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第2回〔アナログyummy〕に参加して [音楽]

高円寺の音楽カフェ<yummy>でお店所蔵のレコードをじっくりと聴かせてもらえる

イベント〔アナログyummy〕開催のことをマスターの羽根さんから教わったのは第1

回開催直後にお店に寄ったときでした。


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隔週の木曜日18時から1時間ごとにマスターチョイスのレコードをかけてくれる、と

いう企画で、何のレコードがかかるかは聴いてのお楽しみ・・ということで。

いやあそんな貴重な情報、やっぱり出かけてみないと巡り合えないものだなあと、犬も

歩けばなんとやら、ワタシは亥ですがね。

で、先日の木曜日、その第2回企画に期待に胸を膨らませて参加してきました。


いつもなら定時に職場を切り上げればオープンに間に合うところですがこの日はたまたま

仕事絡みで飲食のスケジュールが入ってしまったのです。

なので最初の時間から聴くことは叶わなかったのですが、おかげでワタシの体内には適度

にアルコールが注入された状態でお店に到着したこともあり、却って音楽を聴き入る感度

はヒアウイゴーとなっていました。

そしてここの夏野菜カレーの大ファンなのでそれプラス飲み物は主治医から節酒指示を受

けている手前ジンジャーエールをオーダーしようと思ってママさんに声をかけようとした

とき目の前に立てかけられていた可愛げなミニサイズの看板のメニュー表が目に留まり、

そこで思わずハッとしてしまったのです。


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≪ブルーチーズとクルミ いちじくとクラッカー≫

これは先達てこのお店で行ったぼんぼちさんやRchooseさんお誕生会のときに提供され

た絶句状態になるほど美味しかったデザートのケーキと材料がほぼいっしょじゃあない

ですか!

それに≪チーズリゾット入りライスコロッケ≫も相当気になります。

なのでこの2品に決まり!そしてこれらのメニューに合う飲み物と言えばやっぱり赤ワ

イン。

主治医さんごめんなさいまた約束を反故にしてシマイマス・・・自分のカラダへ、ちょっと許せ。



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このように揃いました。なおここで特筆すべきは一番左の器にある付け合わせです。

これはなんとぼんぼちさんがお店に提供されたさいころチーズ入りはっさくのマーマ

レード。ぼんぼちさん、ママさんのご厚意でご相伴にあずからさせていただきます。



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さあ20時を迎えマスターがレコードのセットに動き出します、何がかかるのか・・・

はたして<ジャコ・パストリアス>のソロ2枚目のアルバム<ワード・オブ・マウス>

でした。

<ジャコ・パストリアス>と言えば天才と崇められたジャズベーシスト。

今から30年以上も前に残念ながら30代でお亡くなりになりましたが。

でもなぜマスターがジャコのアルバムをチョイスされたのかは・・


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実はマスターご自身もミュージシャンでベース奏者なんです。

スピーカーの横には立派な楽器も飾られています、いえときどき演奏もされています。


ところでいつもyummyにひとりで訪れるときはカウンターに座らせてもらいますが、この

日はカウンターがいっぱいだったのでスピーカー前の4人テーブル席をママさんが案内して

くれたのでひとりでこのベストポジションを占領してしまいました。

特等席でyummyなブルーチーズやはっさくのマーマレード載せのクッキーを食

べつつ赤ワインを飲んでアキュフューズのレコードプレーヤーやノーチラスのスピーカー

が紡ぎ出すあたたかくも迫力満点の音楽を聴き入る・・ワタシにとってこれ以上の贅沢はこ

の世に存在しません。


ということであっという間に片面の演奏が終了しました。

この後のBGMは一転して70年代のユーミンCD、普段のデジタルyummyですね。

マスターはほかのお客さんも多数聴きに来ているのにワタシの嗜好を把握してくれていてこ

のどまんなかのCDをチョイスしてくれているのでしょう、きっと。

なにしろお客がワタシひとりのときは口角泡を飛ばしてユーミン談議を繰り広げてしまうく

らいなのですから。


さあ、次の21時からは何をかけてくれるのか・・期待に胸が高まります。

予告ではフュージョン特集をする予定ですよ~、と言っておられたのでワタシ自身ジャンル

としてはフュージョンがもっとも好みなだけにけっこう期待してやってきたわけでもありま

して。


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その期待を裏切らず「トリ」を務めたのはやっぱりというか当然このアルバム

<リターン・トゥ・フォーエバー/チック・コリア>

B面の<サムタイムアゴー~ラフィエスタ>演奏時間23'13” の始まりです。

目をつむって鑑賞するとチック・コリアクインテットが舞台で演奏している姿が浮かび

上がってきます。

最初のサムタイムアゴーはチック・コリアの軽快な中にも寂しげなメロデイを電子ピア

ノで奏でる音で始まり、それは舞台左側から聞こえてくる。

続いてスタンリー・クラークの重厚なウッドベースの低音が右サイドから電子ピアノの

メロディに絡むように聞こえてくる。

それからアイアート・モレイラのパーカスやドラムも左サイドから聞こえてきてチック

・コリアのピアノに加勢をかける。

負けじとジョー・ファレルが右サイドからフルートで参戦してベースをバックアップ。

ここでフローラ・プリム(のちにアイアート・モレイラと家庭を持つ)のキュートな中

にもミステリアスな歌声が舞台真ん中から響いてくる。

ボーカルは長く続かずピアノ、フルート、ドラムスの競演がしばらくなされた後やがて

後半のラフィエスタへ演奏は突入してゆく。

このパートではスタンリー・クラークはソプラノサックスに持ち替えて応戦。

ボーカルなしで10分に及ぶピアノ、サックス、ベース、ドラムスの一体感の演奏が真骨

頂となりあっという間に23'13"の演奏は終了となります。


演奏が終わった瞬間ワタシは自然と拍手をしてしまいました。(ひとりだけでしたが)


