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【2023RWC総括】決勝トーナメントをすべて1点差で頂点を極めた偉業 [スポーツ(ラグビー)]

2023ラグビーワールドカップが10月29日の決勝戦を以って幕を閉じました。

ウエブ・エリス・カップを手にしたのは12-11の1点差でオールブラックス(NZ)を制した

スプリングボクス(南ア)でした。

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(勝利が決まった瞬間CPコリシは終了前にシンビンを受け一人欠けさせてしまった責任感

から試合を直視することができずジャージを被ったまま下を向き続けていたコルビの元へ

真っ先に駆け寄って抱擁する感動を呼んだシーン)


過去の大会においても決勝戦は極めてドラマチックな展開が多々演じられてきましたが

今回はノックアウトトーナメントの3試合(準々決勝・準決勝・決勝)すべてで1点差勝ちと

いう、ドラマですらあまりにも現実離れしていて成り立たないような筋書きをやり遂げた

勝負強さに対して言葉が見つからないほど驚愕し、また感嘆してしまいました!

50日に渡って繰り広げられたワールドカップは開催直前までランキング1位のアイルラン

ドか開催国フランスの北半球2か国が優位と見られていましたが、蓋を開けてみればやは

り南半球の実力2か国による決勝戦でした。

しかし今回ワールドカップは予選プールでも劇的な試合が少なくなかったのですが、こと

決勝トーナメントはノーサイドまでどちらが勝利するか分からぬ手に汗握る好ゲームが目

白押し、特に準々決勝の4試合はすべてが非常に白熱したゲームでした。

そう言った中でも後で振り返ればまるで緻密な筋書きで仕組まれた『スプリングボクス(南

ア)劇場』とでも言えるかのごとくドラマチックな展開に終始したと言えます。

まず予選プールでのアイルランド戦では8-13敗戦。この時点では試合内容から明らかに

アイルランドの実力が一枚上であるように見受けられました。

スタンドオフ(10番)を任されたリボック選手はランスキルでは傑出しているもののプレース

キックが不調で外しまくっておりそれが敗因であったとも言えます。

その弱点を決勝トーナメントでどのように修正したのか・・

それは世界最強と言われるフッカー(2番)マルコム・マークスがケガで出場不能となった代

替としてなんとこちらはケガから復帰のハンドレ・ポラード(10番)をエントリーしたので

した。

専門職であるフッカーの交代要員にスタンドオフを充てる、という一見無鉄砲ぶりが決勝ト

ーナメントで見事すぎるほど術中にはまるわけです。

決勝戦でスプリングボクスはノートライの4ペナルテイキック12点をすべてポラードの右足

で刻んで積み上げたわけです。対してオールブラックスは2トライあげるも1本はTMO(テレ

ビマッチオフィシャル)での取消しが響き1トライ(ノーゴール)2ペナルテイゴールとなり南

アに1点及ばなかったわけですから。

また同じ1点差でも試合展開としては土俵際での見事なうっちゃりとなった準決勝の対イン

グランド戦の方が痺れました。

この試合は南ア以上に手堅いキック攻撃で進めるイングランドが残り10分強まで15-6

とラグビーでセーフテイリードとされる8点差以上をつけていたにも関わらず、ここから奇

襲とも言える自陣22m内でのフェアーキャッチ後にスクラムを選択したのです。

よほどスクラムにゆるぎない自信を持っていない限りありえない選択ですが、これが奏功し

てロングゲインを獲得、その後の攻撃でトライまで持って行き15-13の3点差まで詰め

寄り以後残り3分の時点でスクラムによる反則(ペナルテイ)を獲得、ほぼ正面と言えど50

m以上の距離をポラードは涼しい顔で決めて15-16と筋書き通りと言えるような展開で

逆転に持ち込んだのでした。

準々決勝ではフランスのトライ後のコンバージョンをチャージしたコルビ選手の活躍が特筆

ものでした。

草ラグビーレベルではまれに見られるプレーですが大舞台のワールドカップでこんなプレー

が見られるなんて世界中のウォッチャーが誰も想像すらしていなかったでしょう。

