たり寄ったり。

でも明らかな違いに改めて気づいたのはyummyさんではウインナーが入っていません。

ということはワタシの感覚においては<『焼きカレー』にウインナー不要論>なのだな、

と結論付けました。

ワタシは昭和に青春時代を過ごした輩ゆえ、ウインナーは大好物です。

事実スパゲテイナポリタンにウインナーが入っていると涙が止まらなくなるほど好んで

食べます。

が、焼きカレーにウインナーは余分だ、という思いを強く感じたということです。

 なので食べログの点数に傾倒し過ぎることは自分自身今後も戒めたいと思います。

蛇足ですがyummyさんにはもっともっと高得点がつけられてもおかしくない気もしま

すが、そうなるといつ行っても満員で落ち着きが失われてしまうのでこのままの状態で

末永く続けられることを切望します。


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(おまけ、YUMMYUオリジナルブレンドコーヒー豆)



本年もずぼらブログにお付き合いくださいましてまことにありがとうございました。

来年も気ままな題材と気ままなアップに終始すると思いますが引き続きお付き合い

くださいましたら幸いです。


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井上尚弥モンスター伝説【怪物に出会った日】を読んで [本]

読んでいて幾度となく体の中を電流が流れた。


 ◇新刊本:怪物に出会った日~井上尚弥と闘うということ

 ◇著 者:森合 正範


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この書物を読み終えた直後の率直な心持ちである。

筆者は東京新聞運動部記者なのですなわちスポーツ記事を書くことを生業としている。

そして筋金入りのボクシング愛好家だ。

そんな筆者は井上尚弥の相手を仕留める闘いぶりが圧倒的すぎる余り、表現がいかにも

薄っぺらくなってしまいその本当の強さを一般大衆に伝え切れていないのではないかと

いうジレンマに苛まれていた。

そんなときボクシングにあまり明るくない記者仲間のひと言が腹にストンと落ちた。

それは井上と対戦して敗者となってしまった相手を取材してみてはどうかということ。

割と当たり前すぎる受け答えだったが筆者にとってはその着眼点は盲点だったためこれ

は行けるのではないかと直感したが、しかし同時にそれは極めて困難な作業であること

も理解していた。

なぜなら筆者は学生時代から後楽園ホールでアルバイトをしてきてボクシングの試合の

舞台裏にも携わってきた。

勝者のグローブより敗者のグローブの方が重く感じたり、負けた選手の嗚咽が耳に残っ

ていたり・・という敗者のつらい現実を体感してきていた。

選手にとって敗北がいかに精神的な負担が重たいかを目の当たりにしてきたのである、

まして取材する相手はプライド高き元世界チャンピオンたちであり、深く傷ついたであ

ろう敗戦の思い出を一介の新聞記者ごときに素直に語ってくれるるのだろうか・・

それでも筆者にとっては井上がいかに普通の勝ち方ではないことを、一般大衆へ正確に

伝えるためにはこの手法がベストであるという信念のもと勇気をもってそれを実行して

ゆく。


インタビューは海外の元チャンピオン3人を含む外国人選手6名。日本人選手4名それに

海外チャンピオンの息子1名の計11名に対して行われている。

いずれも敗者の口から衝撃的な状況が生々しく語られているのだが、私がもっともその

衝撃を強く感じたのはオマール・ナルバエス(アルゼンチン)の証言。

「ブロックしようとしたら思った軌道と違っていた。パンチが外側から来ると思ったら

角度が変わってガードの内側に入ってきた。フックの軌道がストレートに変わったよう

な・・」

ナルバエスはアルゼンチンボクシング界の超英雄であり12年間に渡りチャンピオンベル

トを維持、18年のキャリアにおいてKO負けはおろかダウンの経験すら無いほどにディ

フェンススキルの高い選手が吐露した言葉である。

かたやこのとき井上は弱冠21歳、戦績は7戦7勝とプロの試合は10戦にも到達してい

なかった時期、かつ井上にとってはライトフライ級からスーパーフライ級へといきなり