こんな感じで我が耳と舌にご褒美を与えたことにより最近ガタが来まくっているワタシの

脳をはじめ五体が潤って故障防止に役立ったものと思われます。


次回もまた待ち遠しいです。


<7月19日 追記>2011年11月2日拙ブログ『RTFコンサート視聴記事』を

リンクします。(12年も前かぁ、と感慨にふけってしまいます)






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<レトロ喫茶店マニアの聖地>【カド/向島】65年の歴史に幕 [地域]

レトロ昭和喫茶店マニアのあいだでは聖地とあがめられている(と勝手にワタシがイメージ

しているのだがw)喫茶店が東京下町のかつて花街としてにぎわった向島で今も粛々と営業

を続けお客を迎え入れている。

その名も[カド]。十字路の交差点すなわち角地にたたずんでいることに由来したものなの

だろう。


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創業が昭和33年なので今年でまる65年を迎えたまさに昭和を背負って立ってきた老舗中

の老舗喫茶店である。

私が勤務する職場から歩いて15分ほどのところなのでたまに立ち寄ってはいたのだが、

[カド]のごく近所に住む知人からショッキングな情報を受けたのは今年の4月初旬のこと

である。

それは「閉店する」というお知らせだったのだ、閉店日はこれから決定との事だったが。

なんでも老朽化した建物の外壁の一部が崩落したためのようである。

これは一大事と、仕事が手につかなくなったので業務をやりくりしてすぐ駆けつけてみた

ら下の写真の通り「臨時休業」の張り紙が貼られて閉まっていたのであった、無念。


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その後ほどなくして開店にこぎ着けたことを把握したのでずっと伺うことを狙いつつ

気になる日々を過ごして来たのだがようやく先日願いを叶えて訪れることができた。

すなわちそのときに撮ったのが最初にアップした写真である。

ご覧の通り建物の外壁をシートで覆いながらの応急措置による営業だ。


なお閉店日が7月30日に決定したことが発表された。

ただし嬉しいことに完全閉店ではなく「移転」先も同時に発表がなされたのだ。

移転先は店主がじっくりと3か月に及んで候補地を冷静かつ大胆な分析と本人の嗜好

(海に近い場所)に合わせた先を探した結果、茨城県の日立市であることがつまびらか

にされたのである。


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店内には[カド]の創業者である先代のコレクションとして貯蔵している数々の絵画作品が

掲げられている。

しかも数が多いので定期的に交換されているそうだ。


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それらは天井にも飾られているのだ、それに豪華なシャンデリアも。


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店内にはレトロなグッズが満載、しかも装飾品にあらず現役で活用されているもの

ばかりなのである。


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先代の手作りメニュー表が戦中あたりに活躍したような雰囲気の大型ラジオと相まって

何とも味わい深い。



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オーダーは[カド]の鉄板メニューであるくるみパンのサンドウィッチに活性生ジュース。

サンドウィッチの中身は店主から勧められたトマトとチーズを選んだが、自家製くるみ

パンはここでしか味わえない独特の風味であるのがいい。

そして活性生ジュース、まず名前が振るっているではないか。

先代が命名したものを作り方を含めそのまま受け継いでいるそうだ。

材料はセロリ・パセリ・アスパラなどの生野菜にリンゴやレモンなど果物をミックスし

たのだがセロリの苦甘さが私にとってドハマリの一品である。

花街として活況を呈していた当時お座敷前の芸者さんがこの活性生ジュースを一気飲み

して精力を養った逸話があるそうだ。いや現在でも数は激減したものの芸者さんは健在

なので同じ行動を取っていることだろう。


さてカウントダウンは30を切ったところである、できればあと2~3回は通いたい。

それから機会を作って茨城県日立市にも足を延ばしてみたいものだ。



(7月5日 追記 2016年11月27日拙記事 をリンクします)


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<巻上公一>【濃厚な虹を跨ぐ】発刊記念講演を聞いて [本]

巻上公一氏は結成45年を数える音楽バンド〔ヒカシュー〕のリーダーである。

氏はもちろんあまたに存在するミュージシャンのひとりだが、演劇やらホーミー(喉歌)

やらその多才ぶりには舌を巻くものがある。

そんな氏が先日2冊目の詩集を発刊した。


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ヒカシューが発表する曲のほとんどは巻上氏の作詞作曲によるものだが、この詩集は18枚

に及ぶアルバム作品に収められている歌詞などから選んで出版した力作である。

ちなみに4年前に刊行した1作目【至高の妄想】は詩人の大岡信賞を受賞しているまさに

至高の作品だ。


40年以上に渡って氏の音楽を追いかけてきたのみならず一挙手一投足を着目してきた私と

してはもちろん本作品をいの一番で購入したのだが同時に発刊を記念して講演を行うという

情報を入手したのでこれは聞き逃すことは出来ぬと思い本日その講演を聞きに行ってきた次

第である。


会場は現在再開発が顕著な渋谷の南エリアにこじんまりとたたずむ小さなバー。

初めて訪れたそのバーは楽器が置かれていてたまにライブを行うようだが、何とも妖艶さが

漂うまさに巻上氏が講演するにはぴったりの箱のように感じた。



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(講演直前のショット、巻上氏とゲストであり「無印良品」ブランドを立ち上げたことで

 著名な小池一子氏および歌人の石井辰彦氏が座る予定の椅子)

アップライトピアノや蛇味線がいつでも活躍できるように、とスタンバイしている。



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(トークライブまっただなかの巻上氏(最右側)と隣で聞き入るクリエイテイブ・ディレ

 クターにしてレジェンドの小池一子氏とその隣は歌人の石井辰彦氏)