このチャージがなかりせば南アは1点差で敗北を喫していたわけですから。

それから特筆すべきはメンバリングのFWとBKの構成比です。

決勝戦では世間をあっと驚かすメンバリングで臨んできました。

それはリザーブ8人中FWの選手を7名、よってBKは1名のみという布陣。

もともと強力FWを武器としている南アゆえその特長を最大限活かすべくFW6人体制はしば

しば採られてきました。

このFW6人体制ですら他で実践したチームを殆どみることがありません。

ポジションの専門性やケガによる交替リスクを勘案して常識の範疇ではFW5人(うちスクラ

ム第1列で3人)BK3人となるわけですから・・・

でも実はこの奇襲とも言える布陣は予選プールのアイルランド戦でも試していたわけです。

そしてこの戦術を語るにはラグビーのルールの変遷について触れておかねばなりません。

ラグビーほどルールが目まぐるしく変化するスポーツは珍しいのではないかと思います。

第1回のワールドカップが開催されたのは今から36年前の1987年。

その頃はリザーブは今より1人少ない7名でかつ先発メンバーが試合途中でのケガにより

プレーの続行が不可能とレフリーが判断したときのみ2名まで交替ができるというルールで

した。

なので基本的には先発で出場した選手が80分間のノーサイドまでプレーをやり切るという

ことが当たり前とされていました。

ところが何年か前からリザーブを含めた23名で1試合をたたかう、つまり試合途中での

選手の入替は自由(ただし原則入れ替えられた選手は再出場は出来ない)というルールに

変更されたことにより、監督・コーチがより戦略的に選手を交替させる、ひいてはその交替

のタイミングが勝敗を大きく左右するように様変わりしたのです。

南アでは主力選手を温存させて後半になって一気にその主力選手たちを出場させる戦略が

結果的にはことごとく的中した、と見受けられます。

なおこの南ア独特の戦術は前回大会からすでに取り入れられていました。

4年前の日本大会では準々決勝で日本が南アと対戦した時すでに世界ナンバーワンフッカー

とうたわれていたマルコム・マークスは後半を少し経過してからの登場でした。

南アのようにフィジカルモンスター軍団のFWを擁したチームにはこういった戦術が有効で

あることを実証した形だと考えられます。

今後たとえばFWに自信を有したジョージアなどではこの南アの戦術が取り入れられるので

はないかと個人的には想像します。

また国内に目を向けリーグワンや大学・高校のチームなどでも模倣されると思われますね。


さて最後に今回の日本の戦績について独自意見を綴りたいと思います。

決勝トーナメント進出の目標には届きませんでしたがしり上がりで調子を上げてきたので

かなり健闘してくれた、というのが一般の評価です。

しかし私個人としては厳しい意見となってしまいますが結果に対して極めて不満足です。

それは選手個々というよりジョセフヘッドコーチを筆頭とした首脳陣と日々結果や各種の

情報を報道するマスコミの記事に対してです。

まず首脳陣においては今回選ばれた33名のスコッドに対する選定理由の不透明さとそれ

に対する明快な(納得できる)解説がなかったこと。それに各試合における先発メンバーや

それこそ戦略的な途中交替のタイミング等の戦略的ミスがかなり見受けられたように思わ

れます。

またマスコミの記事に関してですが、各記事とも横並び肯定的な意見を付したものばかり

でウンザリしました。

少しは批判的かつ真実をえぐるような骨太のすなわち首脳陣やある程度目の肥えたファン

を納得させてくれるような記事を各社の特徴において発信してくれてもしかるべきではな

いか、と思うわけです。

そんな記事を発信したら戦力強化が混迷してしまうリスクもあるかもしれませんがもちろ

んそういう意図では無くひとえにブレイブ・ブロッサム(ジャパンチームの愛称)強化のた

めに隠された事実をキチンとオープンにしてもらいたいというものです。

本当はジャパンがアルゼンチンに敗北した直後に怒りの記事をつづるつもりでしたが、(い

つものように)モタモタしているうちに決勝トーナメントが始まりどの試合も感動の連続だ

ったため気持ちも落ち着いてしまい、終わってしまったことをつらつら批判しても後味が悪