2階級もあげての世界タイトル挑戦だったことを考えるとどれほどまでに井上のパンチ

が離れ業であるかを端的に物語っている証左だ。

このような敗者のリアルな証言が満載なのだが、この書籍全体から浮かび上がる井上の

最大の凄さとはいったい何かを考えた時、それは「謙虚さ」ではないだろうか。

通常のチャンピオンの場合世界タイルマッチの直前は極めてナーバスとなるため、イン

タビューでは口数が少なくなるが、井上の場合対戦相手がビッグであればあるほど饒舌

になり逆に相手が大した実績を有していない選手の場合は口数が少ないそうである。

ボクシングチャンピオンは2種類の考え方を持つと言われて来ている。

ひとつはとにかく金を稼ぐために強くもない相手を選んで防衛を繰り返すタイプと、も

うひとつは常に強い相手を選んで自分自身の実力を測り試合で勝利して、次の試合へ精

進を重ねる。

井上はまぎれもなく後者のタイプだ。

だから井上は実力の低い相手と闘うときはモチベーション維持のため口数が少なくなり

実力者との対戦前は本人自身がワクワクしているために多くを語ってくれる、と筆者は

分析している。

格闘技系スポーツでは対戦前に舌戦がしばしば繰り広げられる。

相手を口汚くこき下ろし自分の凄さをアピールするアレだ。

かつて「ビッグマウス」と揶揄されたボクシング界のレジェンド<モハメド・アリ>の

名残りかも知れない。

いっぽう井上は対戦相手を試合前後通じて常にリスペクトする姿勢を崩さない。

相手をけなすような言動はもちろん一切行わないしさりとて自分自身を誇示することも

まったくしない、きわめて紳士的な態度に終始しているのである。

唐突だが米国大リーグで先日2回目のMVPを獲得した大谷翔平の最も優れた点を挙げ

るなら私としては恐ろしいまでの謙虚さを真っ先に指摘させて戴くが、同時期に日本が

生んだこの2大ビッグスターに共通するところだと強く感じるし、また日本人として誇

りに思ってしまう。


さて最後に私の願望を記して締めることとしたい。

井上尚弥が現在の地位を築き上げる以前に山中慎介という王者がWBCバンタム級王座

を12度防衛する活躍を見せていた。いわば井上以前の日本が誇るボクシング界スーパ

ースターである。

しかし具志堅用高の13度防衛の日本記録直前でルイス・ネリに敗れたわけだがネリは

後日ドーピングで陽性反応がなされたと報道されるに至った。

ところがメキシコ出身者であるネリはWBCという組織自体がメキシコに本部を置いて

いることから自国選手へ不利に働く裁定はなされずチャンピオンベルトははく奪されな

かった。

その後山中はネリに再戦を挑んだものの今度はその重要なマッチでネリがなんと体重オ

ーバーを犯したのである。

山中は試合を拒むことも出来たが続行するも結局2RにTKO負けを喫して引退を余儀

なくされた。2018年3月のことである。

現在ネリはスーパーバンタム級に階級を上げなおも暗躍しているので井上と土俵が同じ

なのだ。

そこでこの悪童を井上のパンチでマットに沈めてもらい山中に見せた蛮行の仇を取って

ほしいと願うのである。






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【2023RWC総括】決勝トーナメントをすべて1点差で頂点を極めた偉業 [スポーツ(ラグビー)]

2023ラグビーワールドカップが10月29日の決勝戦を以って幕を閉じました。

ウエブ・エリス・カップを手にしたのは12-11の1点差でオールブラックス(NZ)を制した

スプリングボクス(南ア)でした。

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(勝利が決まった瞬間CPコリシは終了前にシンビンを受け一人欠けさせてしまった責任感

から試合を直視することができずジャージを被ったまま下を向き続けていたコルビの元へ

真っ先に駆け寄って抱擁する感動を呼んだシーン)


過去の大会においても決勝戦は極めてドラマチックな展開が多々演じられてきましたが

今回はノックアウトトーナメントの3試合(準々決勝・準決勝・決勝)すべてで1点差勝ちと

いう、ドラマですらあまりにも現実離れしていて成り立たないような筋書きをやり遂げた

勝負強さに対して言葉が見つからないほど驚愕し、また感嘆してしまいました!