石井氏は歌人の立場から巻上氏の作品を几帳面で整然としていることに感心したと評した

のに対して小池氏は敬愛を込めて真っ向から否定していたのが微笑ましかった。



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巻上氏みずから作品を情感込めて読み上げてくれた。


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巻上氏の得意技のひとつ、口琴を披露。


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尺八をも演奏、しかし吹き終わったあとにこの楽器がプラスチック製であるとの一言

には思わず絶句してしまった。


          ◇          ◇          ◇


このようにトークライブから途中の休憩をはさんで詩の朗読、楽器の演奏、さらには

十八番(おはこ)である「ホーミー(喉歌)」まで披露というもりだくさんの2時間

強であった。

トークライブで触れられていた本詩集のエピソードをひとつ。

当初この詩集のタイトルは本作品中トップバッターを飾っている「キリンという名の

カフェ」となる予定だったものが巻上氏本人の意見でそれではおしゃれ感が漂うので

氏のポリシーに合わず回避となったそうである。

そして驚いたのがこの曲のコード進行。

単純に同じコード進行を繰り返すだけの平凡な構成なのだがそのコードがc-a-f-eなん

だそうだ。

巻上氏の(歌)詞には(ダ)ジャレがしばしば引用されていたり心地よい韻を踏んで

いる部分がよく見受けられるが、歌詞や曲のタイトルとコード進行が繋がっていると

知り改めて氏の機知に富んだ才能に敬意を表してしまった・・・


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講演は19時スタートとちょうどディナータイムだったため手作り弁当が用意されていた。

写真は詩集の宣伝チラシをかぶせた紙製の弁当箱であり冊子にあらず。


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中身はこのように年配者好みのライトでヘルシーなメニューであり、もちろん言うまで

もなく美味であったことを伝えて今回の素敵な記念講演レポートの結びとさせて戴く。


(2023年5月24日追記)

講演の中でさらに大変興味深い話題を取り上げていたのでそれについても追記しておく。


〔濃厚な虹を跨ぐ〕冊子の表紙には呪文のような文字が列記されている。


          らいろらいろらいろらいろら


これがタイトルとして選ばれた作品の詩であり同曲の歌詞でもある。

巻上氏の曲にはこのようにナゾの歌詞を伴った作品が散見されるのだ。

そしてこのような正体不明の言葉のことを「ジブリッシュ」と称するそうだ。

氏は英語の「イングリッシュ」に対してちんぷんかんぷん言葉としての「ジブリッシュ」

という言語の対比を例示して初めて聞く人が理解し易いように解説してくれた。

私も初めてこの単語を知ったわけだったが、これは世界共通のひとつの「文化」として

ワールドワイドに存在しているそうで、かつきのうきょう生まれたものではなく歴史深く

日本よりもむしろ欧米の方が盛んであるそうだ。

巻上氏においても海外講演でジブリッシュを披露すると一目を置かれるらしく、コロナ禍

で世界各国のジブリッシュの名士たちとリモートジブリッシュ会談を行ったそうだ。

本日の講演でも数分間に及ぶジブリッシュを披露してくれ拍手喝采となったことを追加

報告としたい。

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ライブバーで提供される絶品あじのなめろう [グルメ・料理]

   大型連休も後半に差し掛かかりましたが観光地はどこも大賑わいのようですね。

いずこもコロナによる永いトンネルから抜け出てお祭り騒ぎの様相を呈していますが

この期間都心の道路はつかの間の静寂に入ります。

暦どおりの出社であるワタシにとって5月2日の夕刻は大型連休後半の前夜祭気分。

胸が高鳴るとても貴重なひとときをどのようにして過ごすのか・・

地元高田馬場ライブバーに集結しました。

でもこの日はライブではなく「アジ尽くし」料理に舌を鳴らしにやってきたのです。

オーナーのママさんは武道家出身にしてミュージシャン、かつ料理人なんです。

そう三拍子そろったマルチプレーヤー。

なんでもこなすママさんは釣りの達人でもあります。

前日釣った30匹のアジをたたき・フライ・なめろうにしてふるまってくれます。

先着○人に挙手して予定の19時に入店。

職場で残業が入らないことを念じたら祈りが通じて一番乗りでした。


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まずはお通し。冷奴がひんやりおいしく戴ける季節が到来したことに感謝です。


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健康上の理由からビールは控えめにしていますが好物のオリオンビールがあったので

冷奴にはやっぱりビールでスタート。

(注釈;オリオンビールはラッパ飲み、グラス内は「いも神」水割りです)

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で2杯目以降は種類が豊富で充実のイモ焼酎から銘柄を気分でチョイスして水割りで

戴きます。

ホントはアジ尽くし料理だと日本酒が最も合うと思うのですがね、自粛で。


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アジ尽くし三連荘のトップバッター。


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二番手はママさんいわく予定してなかった一品でしたが、端っこの部分がフライに

適していたそうで急きょ登場となったものです。

揚げたてのころもをハフハフしながらのしたづつみ、最高の贅沢です。


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そしてエースの登場、説明不要のおいしさ。でもおいしそうに写せないもどかしさ泣


ということで毎年この時期にふるまわれる「あじのなめろう」を今年も堪能しました。

昨年秋に「よしの食堂」で食したあじのなめろうよりもこちらの方がおいしく感じるの

は新鮮さからか・・それとも焼酎のサカナとして食するからなのか・・

この疑問を払しょくするべく今後は色んなお店であじなめろう定食と酒の肴で食べ比べ

するなど研究を重ねてみようかな、と考えます。

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ゴールド免許取得に気をよくしてカフェで新鮮野菜を購入 [日記・雑感]

昨日運転免許証を更新しましたが、実はわが人生において初めてのゴールド免許取得で

した。もう嬉しくてたまりません。


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当たり前のようにゴールド免許を保持している方からすれば、どうしてそんな簡単なこと