くなるとの思いに考えが変化したので一点だけ触れて締めたいと思います。

それは7月よりワールドカップを見据えてスタートしたテストマッチからワールドカップ本

戦の試合における特にFB(フルバック)の人選について。

最後まで迷走としか思えないような変遷を辿ったのではないか、と断言します。

2019のアイルランド戦、スコットランド戦はジャイアントキリングでした、それに対して

今回イングランド戦、アルゼンチン戦は2019のときのようなほぼノーミス&(チーム全員が

同じ絵を見る)ワンチームに徹すること、そしてラスト20分のフィットネスと集中力を発揮

していればジャイアントキリングと言われるほどでもなく間違いなく勝利したと確信してい

るからです。                                 以上                                                                                 


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【酒遊会】鯛と野菜の天婦羅に抹茶塩をまぶして純米大吟醸酒で食す至福 [グルメ・料理]

先々週のこと、元職場の仲間にとある会合でそれこそ数十年ぶりに会ったのですが、その

仲間は会社を早々に退職して実家の酒店を次いで以降事業を拡大し、現在大活躍中でした。

そしてその彼に本人が企画・運営を行う【酒遊会】なる日本酒を嗜むイベントを案内された

のですが開催場所が池袋と至近距離だったので持ち前の好奇心に火が点いてしまい秒殺での

参加を決め込んだのでした。(糖尿病主治医の苦い表情が浮かびましたがw)

先日そのイベントに参加しまして実際に至福の体験を味わえたので記録に残しておこうと思

います。

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池袋西武百貨店8階のバンケットルームでの催しは平日の午後6時スタート。

定時退社すればちょうど間に合うくらいですがこういう時に限りコントロール不能の残業

事案が舞い込むことが多いので少しオフサイド気味で仕事を切り上げて会場に向かったら

開始30分前の開場と同時に乗り込めて12名の参加者中2番乗りでした。

テーブルに置かれている<メニュー>と本日ふるまわれる日本酒の<解説書>に目を通す

と、6種類のお酒と5種類の料理が紹介されてあります。

しかも料理の製作は<ホテルオークラ>となっています。

細かいことを気にかけずに参加を決断したわけですが早くも期待で胸が高鳴りました。


 はじめに常陸杜氏が登場されて本日の日本酒<武勇>について解説して戴きました。

この武勇は蔵元が茨城県結城市なのだそうです。

私は日本酒への造詣があまり深くなく、こと茨城の日本酒というのは殆ど印象に残って

いないので逆に興味を引き寄せられました。

祖先は越後から茨城にやってきたという歴史と日光から流れてくる伏流水を使用している

のでおいしい酒が造れるという部分が印象に残りました。

この後限られた時間で6種類のお酒をたしなむわけですから、解説もほどほどに切り上げ

さっそく乾杯のお酒がシャンパングラスに注がれます。

(ブログに取り上げることを全く想定していなかったため写真を撮り損ねましたw)


1.純米吟醸 なごやか 炭酸割

主催者の元職場仲間が注いでくれたのですが、これがまた上質の白ワインをグラスに注ぐか

の如く見事な手さばきでシャンパングラスへほぼ透明の吟醸酒を注いだ後に私が炭酸水の中

で一推しのウイルキンソン炭酸水で割ってくれます。

味わってみてビックリ!甘いんです、炭酸水のピリリとした辛さが見事にマッチ。

ほとんどアルコールは感じられません。とても上品なおいしさ。

最近外国人、特に白人の間で日本酒の炭酸割りが流行っているという情報を耳にしまし

たがこれは確かにヒットする味覚だと感じました。


2.前菜盛り合わせと武勇特別純米 山田錦 小川酵母仕込み



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乾杯で飲んだスパークリング日本酒が衝撃的に美味しかったので料理の記録をしておこう

