【レトロ喫茶店探訪】<サリー/平井>人気テレビ番組の取材日に偶然にも訪問 [地域]
年が明けて一発目の記事となりますが、毎度のスロースターターで今年もマイペースを
貫いて<NO14Ruggerman劇場>の始まりと致します。
さて東京とその近郊に在住の方向けの情報提供ではありますが、BSテレビ東京毎週金曜
日深夜0時から30分番組として放映されている〔ずん喫茶〕
お笑い芸人の飯尾和樹氏が都内のレトロな喫茶店を巡りメニューの飲食物を実際オーダー
してほめまくるという内容ですが、番組に登場する喫茶店がいずれも歴史深くてユニーク
かつその店主やそこで働く人々も魅力的な方ばかりなのでどのお店にも足を運んでみたい
と思わせるほどワタシとしては入れ込んで視聴している番組です。
そして先日江戸川区の<平井>を仕事で訪ねたときのこと。
ときどき訪問する先ですが、帰り道に思わず吸い込まれてしまうほどのオーラを感じた佇
まいの喫茶店に遭遇したので意のままに扉を開けたのです。
お昼より1時間ほど前のことだったのでちょっと休憩に珈琲でも嗜もうと思い入店したら
さほど広くないスペースではあるもののお客はワタシひとりでした。
メニューをチェックすると珈琲単品とモーニングの差が50円だったこととトーストを味わ
ってみたいという好奇心に駆られてモーニングを注文。
オーダーしたものが提供されるまでのあいだ、店主と思しきママさんに断りを入れて店内
を撮影させていただきましたが、ご覧の通り昭和感が満載です。
こちらも同様。
そしてほどなくして運ばれてきたトーストはこんがりきつね色をしたフカフカでアツアツ
にたっぷりとバターがしみ込まれていました。
ママさんとの会話は壁面の写真に写っている著名な力士たちに関するアッと驚くエピソー
ドの数々。ちょっとブログでは公に出来ない衝撃的な内容でした。
そんなビックリの話題をおかずにおいしくトーストと珈琲を嗜んで暇を告げようとしたと
きにママさんがぽつりと切り出したひと言にさらなる衝撃が走りました。
お客は最後までワタシひとりだったのですが、このあとテレビのディレクターが番組の取
材の打ち合わせに訪れるとのこと。
何の取材なのかを訊ねたら冒頭の番組だったのです。
ええ~~とついつい大声をあげてしまったワタシ。
レトロ喫茶店の経営者にもかかわらずママさんは〔ずん喫茶〕なる番組をまったくご存じ
なかったのです。
なのでワタシが熱烈なる〔ずん喫茶〕の視聴者であることを説明したら本人が把握してい
ない番組の取材ということで抱いていた不安が払しょくされたようで表情が満面の笑みに
変化しました。
我ながら番組取材のための打ち合わせ前の不信感を取り除くことが出来てお役に立てたな
あとこちらも気持ちよくお店を後にすることができました。
実際の取材日は2月某日だそうなのでテレビでの放映は3月あたりだと思いますがワタシ
としてもこの番組を観る楽しみが一段と増しました。
余談ですが、吸い込まれてしまいそうなオーラを感じ意のままに扉を開けた、と説明
した部分、実は少し盛りました。
真実は吸い込まれそうになりつつも目的としていた喫茶店があったのでココを通りす
ぎてそちらへ向かったのです。
その向かった先がこの写真に収めた平井では有名なレトロ喫茶店<喫茶/ミカド>
なんとなんと訪れた2日前に臨時休業ではなく永久「閉店」
実は直近2回に渡って振られたのです。1度めはちょうど昼どきだったため満席で2
回めは月曜日=休業の日でした。
言い訳ですが訪問することのみを目的として行動しているわけでなく仕事で当エリア
を訪れた帰り道で思い付きで寄ってみるのでこんなもんなのかな、と諦めもつきます。
しかし3度めの正直で奈落の底に突き落とされた気分に陥ったがためにこのときばか
りは諦めきれずおさまりががつかなくなり駅とは反対方向にUターンして<喫茶室/
サリー>にたどり着き、そこでお客がたまたまワタシひとりだったためにママさんと
長話ができて、それでその当日に〔ずん喫茶〕の取材前の打ち合わせを受ける、とい
うワタシにとっては運命のような日に訪れることが出来た喜びとなったわけです。
さながら土砂降りのち快晴のようなひとときもしくは「人間万事塞翁が馬」・・・身
に染みた日となりました。
追記:お話し好きのママさんからお店の名前<サリー>の由来を教えてもらいました。
。
それはかつて大相撲で外国人力士として初めて大関に昇進した小錦関に由来して付け
たもの、と。そう小錦の愛称はサリーでした。
確かにお店には小錦関と写っている写真が飾られていました。