ができないの、と不思議に思われるでしょう。

そもそも世の中にはゴールド免許しか持ったことがない方々の方が多数存在しているので

はないかと考えてしまいます。

負け犬の遠吠えですがペーパードライバーはみなゴールド免許ですからね。

調べてみたら「ゴールド免許制度」は1994年5月からのスタートなので29年の歳月を経

てようやく入手に至ったわけです。

その間3年ずつの更新と想定したら10度めの正直ということですねw

振り返れば更新の直前になるとタイムリーエラーを犯すダメダメプレーヤーの如く違反を

繰り返していました。

中でも忘れもしないのは1995年3月20日、そう地下鉄サリン事件が発生した日です。

この日私は当時の勤務場所だった新宿から墨田区錦糸町に所在する警視庁交通部交通執行

課に向かっていました。

その3週間ほど前に都内の某幹線道路で一時停止違反を指摘され6名で隠れて張っていた人

たちに囲まれてしまったのです。

その場で違反の事実を認めなかったため交通執行課に出向く羽目になったのでした。

こうして自分史をたどってみるとこの違反はゴールド免許制度開始の翌年だったんだ、と

タイムリーエラーを犯してしまったタイミングの悪さに気がついた次第です。

当時の状況を更に振り返ってみます。

私は会社の先輩から自分の主張をしっかりと伝えれば違反は取り下げてもらえる、と誤っ

た情報を刷り込まれたものでしたから勇んで交通執行課を訪れたのですが、話し合いの場

などありようもなく反則金を納付しなければ裁判所へ出頭してもらうことになる、と一方

的にを受けて終わりにさせられました。

実はその前日に当時の勤務先から翌月福岡県への転勤辞令を受けた、というこれまた絶妙

のタイミングでの引っ越しであり、もしそうでなかったなら東京地裁に出向く覚悟を有し

ていたところです。

見知らぬ地の見知らぬ職場でトラブルを抱えてスタートする覚悟は持ちえなかったので交

通執行課をあとにしてからすぐ郵便局に向かい反則金を収めたものです。


  そしてそれから1か月も経たない4月某日、新たに生活を始めた地での初めて通る道を家

族でショッピングセンターへ向かう途中に赤信号で引っかかり先頭車両となって走行して

いたら速度オーバーで捕まり、反則点数がちょうど免停に達した瞬間でした、チ~ン。


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職場近くの警察署に行き昼休みを少し延長してサクッと免許更新手続きを行いました。

運転免許センターだったらこうは行かず大混雑と長時間の受講なので一日作業です。

もちろん警察署での更新手続きも初めてのこと、これはゴールド免許の特権だから。

最近白内障が進み眼がかすむようになったので視力検査で一抹の不安を抱いておりまし

たが、無事通過してわずか30分間の講習を経て有効期限の部分が金色の帯で輝いている

「優良」と表示された誇らしいカードを受け取ることができました。


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さて帰り道ですが和やかな気分に浸っていたので警察署のすぐ横にある店舗に少しだけ

寄り道してエスプレッソをたしなみます。



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ときどき立ち寄るカフェですがいっぷう変わっていて店内では大きなスピーカーが設置

されていてBGMによくジャズが流れていますが店の内外で野菜も販売しているのです。


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店の外に陳列されていた「ほうれん草」がとても新鮮そうなので一袋購入。

お会計のとき野菜も取り扱っているような店舗としては意外とも思えるほど若くて

イケメンのオーナーさんが嬉しそうに野菜の出自について解説してくれました。

茨城県牛久の畑など複数の箇所と提携されていて1日おきくらいで自ら仕入れたり

配送してもらっているそう。

これから先、初夏のころのミニトマトがおススメだそうです。


と、そんなことで次回5年後の更新でも金の帯が付されたカードが受け取れるように

車のハンドルを握るときは穏やかかつ交通ルールを遵守してゆく所存です。

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【レトロ喫茶店探訪】<サリー/平井>人気テレビ番組の取材日に偶然にも訪問 [地域]

年が明けて一発目の記事となりますが、毎度のスロースターターで今年もマイペースを

貫いて<NO14Ruggerman劇場>の始まりと致します。

さて東京とその近郊に在住の方向けの情報提供ではありますが、BSテレビ東京毎週金曜

日深夜0時から30分番組として放映されている〔ずん喫茶〕

お笑い芸人の飯尾和樹氏が都内のレトロな喫茶店を巡りメニューの飲食物を実際オーダー

してほめまくるという内容ですが、番組に登場する喫茶店がいずれも歴史深くてユニーク

かつその店主やそこで働く人々も魅力的な方ばかりなのでどのお店にも足を運んでみたい

と思わせるほどワタシとしては入れ込んで視聴している番組です。

そして先日江戸川区の<平井>を仕事で訪ねたときのこと。

ときどき訪問する先ですが、帰り道に思わず吸い込まれてしまうほどのオーラを感じた佇

まいの喫茶店に遭遇したので意のままに扉を開けたのです。


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お昼より1時間ほど前のことだったのでちょっと休憩に珈琲でも嗜もうと思い入店したら

さほど広くないスペースではあるもののお客はワタシひとりでした。

メニューをチェックすると珈琲単品とモーニングの差が50円だったこととトーストを味わ

ってみたいという好奇心に駆られてモーニングを注文。


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オーダーしたものが提供されるまでのあいだ、店主と思しきママさんに断りを入れて店内

