【That's Great昭和レトロパテーマパーク】まぼろし博覧会 [旅行]
とうとう2022年のお開きとなる日がやってきました。
相変わらず付け焼刃の日々を過ごし、日常手つかずの掃除やらこれから年賀状を書く準備
に入るやらのいつもの年末を迎えています。
そんな慌ただしい年末ですが昨日恒例のNHK番組「ドキュメント72時間年間ベスト10」
が日中6時間以上にわたって放映されるもんですからつい見入ってしまい結果慌ただしさ
に輪をかけて自分の首を絞めているという状態です。
前置きが長くなりましたが、番組内で年間第5位を獲得したのが「ゆめまぼろしのテーマ
パークへようこそ」でして、本作は静岡県伊東市に所在する「まぼろし博覧会」なる私設
テーマパークを取材したドキュメントでした。
今年の初めすなわち今からほぼ1年前に放映されたこの番組を観ていた昭和オタクのワタ
シは全身に戦慄が走る衝撃を受けました。
観終えてからが大変、むろん映像だけで気が済むわけもなく機会あらばこの目で確かめて
みたい、という願望に駆られて以後悶々とした日々を過ごしたのです。
そしてその2か月後、思わぬチャンスがやってきました。
学生時代の仲間から「温泉麻雀大会」の誘いを受けたのですが開催場所が熱海市のホテル。
ワタシは麻雀はさておき宿泊後の翌日行動に「まぼろし博覧会」見学ツアーを提案して仲
間から受け入れられたので喜び勇んで参加しました。
熱海から車で国道を南下すること1時間弱、思ったよりも時間がかかりましたが林間
部を走る田舎道に突如現れたシュールな看板。
まぎれもなくココです。
入館料は通常1200円のところネットからプリントアウトした100円割引の証明を提示
したので1100円です。
アトラクションには乗り物はなくすべて展示物です。
館長にして著名な雑誌編集者でもある愛称「セーラちゃん」が独自の視点で昭和期に
隆盛を極めたテーマパークなどが衰退~廃園に追い込まれたグッズを収集して陳列して
いるというものです。
と解説するとそのたぐいの施設は全国至る所にあるかとも思われますがココは圧倒的な
量の陳列物に出会える点で驚愕のテーマパークだと言えます。
そしてかつては植物園だった広大な敷地にそれらが雑然と陳列さていますが、おおよそ
いくつかのテーマごとに分かれているのです。
まず訪れたのがワタシの琴線ともいえる「昭和」
障子戸で囲われた和室の真ん中には丸いお膳、いわゆる昭和漫画代表作「巨人の星」の
星一徹がひっくり返したことで一躍脚光を浴びることとなったちゃぶ台。
こちらは国鉄時代の「伊東駅」に掲げられていたのでしょうね。
<伊東駅電車時刻表>とあります。右上には昭41.3.25改正の文字が確認できます。
昭和レトロ&鉄オタ&時刻表マニアにとっては堪りません。
1968年=昭和43年。現代の物価になぞらえると8倍くらいでしょうか・・
ジュークボックスと上に載っている空き瓶はバヤリースですかね。
バヤリースは現在でも缶ジュースとして存在しますが何よりもこの瓶の形状には
昭和のにおいがプンプン感じられます。
これはいつ頃なのか年代不明ですが、棒アイスが10円なのでやはり昭和40年代前半
くらいでしょうね。
続いて訪れたエリアは「ホラー」
廃お化け屋敷から持ち出したのでしょうか・・芸術作品の様にも見受けられますね。
(気になって改めて下に写り込んでいる文字を解読したら「ギャラリーソコソコ」の
展示物でした!ここは音楽ライブで訪れたことのある先でして知る人ぞ知るマニア
ックな骨董ショップです)
観る人が見たら芸術価値の高い品々なのでしょうね。
夜、暗がりではひとりでの鑑賞はムリかも・・・です。
さてこのエリアは今から80年ほど前の日本の戦時下におけるリアリティであり、と
ても興味深い展示の数々です。
山本五十六が戦死したのが昭和18年4月18日ですからその直後当たりに出された海
軍募集の広告か・・
こういう宣伝が新聞に掲載されているわけです。
「サール」・・頭痛薬でしょうか??軍部の宣伝に製薬会社がタイアップしたので
しょうか・・よくわからないなあ。
防空壕の広告とは「ほしがりません、勝つまでは」の象徴としか考えられません。
さてこちらは戦後復興に向けた時期か・・
ワタシの知らない球団名が複数登場 と思いきや→
*「黒鷲」を検索した数少ないヒットで得た情報によると1937年~1943年に存在
していた「イーグルス」のようです。ということはこの記事も戦中のものか・・
試合を「仕合」と称していたのですね、入場料も銭単位です。
さて最後は一見「ホラー」のようですがこちらは「セーラちゃん」
そうです、まぼろし博覧会館長へ尊敬の念を込めてラストの画像としてアップさせて
戴きました。
みなさま年末最後にお目汚し大変失礼いたしました。
来年も超スローペースで参ることになるかと存じますがご愛顧戴けましたら幸いです。
NO14Ruggwrman拝