50日に渡って繰り広げられたワールドカップは開催直前までランキング1位のアイルラン

ドか開催国フランスの北半球2か国が優位と見られていましたが、蓋を開けてみればやは

り南半球の実力2か国による決勝戦でした。

しかし今回ワールドカップは予選プールでも劇的な試合が少なくなかったのですが、こと

決勝トーナメントはノーサイドまでどちらが勝利するか分からぬ手に汗握る好ゲームが目

白押し、特に準々決勝の4試合はすべてが非常に白熱したゲームでした。

そう言った中でも後で振り返ればまるで緻密な筋書きで仕組まれた『スプリングボクス(南

ア)劇場』とでも言えるかのごとくドラマチックな展開に終始したと言えます。

まず予選プールでのアイルランド戦では8-13敗戦。この時点では試合内容から明らかに

アイルランドの実力が一枚上であるように見受けられました。

スタンドオフ(10番)を任されたリボック選手はランスキルでは傑出しているもののプレース

キックが不調で外しまくっておりそれが敗因であったとも言えます。

その弱点を決勝トーナメントでどのように修正したのか・・

それは世界最強と言われるフッカー(2番)マルコム・マークスがケガで出場不能となった代

替としてなんとこちらはケガから復帰のハンドレ・ポラード(10番)をエントリーしたので

した。

専門職であるフッカーの交代要員にスタンドオフを充てる、という一見無鉄砲ぶりが決勝ト

ーナメントで見事すぎるほど術中にはまるわけです。

決勝戦でスプリングボクスはノートライの4ペナルテイキック12点をすべてポラードの右足

で刻んで積み上げたわけです。対してオールブラックスは2トライあげるも1本はTMO(テレ

ビマッチオフィシャル)での取消しが響き1トライ(ノーゴール)2ペナルテイゴールとなり南

アに1点及ばなかったわけですから。

また同じ1点差でも試合展開としては土俵際での見事なうっちゃりとなった準決勝の対イン

グランド戦の方が痺れました。

この試合は南ア以上に手堅いキック攻撃で進めるイングランドが残り10分強まで15-6

とラグビーでセーフテイリードとされる8点差以上をつけていたにも関わらず、ここから奇

襲とも言える自陣22m内でのフェアーキャッチ後にスクラムを選択したのです。

よほどスクラムにゆるぎない自信を持っていない限りありえない選択ですが、これが奏功し

てロングゲインを獲得、その後の攻撃でトライまで持って行き15-13の3点差まで詰め

寄り以後残り3分の時点でスクラムによる反則(ペナルテイ)を獲得、ほぼ正面と言えど50

m以上の距離をポラードは涼しい顔で決めて15-16と筋書き通りと言えるような展開で

逆転に持ち込んだのでした。

準々決勝ではフランスのトライ後のコンバージョンをチャージしたコルビ選手の活躍が特筆

ものでした。

草ラグビーレベルではまれに見られるプレーですが大舞台のワールドカップでこんなプレー

が見られるなんて世界中のウォッチャーが誰も想像すらしていなかったでしょう。

このチャージがなかりせば南アは1点差で敗北を喫していたわけですから。

それから特筆すべきはメンバリングのFWとBKの構成比です。

決勝戦では世間をあっと驚かすメンバリングで臨んできました。

それはリザーブ8人中FWの選手を7名、よってBKは1名のみという布陣。

もともと強力FWを武器としている南アゆえその特長を最大限活かすべくFW6人体制はしば

しば採られてきました。

このFW6人体制ですら他で実践したチームを殆どみることがありません。

ポジションの専門性やケガによる交替リスクを勘案して常識の範疇ではFW5人(うちスクラ

ム第1列で3人)BK3人となるわけですから・・・

でも実はこの奇襲とも言える布陣は予選プールのアイルランド戦でも試していたわけです。

そしてこの戦術を語るにはラグビーのルールの変遷について触れておかねばなりません。

ラグビーほどルールが目まぐるしく変化するスポーツは珍しいのではないかと思います。

第1回のワールドカップが開催されたのは今から36年前の1987年。

その頃はリザーブは今より1人少ない7名でかつ先発メンバーが試合途中でのケガにより

プレーの続行が不可能とレフリーが判断したときのみ2名まで交替ができるというルールで

した。

なので基本的には先発で出場した選手が80分間のノーサイドまでプレーをやり切るという

ことが当たり前とされていました。

ところが何年か前からリザーブを含めた23名で1試合をたたかう、つまり試合途中での

選手の入替は自由(ただし原則入れ替えられた選手は再出場は出来ない)というルールに

変更されたことにより、監督・コーチがより戦略的に選手を交替させる、ひいてはその交替

のタイミングが勝敗を大きく左右するように様変わりしたのです。

南アでは主力選手を温存させて後半になって一気にその主力選手たちを出場させる戦略が

結果的にはことごとく的中した、と見受けられます。

なおこの南ア独特の戦術は前回大会からすでに取り入れられていました。

4年前の日本大会では準々決勝で日本が南アと対戦した時すでに世界ナンバーワンフッカー

とうたわれていたマルコム・マークスは後半を少し経過してからの登場でした。

南アのようにフィジカルモンスター軍団のFWを擁したチームにはこういった戦術が有効で

あることを実証した形だと考えられます。

今後たとえばFWに自信を有したジョージアなどではこの南アの戦術が取り入れられるので

はないかと個人的には想像します。

また国内に目を向けリーグワンや大学・高校のチームなどでも模倣されると思われますね。


さて最後に今回の日本の戦績について独自意見を綴りたいと思います。

決勝トーナメント進出の目標には届きませんでしたがしり上がりで調子を上げてきたので

かなり健闘してくれた、というのが一般の評価です。

しかし私個人としては厳しい意見となってしまいますが結果に対して極めて不満足です。

それは選手個々というよりジョセフヘッドコーチを筆頭とした首脳陣と日々結果や各種の

情報を報道するマスコミの記事に対してです。

まず首脳陣においては今回選ばれた33名のスコッドに対する選定理由の不透明さとそれ

に対する明快な(納得できる)解説がなかったこと。それに各試合における先発メンバーや

それこそ戦略的な途中交替のタイミング等の戦略的ミスがかなり見受けられたように思わ

れます。

またマスコミの記事に関してですが、各記事とも横並び肯定的な意見を付したものばかり

でウンザリしました。

少しは批判的かつ真実をえぐるような骨太のすなわち首脳陣やある程度目の肥えたファン

を納得させてくれるような記事を各社の特徴において発信してくれてもしかるべきではな

いか、と思うわけです。

そんな記事を発信したら戦力強化が混迷してしまうリスクもあるかもしれませんがもちろ

んそういう意図では無くひとえにブレイブ・ブロッサム(ジャパンチームの愛称)強化のた

めに隠された事実をキチンとオープンにしてもらいたいというものです。

本当はジャパンがアルゼンチンに敗北した直後に怒りの記事をつづるつもりでしたが、(い

つものように)モタモタしているうちに決勝トーナメントが始まりどの試合も感動の連続だ

ったため気持ちも落ち着いてしまい、終わってしまったことをつらつら批判しても後味が悪

くなるとの思いに考えが変化したので一点だけ触れて締めたいと思います。

それは7月よりワールドカップを見据えてスタートしたテストマッチからワールドカップ本

戦の試合における特にFB(フルバック)の人選について。

最後まで迷走としか思えないような変遷を辿ったのではないか、と断言します。

2019のアイルランド戦、スコットランド戦はジャイアントキリングでした、それに対して

今回イングランド戦、アルゼンチン戦は2019のときのようなほぼノーミス&(チーム全員が

同じ絵を見る)ワンチームに徹すること、そしてラスト20分のフィットネスと集中力を発揮

していればジャイアントキリングと言われるほどでもなく間違いなく勝利したと確信してい

るからです。                                 以上                                                                                 


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【酒遊会】鯛と野菜の天婦羅に抹茶塩をまぶして純米大吟醸酒で食す至福 [グルメ・料理]