を撮影させていただきましたが、ご覧の通り昭和感が満載です。


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こちらも同様。

そしてほどなくして運ばれてきたトーストはこんがりきつね色をしたフカフカでアツアツ

にたっぷりとバターがしみ込まれていました。

ママさんとの会話は壁面の写真に写っている著名な力士たちに関するアッと驚くエピソー

ドの数々。ちょっとブログでは公に出来ない衝撃的な内容でした。

そんなビックリの話題をおかずにおいしくトーストと珈琲を嗜んで暇を告げようとしたと

きにママさんがぽつりと切り出したひと言にさらなる衝撃が走りました。

お客は最後までワタシひとりだったのですが、このあとテレビのディレクターが番組の取

材の打ち合わせに訪れるとのこと。

何の取材なのかを訊ねたら冒頭の番組だったのです。

ええ~~とついつい大声をあげてしまったワタシ。

レトロ喫茶店の経営者にもかかわらずママさんは〔ずん喫茶〕なる番組をまったくご存じ

なかったのです。

なのでワタシが熱烈なる〔ずん喫茶〕の視聴者であることを説明したら本人が把握してい

ない番組の取材ということで抱いていた不安が払しょくされたようで表情が満面の笑みに

変化しました。

我ながら番組取材のための打ち合わせ前の不信感を取り除くことが出来てお役に立てたな

あとこちらも気持ちよくお店を後にすることができました。

実際の取材日は2月某日だそうなのでテレビでの放映は3月あたりだと思いますがワタシ

としてもこの番組を観る楽しみが一段と増しました。


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余談ですが、吸い込まれてしまいそうなオーラを感じ意のままに扉を開けた、と説明

した部分、実は少し盛りました。

真実は吸い込まれそうになりつつも目的としていた喫茶店があったのでココを通りす

ぎてそちらへ向かったのです。

その向かった先がこの写真に収めた平井では有名なレトロ喫茶店<喫茶/ミカド>

なんとなんと訪れた2日前に臨時休業ではなく永久「閉店」

実は直近2回に渡って振られたのです。1度めはちょうど昼どきだったため満席で2

回めは月曜日=休業の日でした。

言い訳ですが訪問することのみを目的として行動しているわけでなく仕事で当エリア

を訪れた帰り道で思い付きで寄ってみるのでこんなもんなのかな、と諦めもつきます。

しかし3度めの正直で奈落の底に突き落とされた気分に陥ったがためにこのときばか

りは諦めきれずおさまりががつかなくなり駅とは反対方向にUターンして<喫茶室/

サリー>にたどり着き、そこでお客がたまたまワタシひとりだったためにママさんと

長話ができて、それでその当日に〔ずん喫茶〕の取材前の打ち合わせを受ける、とい

うワタシにとっては運命のような日に訪れることが出来た喜びとなったわけです。

さながら土砂降りのち快晴のようなひとときもしくは「人間万事塞翁が馬」・・・身

に染みた日となりました。


追記:お話し好きのママさんからお店の名前<サリー>の由来を教えてもらいました。

それはかつて大相撲で外国人力士として初めて大関に昇進した小錦関に由来して付け

たもの、と。そう小錦の愛称はサリーでした。

確かにお店には小錦関と写っている写真が飾られていました。


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【That's Great昭和レトロパテーマパーク】まぼろし博覧会 [旅行]

とうとう2022年のお開きとなる日がやってきました。

相変わらず付け焼刃の日々を過ごし、日常手つかずの掃除やらこれから年賀状を書く準備

に入るやらのいつもの年末を迎えています。

そんな慌ただしい年末ですが昨日恒例のNHK番組「ドキュメント72時間年間ベスト10」

が日中6時間以上にわたって放映されるもんですからつい見入ってしまい結果慌ただしさ

に輪をかけて自分の首を絞めているという状態です。

前置きが長くなりましたが、番組内で年間第5位を獲得したのが「ゆめまぼろしのテーマ

パークへようこそ」でして、本作は静岡県伊東市に所在する「まぼろし博覧会」なる私設

テーマパークを取材したドキュメントでした。

今年の初めすなわち今からほぼ1年前に放映されたこの番組を観ていた昭和オタクのワタ

シは全身に戦慄が走る衝撃を受けました。

観終えてからが大変、むろん映像だけで気が済むわけもなく機会あらばこの目で確かめて

みたい、という願望に駆られて以後悶々とした日々を過ごしたのです。

そしてその2か月後、思わぬチャンスがやってきました。

学生時代の仲間から「温泉麻雀大会」の誘いを受けたのですが開催場所が熱海市のホテル。

ワタシは麻雀はさておき宿泊後の翌日行動に「まぼろし博覧会」見学ツアーを提案して仲

間から受け入れられたので喜び勇んで参加しました。


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熱海から車で国道を南下すること1時間弱、思ったよりも時間がかかりましたが林間

部を走る田舎道に突如現れたシュールな看板。

まぎれもなくココです。


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入館料は通常1200円のところネットからプリントアウトした100円割引の証明を提示

したので1100円です。

アトラクションには乗り物はなくすべて展示物です。

館長にして著名な雑誌編集者でもある愛称「セーラちゃん」が独自の視点で昭和期に

隆盛を極めたテーマパークなどが衰退~廃園に追い込まれたグッズを収集して陳列して

いるというものです。

と解説するとそのたぐいの施設は全国至る所にあるかとも思われますがココは圧倒的な

量の陳列物に出会える点で驚愕のテーマパークだと言えます。

そしてかつては植物園だった広大な敷地にそれらが雑然と陳列さていますが、おおよそ

いくつかのテーマごとに分かれているのです。

まず訪れたのがワタシの琴線ともいえる「昭和」



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障子戸で囲われた和室の真ん中には丸いお膳、いわゆる昭和漫画代表作「巨人の星」の

星一徹がひっくり返したことで一躍脚光を浴びることとなったちゃぶ台。


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こちらは国鉄時代の「伊東駅」に掲げられていたのでしょうね。

<伊東駅電車時刻表>とあります。右上には昭41.3.25改正の文字が確認できます。

昭和レトロ&鉄オタ&時刻表マニアにとっては堪りません。


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1968年=昭和43年。現代の物価になぞらえると8倍くらいでしょうか・・


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ジュークボックスと上に載っている空き瓶はバヤリースですかね。

バヤリースは現在でも缶ジュースとして存在しますが何よりもこの瓶の形状には

昭和のにおいがプンプン感じられます。



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これはいつ頃なのか年代不明ですが、棒アイスが10円なのでやはり昭和40年代前半

くらいでしょうね。


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続いて訪れたエリアは「ホラー」

廃お化け屋敷から持ち出したのでしょうか・・芸術作品の様にも見受けられますね。

(気になって改めて下に写り込んでいる文字を解読したら「ギャラリーソコソコ」の

 展示物でした!ここは音楽ライブで訪れたことのある先でして知る人ぞ知るマニア

 ックな骨董ショップです)


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観る人が見たら芸術価値の高い品々なのでしょうね。


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夜、暗がりではひとりでの鑑賞はムリかも・・・です。


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さてこのエリアは今から80年ほど前の日本の戦時下におけるリアリティであり、と

ても興味深い展示の数々です。

山本五十六が戦死したのが昭和18年4月18日ですからその直後当たりに出された海

軍募集の広告か・・


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こういう宣伝が新聞に掲載されているわけです。

「サール」・・頭痛薬でしょうか??軍部の宣伝に製薬会社がタイアップしたので

しょうか・・よくわからないなあ。


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防空壕の広告とは「ほしがりません、勝つまでは」の象徴としか考えられません。


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さてこちらは戦後復興に向けた時期か・・

ワタシの知らない球団名が複数登場 と思いきや→

*「黒鷲」を検索した数少ないヒットで得た情報によると1937年~1943年に存在

していた「イーグルス」のようです。ということはこの記事も戦中のものか・・

試合を「仕合」と称していたのですね、入場料も銭単位です。


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さて最後は一見「ホラー」のようですがこちらは「セーラちゃん」

そうです、まぼろし博覧会館長へ尊敬の念を込めてラストの画像としてアップさせて

戴きました。


みなさま年末最後にお目汚し大変失礼いたしました。

来年も超スローペースで参ることになるかと存じますがご愛顧戴けましたら幸いです。


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厚木シロコロホルモンの川崎喰いとねんりんピック [グルメ・料理]

かつてB級グルメ選手権でグランプリに輝いて全国にその名をとどろかせた<厚木シロ

コロホルモン>を現地の本厚木で体験してきたのでレポさせて戴きます


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仲間たちと訪れたのが午後3時の開店少し前だったのでお店の真ん前でスタンバイ。

<ペラペラ焼き>や<川崎喰い>なるナゾフレーズが食欲をそそります。


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開店と同時に店内へと突撃し即刻オーダー、肉を焼き始める。

注文したのは表の看板で気になった<ペラペラ焼き>と店員さんに勧められた<MIX

焼き>です。

ペラペラ焼きについてお店の人に解説してもらったところ豚シロを付き合わせの辛

ニラとセットで食べるメニューだそうです。

続いて<川崎喰い>の説明も受けたところ、ホルモンをごはんの代わりにおかわり

放題の千切りキャベツで食べることなんですって。

写真手前側に千切りキャベツがこっそり顔をのぞかせていますが、すなわちこれと

ホルモン焼きを交互に食べることが川崎喰いと称するそうです、へー。

店員さんに由来の説明も受ければよかった。

そして<MIX焼き>は13種類のホルモン焼きメニューからお店が6種類をチョイス

して提供してくれるというもので何が出てくるかはメニューに掲載されている写真と

見比べてお客が判断する、という遊び心を加えたシステムです。

どれがどれだかよくわからない肉もありましたが追加オーダーはやはりシロコロ。

やわらかくて甘くて評判通りのおいしさでした。



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さてシロコロホルモン目当てのためだけに厚木にまで足を運んできたのかというと、

そうではなく実は[ねんりんピック神奈川大会]に参加したことが本来の目的でした。

ではねんりんピックとはなんぞや・・・これは知る人ぞ知る一大国家イベントでして

昭和63年から毎年開催されている言うならば還暦以上の高齢者を対象とした国体(国

民体育大会)と表現したら解り易いかも知れません。

今年は11月12日から15日までの4日間にわたって神奈川県内で催されました。

直近2年間はコロナで中止となり今回3年ぶりの開催となったためか初めて参加したワ

タシにとってはかなり熱を帯びた大会であったと感じ非常に楽しませてもらえました。

横浜アリーナで行われた総合開会式には神奈川県出身で還暦を超えた有名人の方々が

出演されていたので選手団として全国から参加してきた大勢の人たちを楽しませてくれ

ました。


・総合司会:榊原郁恵(まさしくシロコロホルモンで有名となった厚木市ご出身)

・ねんりんピック特別応援団長:草笛光子(御年89歳、ダンスを披露、とてもお元気)

・国歌独唱:河村隆一(本人の特長を活かした節回しで君が代を斉唱)

・メインアトラクション:松重豊(の予定も体調不良で代役の方でした、残念)

(11月26日追記、河村隆一さん・松重豊さんは開催日時点で還暦には達していません

 でした。大変失礼いたしました。)



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開会式前のアトラクションでは獅子舞が躍動していました。

お祭り気分、まさに(スポーツの)祭典。


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開催期間中は[ねんりんピック]専用のお弁当が昼食用としてふるまわれました。


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毎日中身は違っていましたが高齢者向けに揚げ物オミットの健康志向を重視した

メニュー、とてもおいしかったです。


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さて話を総合開会式にさかのぼらせて、松重豊がドタキャンとなったのは非常に残念