先々週のこと、元職場の仲間にとある会合でそれこそ数十年ぶりに会ったのですが、その

仲間は会社を早々に退職して実家の酒店を次いで以降事業を拡大し、現在大活躍中でした。

そしてその彼に本人が企画・運営を行う【酒遊会】なる日本酒を嗜むイベントを案内された

のですが開催場所が池袋と至近距離だったので持ち前の好奇心に火が点いてしまい秒殺での

参加を決め込んだのでした。(糖尿病主治医の苦い表情が浮かびましたがw)

先日そのイベントに参加しまして実際に至福の体験を味わえたので記録に残しておこうと思

います。

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池袋西武百貨店8階のバンケットルームでの催しは平日の午後6時スタート。

定時退社すればちょうど間に合うくらいですがこういう時に限りコントロール不能の残業

事案が舞い込むことが多いので少しオフサイド気味で仕事を切り上げて会場に向かったら

開始30分前の開場と同時に乗り込めて12名の参加者中2番乗りでした。

テーブルに置かれている<メニュー>と本日ふるまわれる日本酒の<解説書>に目を通す

と、6種類のお酒と5種類の料理が紹介されてあります。

しかも料理の製作は<ホテルオークラ>となっています。

細かいことを気にかけずに参加を決断したわけですが早くも期待で胸が高鳴りました。


 はじめに常陸杜氏が登場されて本日の日本酒<武勇>について解説して戴きました。

この武勇は蔵元が茨城県結城市なのだそうです。

私は日本酒への造詣があまり深くなく、こと茨城の日本酒というのは殆ど印象に残って

いないので逆に興味を引き寄せられました。

祖先は越後から茨城にやってきたという歴史と日光から流れてくる伏流水を使用している

のでおいしい酒が造れるという部分が印象に残りました。

この後限られた時間で6種類のお酒をたしなむわけですから、解説もほどほどに切り上げ

さっそく乾杯のお酒がシャンパングラスに注がれます。

(ブログに取り上げることを全く想定していなかったため写真を撮り損ねましたw)


1.純米吟醸 なごやか 炭酸割

主催者の元職場仲間が注いでくれたのですが、これがまた上質の白ワインをグラスに注ぐか

の如く見事な手さばきでシャンパングラスへほぼ透明の吟醸酒を注いだ後に私が炭酸水の中

で一推しのウイルキンソン炭酸水で割ってくれます。

味わってみてビックリ!甘いんです、炭酸水のピリリとした辛さが見事にマッチ。

ほとんどアルコールは感じられません。とても上品なおいしさ。

最近外国人、特に白人の間で日本酒の炭酸割りが流行っているという情報を耳にしまし

たがこれは確かにヒットする味覚だと感じました。


2.前菜盛り合わせと武勇特別純米 山田錦 小川酵母仕込み



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乾杯で飲んだスパークリング日本酒が衝撃的に美味しかったので料理の記録をしておこう

という気が湧いて(いつも通り)稚拙な画像ですがご参照ください。

そしてこの和食と一緒に飲む酒は兵庫県産山田錦に茨城県伝統の小川酵母を合わせた特別

純米酒です。最初に飲んだ甘くてマイルドな<なごやか>とは真逆のキレある味わい。


3.ガンバス~香草ガーリック炒め~とBuyu Cycle


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和食洋食の波状攻撃、ニンニク大好き人間なので料理が美味しい美味しい!

対する日本酒は昨年誕生のラベルデザインがジブリ作品を手掛けた先生によるもので話題

を振りまいた一品。味はすでに3杯目にして酔いがまわり解説困難に陥るw


4.スペアリブ パセリパン粉付けフォンドボーソースとBuyu Cycle sparklinng


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肉は柔らかくたれがたっぷりと浸み込まれていて超美味。そしてお酒はこれまた私好みの

濁り酒ですね。シュバシュバ感も楽しめます。


5.糸より鯛と4種の野菜の天婦羅~抹茶塩とともに~と

  純米大吟醸山田錦小川酵母仕込み


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いよいよお酒もお料理も真打ち登場です。抹茶塩をまぶした天婦羅を純米大吟醸で戴くと

いう体験は初めてのものでしてとにかく舌も頭も混乱してお酒の味がわからなくなってき

つつあります・・・



6.冷稲庭風うどんと純米吟醸ひたち錦生酛


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締めラーメンならぬ冷しうどんには純米吟醸酒です。と言っても6種めとなると素人

かつ普段日本酒を飲みなれていない者にとってはもう解説不能。


ということであっという間に予定の時間が参りましてお開きとなりました。

いやあそれにしてもお酒も料理も非常に美味しく味わうことができて大満足のイベン

ト参加となりました。

今後頭に刻んでおくこととします。茨城の銘酒/武勇

     

                                                                                    


              




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【RWC2023フランス大会】ぶっちゃけトークのNHK中継に着目 [スポーツ(ラグビー)]