でしたが、実は今回大会運営者が我々に手配してくれた宿は<相模原>だったのです。

東京在住なので宿泊せずとも十分通える距離ではありますがそこは国家プロジェクト。

一応選ばれし選手団(笑)の立場なので指定の宿に宿泊することが参加の要件となって

いるわけです。

宿が所在する<相模原>駅は政令指定都市<相模原市>の中核駅でして、JR横浜線で隣

の駅は<橋本>駅。

回りくどくてすいません、その<橋本>駅と松重豊が結びつくのです。

松重豊と言えば今やシリーズ10まで重ねて超人気番組とへと進化した<孤独のグルメ>

主人公の<井之頭五郎>役がワタシとしては頭から離れません。

先だって放映された第10シリーズの第1話として登場した<よしの食堂>が橋本に

所在することにピンと来たワタシとしては食に対する好奇心にスイッチが入ってしまい

気が付いたら現地に足が向いていました。


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番組の中で井之頭五郎が味わい深く嗜んでいた<牛スタミナ炒め定食>を自分の舌で

検証するべく注文してみました。

率直な感想としては「普通においしかった」です。

でもおおよそ期待された範疇でしたのでやや残念でした。

むしろ付き合わせの味噌汁が豆腐、ワカメ、長ネギという定番の具材に対して関西に

比すると関東の特長たる濃い目の味付け、そして何といっても器がお椀ではなく茶碗

であることでワタシの琴線を揺さぶってくれました。

さらに写真手前の一品は<あじのなめろう>です。

孤独のグルメでは特に触れられていなかったのですがメニューに掲載されているのを

見つけて速攻で注文したのところこれが絶品でした。

生臭さ皆無の新鮮なあじは甘味すら感じられ、いっぽう味噌汁同様みそ味がやや濃い目

なところが自分の味覚にぴったりでした。

ということでワタシ的には<よしの食堂>は味噌汁とあじのなめろうが押しです。


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オマケのレポ。

<よしの食堂>に到着したのは午後4時過ぎでした。

開店まで1時間近く時間が空いたので最寄りのカフェで時間調整しようと思いふらついて

いて見つけたお店ですが、幟(のぼり)にCAFEの文字は読み取れるものの高級クラブ風で

いちげんさんが扉を開けるにはハードルが高そうな雰囲気・・・

いったん通り過ぎて別のもっと敷居の低そうなお店を探そうとするも出会えそうもないの

で意を決して入店しました。


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メニューに<エスプレッソ/ダブル>が載っていたので注文したところこれが二重丸

のおいしさ。

エスプレッソが提供される器としては珍しく透明なガラスの容器に目いっぱい注が

れた漆黒の液体はかつて体験したことのないほど苦みが効いた味わいでした。


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さらに写真付きメニューで見慣れぬスイーツに目を奪われてついついオーダーした

のが<アフォガード>

「Gelatalia cittaさんのミルクジェラートとエスプレッソのマリアージュ」と解説

されていたのでその説明に引き寄せられて食べてみたら本日の飲み食べ比べの中で

この一品がワタシにとってベスト1でした。

あとで調べて解ったのですがGelatalia cittaとは地元相模原評判のアイスクリーム

ショップのようです。


ということでねんりんピックなる行事に参加したことで神奈川県内のローカルグルメ

の数々を堪能した報告でした。  以上

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椿山荘の東京雲海と絶滅危惧種的喫茶店(目白界隈の二景) [地域]

先週のこと、息子が目白の椿山荘で結婚披露宴をあげたのですが、かなり遅い時間にお開

きとなったので、せっかくだから庭園に出て夜のしじまに浮かぶ<雲海>でも見ましょう

ということになったのです。

椿山荘といえば庭園が人気のスポットです。

コンパクトだけど見ごたえのある三重塔が建立されていたり傾斜地に植えられた樹木が

一望できて都会のど真ん中であることを忘れさせるほどの自然に触れ合えるからなので

しょうが、最近は人工的に霧を噴出させる<雲海>がとても見事だということで話題に

なっているそうです。

(ワタシとしてはそんなパフォーマンスをやってるとはつゆ知らずでしたが・・・・・)


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時間の経過とともに雲海が広がってゆくさまが見てとれましたでしょうか。

わずか10分ほどのパフォーマンスでしたが、妖艶さの極致といいましょうかしばしの

間下界との別離気分を味わえ非日常の世界に浸ることが出来ました。


                    ◇                    ◇                    ◇                    ◇


いっぽう昨日のことです。

椿山荘とは反対方向ですがやはり目白エリアの一角にある老舗喫茶店。

昭和懐古趣味であるワタシの琴線に触れるたたずまい。

その前を通るたびに気になっていたのです。


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しかしその外観と言えばお客をすんなり受け入れるのをまるで拒むかのような雰囲気を醸

し出しています。

いったいぜんたいやっているのだろうか・・・

でも入り口には「OPEN」の札が吊るされています。

なので意を決して扉を開ける・・・・・・と

そこは想像をはるかに超えた昭和空間でした。

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それこそ昭和の世ではよく見かけたフカフカの椅子とシンプルな四角いテーブル。

(椅子のデザインが揃っていないところが素敵)

そしてそれぞれのテーブルには当然のように灰皿がセットされています。先客はひと

りもいなく、店主らしきマダムがカウンターに向かう椅子に足をクロスさせて腰掛け、

たばこをくゆらせながらテレビを見ておりました。

瞬間的にワタシは入ってはいけないところに来てしまったのか、と錯覚を起こしそうに

なり思わず「コ、コーヒーはありますか?」と聞いてしまいました。


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お店というよりは田舎の実家へ帰省し身内しか踏み入れることのない居間にでも居る

かのような気分に浸りました。

もちろんこれは否定的な意見と言うことではなく懐古趣味主義者としてはこの雰囲気

につかることに喜びを感じているのです。


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ほどなくするとオーダーしたアイスコーヒーが運ばれてきたのですが、昭和時代には