2023年9月8日(現地時間)ラグビーワールドカップ(以下RWCと表記します)が開催となり

ました。


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そして試合日程ですがジャパンにとって明日いよいよ最大ヤマ場のひとつであるイングラ

ンドとの対戦を迎えます。

『ブライトンの奇跡』『エコパの奇跡』に続いてイングランド戦開催地ニースにちなんで

『ニースの奇跡』を巻き起こすことに期待しますが旋風が吹かずワタシのモチベーション

が駄々下がる前にRWCネタを取り上げておきたいと思います。

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ここまでのジャパンを振り返ると7~8月に開催された代表戦で1勝5敗と振るわず、大き

な不安の中での開催となった2023フランス大会でしたが、初戦のVSチリ戦は42対12と

そんな不安を吹き飛ばす快勝でした。

いっぽう対戦相手イングランドも日本同様開催直前の戦績はたとえば8月単月で見ると1

勝3敗と振るわず、特にフィジーにはテストマッチ史上初敗北を喫しました。

それに加えてキャプテン兼キッカーの役割を担うエースのオーウェン・ファレル選手が

レッドカードを受け出場停止中という状態ゆえジャパンにとっては期待が持てる状況に

あるのではないかと言われています。

そんな絶不調と見られた中で迎えた同プール内最大の強豪ロスプーマスことアルゼンチ

ン代表戦。

直前の戦績ではオーストラリア代表に勝利、優勝候補の南アには惜敗と安定的な強さを

見せていただけにアルゼンチンの方がやや有利と見られていました。

しかしながら蓋を開けてみたらイングランドは開始3分後にFWの中核選手トム・カリー

がレッドカード処分を受けたため残りの77分を14人で闘わざるを得ない境遇に陥りなが

ら結果は27対10でイングランドが勝利となりました。

しかも驚くべきはその結果よりも内容です。

なんとイングランドの27点にトライは含まれておらずドロップゴール3本、ペナルティ

ゴール6本とすべてキックによる得点でした。1トライを挙げたアルゼンチンを得点で

3倍近く上回っての勝利です。

ラグビーのルールは毎年目まぐるしく変わりますがその目的のひとつは攻撃側にトライ

を取りやすくするような改定がなされる傾向にあると言われています。

これは観る側やプレーする側にとって「トライ」を挙げることが唯一無二の楽しみだか

らだと思います。

そんな昨今のラグビーの戦法・戦術に逆行するかのようなイングランドの勝ち方。

イングランドのラグビーは100年変わらない、と陰口を叩かれていますが、ラグビー

発祥の国の何としてでも勝利を求める矜持なのでしょう。

日本時間9月18日午前4時キックオフ。ワタシがテンションマックスの状態で記事がつづ

ることが出来るような結果になっていることを祈願します。(^^♪

        ◇        ◇        ◇        ◇

ところで2023RWCのテレビ中継は地上波ではNHKと日本テレビで衛星放送ではJスポー

ツで放映されていますが、知人からどの放送局で観戦するのがベストですか、と相談さ

れることがあります。

そんなときワタシとしては観る方のラグビー(観戦)経験値によりおススメする放送局を

選別して紹介しています。

ざっくり経験値が低い(いわゆるにわかとか初心者)の方に向けては日テレまたはNHKを

それなりにルール等を理解・把握されている方向けにはJスポーツですね。

先日、仲間のラグビーウォッチャーがNHKの解説が鬱陶しい、と愚痴っていたのでNHK

はラグビー初心者もたくさん視聴する機会があるので基本的な解説はNHKの使命として

とても重要、と解説したら痛く納得されました。

ちなみにワタシはJスポーツの解説者としてしばしば登場される沢木キヤノンヘッドコー

チの解説の大ファンでして、実況中に興奮すると解説者の域を完全に逸脱してヘッドコー

チ目線で解説する場面は特にツボです。

賛否両論ありますが選手を下の名前や愛称で呼んだりするのにも親しみを感じています。

いっぽうNHKの中継は録画をしており、あとで副音声の解説を聴くようにしています。

        □        □        □        □

(いつものように前置きが大変長くなりましたが)ここからが本題です。

NHKラグビー中継の副音声で「超ラグトーク」と称してあの五郎丸氏やそのほか現役の

プレーヤーやラグビーへの造詣が深い有名人などが観戦者目線でホンネ(に近い)トーク

を繰り広げていまして、実はこれが秀逸だと思うのです。

先週のジャパンvsチリ戦では五郎丸氏に元日本代表で現在医学生の福岡堅樹さん、現役

FWでお笑いトーク抜群の山本幸輝選手、そして有名人からは岡田准一さんなどが登場、

NHK女性アナの進行などほとんど関係なくフリートークを繰り広げておられました。

ラグビーが観るスポーツとして普及する妨げとなっているひとつにルールの複雑さがあ

げられています。

事実バックスの代表格福岡さんにスクラムでコラプシング(つぶれてしまうペナルティ)

となったときに詳しく解説を求められても恥ずかしそうに「よく解ら

ないんです」と受け応えるすることがあります。

そんな状況をたとえばスクラムの最前列で組んでいる山本選手がプレーヤーの観点から

明快に解説を加えてくれるのです。

山本氏のとても印象深いひと言。

選手としてプロップ代表を卒業した「トップレフリー」はひとりも居ない、とおっしゃっ

ていました。

本当かあるいはジョークの一環での発言か真偽は別としてことほど左様にコラプシング等

スクラムまわりのペナルティはナゾの判定が少なくないと感じます。

またワタシが非常に感心したトークの一場面

今や押しも押されもせぬ俳優としての実績を積み上げている岡田准一がスクラム第一列の

役割やテクニックを解説すると横で聞いていたプレーヤーとして頂点を上り詰めたものの

スクラムをまったく組んだことのない福岡氏が横でその発言を聞いていて「へえ~~、そ

うなんですが!そんなメカニズムはまったく知りませんでした」と岡田の解説を大絶賛さ

れていました。

現役スクラム最前列の山本選手もそれにうなずいておられた、というシーンは痛快でした。

ちなみに今ジャニーズ問題で揺れている中で岡田の起用に対して国営放送を批判する意見

も散見されますがワタシとしてはこんなに楽しませてくれるトークが聴けるので肯定的に

捉えたいものです。

 話は横道にそれますが、NHKでは『明鏡止水』なる格闘技や武術をひたすら取り上げて

実践を披露したり技術や歴史を解説したりする超マニアック不定期放映番組がありますが、

ワタシこれの大ファンです。

その番組のMCを担っているのが岡田准一なんです。

技術や歴史におよぶ知識も豊富ながらときに実践に立ち会ったりして見事なさばきです。

事実つい先ごろブラジリアン柔術大会に出場されて1勝を挙げたというニュースが舞い込

んで、改めて武道においても真の実力者であることを知らされたものです。

ちなみにラグビーは中学ラグビーがさかんな大阪の中学でスクラムハーフとして馴らした

競技実績を有しているそうです。


さてこんな記事を綴っている間にもほかの何試合かもテレビ中継されており、もうブログ

どころではありません。

では近日中にハイテンションで記事が書けることを祈りながらペンを置くこととします。



 



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飲むくず餅~これは新種の甘酒か! [グルメ・料理]

気がついたら8月が過ぎて暦では『秋』と決められている9月へ突入となりました。

秋とくれば涼しさを思い浮かべるところですがその兆しはまったく見られず日本列島こと

東京においては真夏日の日数で歴代最高を更新中です。

きのうだったか、むやみな外出は危険なので部屋に潜んでいるもつけっ放しのテレビで眼

を使わず耳だけ反応させていたところ和菓子の売上げが苦戦していると解説していまして

色々工夫を凝らした一品が次々と登場、とのことで飲む水ようかん(?)みたいな商品を

取り上げていたか、と思いました。

あっそれならワタシとしても夏が始まる頃にスカイツリータウン内某和菓子店で出会って

ゲットした一品があったことを思い出したのでちょっと紹介させて戴きます。


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<飲むくず餅 乳酸菌>東京の老舗和菓子店くず餅で有名な「船橋屋」の商品です。


昼休みのウォーキング中に発見しました。

個人的にくず餅は好んで食べる部類ではありませんが持ち前の探求心が働いて速攻で入手。

そしてさっそく試飲してみると・・・ややっ、これは意外な味覚。

想像していたテイストとはまったく違って差し詰め冷やした甘酒と言った感じです。

また「乳酸菌」なので敢えてたとえるならヤクルトをベースとした甘酒テイスト、すなわち

「ヤクルト甘酒」。

と表現するとなんかゲテモノっぽく聞こえて誰も試したくなくなりそうですが、ワタシ的に

は「まる」の味でしたのでリピしたい一品ですね。


そう言えば拙ブログで以前「冷やし甘酒」について取り上げたことを思い出したので振り

返ってみたら今から13年も前の記事でした。

ワタシは何を隠そう「甘酒」に目がなく、冬場はよく酒粕から自分で作って嗜んでいますが

13年前当時は最近の甘酒ブームがまだ訪れる前で、ペットボトル入り甘酒飲料などあるはず

もなくゆえに夏場に飲まれる習慣はほとんど無かったと記憶しております。

それが今や板粕の種類の豊富さはもとより、ペットボトルや紙パックなどおびただしい品数

に発展していて甘酒愛好者としてはうれしい悲鳴をあげています。

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そして更に甘酒つながりで(自分的には賞味期限切れネタですが)今年のゴールデンウィーク

のときに出会った一品を紹介しましょう。


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<ポッキー/東京あまざけ>

孫たちとのデートで埼玉県桶川市にあるグリコ工場見学に行ってまいりました。

ポッキーの製造ラインなどを見学したときにガイドさんが色んなポッキーがあることを紹介

してくれ、ツアーの終わりに構内のお土産ショップで購入ができる旨の説明もされていたん

です。

そのとき<あまざけポッキー>の存在も教えてくれたので絶対に入手しようと心に決めて

いました。

見学終了後お土産ショップに向かいレギュラーサイズのポッキーの数倍もある巨大あまざけ

ポッキーを大人買いしてしまいましたw

ちょっと恥ずかしかったのはライン見学時の説明の際ワタシが「えっ、あまざけポッキー!