よく見られたミニサイズのカップにミルクが入れられたものをマダムがアイスコーヒ

ーといっしょに持ってきてくれました。

わたしはブラックで飲むのでそのミニサイズのカップは戻してもらいました。

ちなみにガムシロップは付いていなかったのでそこはマダムが気を利かしたのだろうと

勝手に思ったのです。

その日、外はけっこう暑くてかつワタシはウォーキングの最中だったため一気に冷たく

て黒い液体を喉に流し込んだのです。

その瞬間・・・・・思わずうなってしまった。

ガムシロ入りだったのです。


そう言えば昭和のむかし、アイスコーヒーもデフォはガムシロ入りでブラックを好む場合

はオーダー時に「ブラックで」と注釈をつけていたのではなかったかな・・とすっかりポ

ンコツと化したアタマで記憶をさかのぼりながら妙に懐かしさが満載のテイストに浸りつ

つ40~50年前の思い出をぽつりぽつりと追いかけた昼下がりでした。


目白駅は山手線の中でも最も深い歴史を有していながらいまだに他の鉄道の乗り入れが皆

無という稀有な駅です。なのでその周辺のお店も椿山荘のように時代の最先端を走る建物

から今回紹介したようなユニークな喫茶店など趣深いお店が満載です。

以上<孤高の町目白>の紹介でした。








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角川武蔵野ミュージアムのゴッホ展 [アート]

ワタシの中で『絵画展』たるイベントの概念をまったく覆した世界がそこで繰り広げ

られていました。

『美術展』に対する関心度が低い世間知らずのおやじの戯言と言われればそうなのかもし

れませんが、とにかくタイムマシンで異空間へ運んでもらった、そしてそこはファンタジ

ーワールドだった・・率直に言えばそんな感想です。

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娘の誘いで孫'sとともに訪れた<角川武蔵野ミュージアム>

場所は埼玉県の所沢市なのですが最寄り駅はJR武蔵野線の<東所沢>駅から徒歩10分と

かなり地味めなところにたたずんでおります。

ワタシがこのミュージアムの存在を知ったのは2020年末のNHK紅白歌合戦を観ていた

ときでした。

紅組で初出場した<YOASOBI>が歌われたのがこの場所で、このとき映像に映った背景

が書籍をずらりと並べた書棚のような斬新な空間でライブされていたので妙な違和感を

抱いて見入っていました。併せてそこが都会の真ん中=たとえばお台場などのベイエリア

ならば納得するも所沢であることを知りそれにも小さな驚きを覚えました。


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さて中に入ると芸術的なモニュメントが迎え入れてくれます。


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そしてその先のミュージアムへと扉を開けると、そこはすでに異空間だったのです。

娘に誘われるがままにまったく予備知識なしで訪れたので目の前で繰り広げられている
状況を頭の中で整理し理解するまでに少々時間を要してしまいました。

なぜなら明るい照明のもと壁に掲げられたゴッホの作品をほかのお客さんたちと協調

して順番に観て回るイメージしか持っていなかったからです。


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事実数か月前にゴッホの著名な作品<ひまわり>が常設されている<SOMPO美術館>

にやはり娘親子=孫'sたちと観に行ったばかりでしたのでそれと同様のイメージをあ

らかじめ頭の中で準備していたのです。


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ちなみにそのとき4歳の上孫は元来落ち着きがなく常に動き回っていたい性分なので

5分で集中力が途切れ早々に退散したばかりでした。


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と、前置きが長くなりましたが扉を開けた先には映画館のように照明が落とされた

ドーム型の空間いっぱい鮮やかに作品の映像が踊っていたのです。

BGMが流れていてそれは映し出される作品に合わせるかのようにポピュラーソング

~讃美歌~ジャズトランペット(マイルスデイビス)となめらかに次々と繰り出され

ました。


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お客さんは普通の美術館のように立って鑑賞するだけでなく、配備された椅子に腰

掛けて鑑賞している人たちや床に置かれたふわふわのクッションの上で横になって

それこそ自分の部屋でくつろいでいるかの如く映像を見入る人、究極は天井からつ

るされたハンモックに身を包まれてゆりかごのようにゆらゆらと揺すられながらリ

ラックスして没頭している人など実にさまざまです。

おかげで約40分の作品上映時間中落ち着きのない上孫でもじっくりと鑑賞していら

れました。

ワタシとしてはもう一度繰り返して観たかったほどでしたがさすがに通常だと5分

しか持たない上孫の存在を配慮して次の展示室へと足を運びました。


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こちらはゴッホの年表などゴッホにまつわる展示がなされているスペースです。


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ゴッホ作品の象徴「ひまわり」を模しています。


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これはゴッホとは関係ありません。日本の夏の風物詩・・かな


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さて冒頭写真の<角川武蔵野ミュージアム>に対してこちらは<武蔵野令和神社>

(正式名称は『武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)』)

ミュージアムの隣に対峙しております。

すなわちこれらがたたずむエリアを総じて<ところざわサクラタウン>と称する

のだそうです。

赤い鳥居が多数並んでいる様は荘厳です。

和式建物の象徴のような屋根を有した社殿では祈祷が行われていました。

また神事では必須とする和太鼓の姿も見られます。


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大魔神も二体。この地を魔物から護ってくれているのでしょうか・・


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醸造所も備わってます。ブームのクラフトビールが醸造されています。


          ◇                    ◇                    ◇                    ◇


ということで、絵画展のイメージを見事に覆してくれた催し物の体験記でした。

これはもう『絵画展』とは呼ばず『体験型デジタルアート展』と称するのですね。

とても勉強になりました。

そして所沢の片隅(尊敬の念を込めてです)にたたずむ角川武蔵野ミュージアムをはじめ

とした<ところざわサクラタウン>

今度はじっくり訪問して神社でお参りしたり、それと是非とも出来立てのビールをたし

なみたいものです。


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