それはぜひ買いたいです」とつぶやいたのをいっしょのツアーだったご婦人に聞かれていて

土産店でそのご婦人がワタシの買い物かごの中身を見てひと言。

「あ、やっぱり買われたんですね(^^♪」としっかりフォローされていました。

ちなみにお味の方ですが、コーティングの部分がしっかり甘酒色をなしていて、視覚的にも

食欲をそそります。

実際口にするともう甘酒そのもの、とても気に入ったのでぜひともリピしたいところですが

パッケージには「首都圏限定販売」とうたっているもののここの売店以外で販売されている

ところにいまだ出会ったことがありません(尤も気合いを入れて集中して探しているわけで

もないので見落としているだけかも知れませんが)


話を<飲むくず餅 乳酸菌>に戻しますが、いつ発売されたのかをちょっと調べたところ

2020年12月だそうです。

コロナまっただなかの頃ですね。

コロナの期間中は経済が停滞気味だったせいか気づくのに2年以上かかりました笑。

どの業界でもコロナで苦しむ中ひたすらたゆまぬ努力で新商品の開発にまい進しているので

すね。

一消費者としてはこれからも新たな食べ物や飲み物に出会えてささやかな喜びをかみしめて

行きたいものです。




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第2回〔アナログyummy〕に参加して [音楽]

高円寺の音楽カフェ<yummy>でお店所蔵のレコードをじっくりと聴かせてもらえる

イベント〔アナログyummy〕開催のことをマスターの羽根さんから教わったのは第1

回開催直後にお店に寄ったときでした。


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隔週の木曜日18時から1時間ごとにマスターチョイスのレコードをかけてくれる、と

いう企画で、何のレコードがかかるかは聴いてのお楽しみ・・ということで。

いやあそんな貴重な情報、やっぱり出かけてみないと巡り合えないものだなあと、犬も

歩けばなんとやら、ワタシは亥ですがね。

で、先日の木曜日、その第2回企画に期待に胸を膨らませて参加してきました。


いつもなら定時に職場を切り上げればオープンに間に合うところですがこの日はたまたま

仕事絡みで飲食のスケジュールが入ってしまったのです。

なので最初の時間から聴くことは叶わなかったのですが、おかげでワタシの体内には適度

にアルコールが注入された状態でお店に到着したこともあり、却って音楽を聴き入る感度

はヒアウイゴーとなっていました。

そしてここの夏野菜カレーの大ファンなのでそれプラス飲み物は主治医から節酒指示を受

けている手前ジンジャーエールをオーダーしようと思ってママさんに声をかけようとした

とき目の前に立てかけられていた可愛げなミニサイズの看板のメニュー表が目に留まり、

そこで思わずハッとしてしまったのです。


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≪ブルーチーズとクルミ いちじくとクラッカー≫

これは先達てこのお店で行ったぼんぼちさんやRchooseさんお誕生会のときに提供され

た絶句状態になるほど美味しかったデザートのケーキと材料がほぼいっしょじゃあない

ですか!

それに≪チーズリゾット入りライスコロッケ≫も相当気になります。

なのでこの2品に決まり!そしてこれらのメニューに合う飲み物と言えばやっぱり赤ワ

イン。

主治医さんごめんなさいまた約束を反故にしてシマイマス・・・自分のカラダへ、ちょっと許せ。



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このように揃いました。なおここで特筆すべきは一番左の器にある付け合わせです。

これはなんとぼんぼちさんがお店に提供されたさいころチーズ入りはっさくのマーマ

レード。ぼんぼちさん、ママさんのご厚意でご相伴にあずからさせていただきます。



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さあ20時を迎えマスターがレコードのセットに動き出します、何がかかるのか・・・

はたして<ジャコ・パストリアス>のソロ2枚目のアルバム<ワード・オブ・マウス>

でした。

<ジャコ・パストリアス>と言えば天才と崇められたジャズベーシスト。

今から30年以上も前に残念ながら30代でお亡くなりになりましたが。

でもなぜマスターがジャコのアルバムをチョイスされたのかは・・


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実はマスターご自身もミュージシャンでベース奏者なんです。

スピーカーの横には立派な楽器も飾られています、いえときどき演奏もされています。


ところでいつもyummyにひとりで訪れるときはカウンターに座らせてもらいますが、この

日はカウンターがいっぱいだったのでスピーカー前の4人テーブル席をママさんが案内して

くれたのでひとりでこのベストポジションを占領してしまいました。

特等席でyummyなブルーチーズやはっさくのマーマレード載せのクッキーを食

べつつ赤ワインを飲んでアキュフューズのレコードプレーヤーやノーチラスのスピーカー

が紡ぎ出すあたたかくも迫力満点の音楽を聴き入る・・ワタシにとってこれ以上の贅沢はこ

の世に存在しません。


ということであっという間に片面の演奏が終了しました。

この後のBGMは一転して70年代のユーミンCD、普段のデジタルyummyですね。

マスターはほかのお客さんも多数聴きに来ているのにワタシの嗜好を把握してくれていてこ

のどまんなかのCDをチョイスしてくれているのでしょう、きっと。

なにしろお客がワタシひとりのときは口角泡を飛ばしてユーミン談議を繰り広げてしまうく

らいなのですから。


さあ、次の21時からは何をかけてくれるのか・・期待に胸が高まります。

予告ではフュージョン特集をする予定ですよ~、と言っておられたのでワタシ自身ジャンル

としてはフュージョンがもっとも好みなだけにけっこう期待してやってきたわけでもありま

して。


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その期待を裏切らず「トリ」を務めたのはやっぱりというか当然このアルバム

<リターン・トゥ・フォーエバー/チック・コリア>

B面の<サムタイムアゴー~ラフィエスタ>演奏時間23'13” の始まりです。

目をつむって鑑賞するとチック・コリアクインテットが舞台で演奏している姿が浮かび

上がってきます。

最初のサムタイムアゴーはチック・コリアの軽快な中にも寂しげなメロデイを電子ピア

ノで奏でる音で始まり、それは舞台左側から聞こえてくる。

続いてスタンリー・クラークの重厚なウッドベースの低音が右サイドから電子ピアノの

メロディに絡むように聞こえてくる。

それからアイアート・モレイラのパーカスやドラムも左サイドから聞こえてきてチック

・コリアのピアノに加勢をかける。

負けじとジョー・ファレルが右サイドからフルートで参戦してベースをバックアップ。

ここでフローラ・プリム(のちにアイアート・モレイラと家庭を持つ)のキュートな中

にもミステリアスな歌声が舞台真ん中から響いてくる。

ボーカルは長く続かずピアノ、フルート、ドラムスの競演がしばらくなされた後やがて

後半のラフィエスタへ演奏は突入してゆく。

このパートではスタンリー・クラークはソプラノサックスに持ち替えて応戦。

ボーカルなしで10分に及ぶピアノ、サックス、ベース、ドラムスの一体感の演奏が真骨

頂となりあっという間に23'13"の演奏は終了となります。


演奏が終わった瞬間ワタシは自然と拍手をしてしまいました。(ひとりだけでしたが)


こんな感じで我が耳と舌にご褒美を与えたことにより最近ガタが来まくっているワタシの

脳をはじめ五体が潤って故障防止に役立ったものと思われます。


次回もまた待ち遠しいです。


<7月19日 追記>2011年11月2日拙ブログ『RTFコンサート視聴記事』を

リンクします。(12年も前かぁ、と感慨にふけってしまいます)






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<レトロ喫茶店マニアの聖地>【カド/向島】65年の歴史に幕 [地域]

レトロ昭和喫茶店マニアのあいだでは聖地とあがめられている(と勝手にワタシがイメージ

しているのだがw)喫茶店が東京下町のかつて花街としてにぎわった向島で今も粛々と営業

を続けお客を迎え入れている。

その名も[カド]。十字路の交差点すなわち角地にたたずんでいることに由来したものなの

だろう。


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創業が昭和33年なので今年でまる65年を迎えたまさに昭和を背負って立ってきた老舗中

の老舗喫茶店である。

私が勤務する職場から歩いて15分ほどのところなのでたまに立ち寄ってはいたのだが、

[カド]のごく近所に住む知人からショッキングな情報を受けたのは今年の4月初旬のこと

である。

それは「閉店する」というお知らせだったのだ、閉店日はこれから決定との事だったが。

なんでも老朽化した建物の外壁の一部が崩落したためのようである。

これは一大事と、仕事が手につかなくなったので業務をやりくりしてすぐ駆けつけてみた

ら下の写真の通り「臨時休業」の張り紙が貼られて閉まっていたのであった、無念。


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その後ほどなくして開店にこぎ着けたことを把握したのでずっと伺うことを狙いつつ

気になる日々を過ごして来たのだがようやく先日願いを叶えて訪れることができた。

すなわちそのときに撮ったのが最初にアップした写真である。

ご覧の通り建物の外壁をシートで覆いながらの応急措置による営業だ。


なお閉店日が7月30日に決定したことが発表された。

ただし嬉しいことに完全閉店ではなく「移転」先も同時に発表がなされたのだ。

移転先は店主がじっくりと3か月に及んで候補地を冷静かつ大胆な分析と本人の嗜好

(海に近い場所)に合わせた先を探した結果、茨城県の日立市であることがつまびらか

にされたのである。


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店内には[カド]の創業者である先代のコレクションとして貯蔵している数々の絵画作品が

掲げられている。

しかも数が多いので定期的に交換されているそうだ。


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それらは天井にも飾られているのだ、それに豪華なシャンデリアも。


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店内にはレトロなグッズが満載、しかも装飾品にあらず現役で活用されているもの

ばかりなのである。


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先代の手作りメニュー表が戦中あたりに活躍したような雰囲気の大型ラジオと相まって

何とも味わい深い。



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オーダーは[カド]の鉄板メニューであるくるみパンのサンドウィッチに活性生ジュース。

サンドウィッチの中身は店主から勧められたトマトとチーズを選んだが、自家製くるみ

パンはここでしか味わえない独特の風味であるのがいい。

そして活性生ジュース、まず名前が振るっているではないか。

先代が命名したものを作り方を含めそのまま受け継いでいるそうだ。

材料はセロリ・パセリ・アスパラなどの生野菜にリンゴやレモンなど果物をミックスし

たのだがセロリの苦甘さが私にとってドハマリの一品である。

花街として活況を呈していた当時お座敷前の芸者さんがこの活性生ジュースを一気飲み

して精力を養った逸話があるそうだ。いや現在でも数は激減したものの芸者さんは健在

なので同じ行動を取っていることだろう。


さてカウントダウンは30を切ったところである、できればあと2~3回は通いたい。

それから機会を作って茨城県日立市にも足を延ばしてみたいものだ。



(7月5日 追記 2016年11月27日拙記事 をリンクします)


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