という気が湧いて(いつも通り)稚拙な画像ですがご参照ください。

そしてこの和食と一緒に飲む酒は兵庫県産山田錦に茨城県伝統の小川酵母を合わせた特別

純米酒です。最初に飲んだ甘くてマイルドな<なごやか>とは真逆のキレある味わい。


3.ガンバス~香草ガーリック炒め~とBuyu Cycle


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和食洋食の波状攻撃、ニンニク大好き人間なので料理が美味しい美味しい!

対する日本酒は昨年誕生のラベルデザインがジブリ作品を手掛けた先生によるもので話題

を振りまいた一品。味はすでに3杯目にして酔いがまわり解説困難に陥るw


4.スペアリブ パセリパン粉付けフォンドボーソースとBuyu Cycle sparklinng


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肉は柔らかくたれがたっぷりと浸み込まれていて超美味。そしてお酒はこれまた私好みの

濁り酒ですね。シュバシュバ感も楽しめます。


5.糸より鯛と4種の野菜の天婦羅~抹茶塩とともに~と

  純米大吟醸山田錦小川酵母仕込み


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いよいよお酒もお料理も真打ち登場です。抹茶塩をまぶした天婦羅を純米大吟醸で戴くと

いう体験は初めてのものでしてとにかく舌も頭も混乱してお酒の味がわからなくなってき

つつあります・・・



6.冷稲庭風うどんと純米吟醸ひたち錦生酛


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締めラーメンならぬ冷しうどんには純米吟醸酒です。と言っても6種めとなると素人

かつ普段日本酒を飲みなれていない者にとってはもう解説不能。


ということであっという間に予定の時間が参りましてお開きとなりました。

いやあそれにしてもお酒も料理も非常に美味しく味わうことができて大満足のイベン

ト参加となりました。

今後頭に刻んでおくこととします。茨城の銘酒/武勇

     

                                                                                    


              




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【RWC2023フランス大会】ぶっちゃけトークのNHK中継に着目 [スポーツ(ラグビー)]

2023年9月8日(現地時間)ラグビーワールドカップ(以下RWCと表記します)が開催となり

ました。


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そして試合日程ですがジャパンにとって明日いよいよ最大ヤマ場のひとつであるイングラ

ンドとの対戦を迎えます。

『ブライトンの奇跡』『エコパの奇跡』に続いてイングランド戦開催地ニースにちなんで

『ニースの奇跡』を巻き起こすことに期待しますが旋風が吹かずワタシのモチベーション

が駄々下がる前にRWCネタを取り上げておきたいと思います。

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ここまでのジャパンを振り返ると7~8月に開催された代表戦で1勝5敗と振るわず、大き

な不安の中での開催となった2023フランス大会でしたが、初戦のVSチリ戦は42対12と

そんな不安を吹き飛ばす快勝でした。

いっぽう対戦相手イングランドも日本同様開催直前の戦績はたとえば8月単月で見ると1

勝3敗と振るわず、特にフィジーにはテストマッチ史上初敗北を喫しました。

それに加えてキャプテン兼キッカーの役割を担うエースのオーウェン・ファレル選手が

レッドカードを受け出場停止中という状態ゆえジャパンにとっては期待が持てる状況に

あるのではないかと言われています。

そんな絶不調と見られた中で迎えた同プール内最大の強豪ロスプーマスことアルゼンチ

ン代表戦。

直前の戦績ではオーストラリア代表に勝利、優勝候補の南アには惜敗と安定的な強さを

見せていただけにアルゼンチンの方がやや有利と見られていました。

しかしながら蓋を開けてみたらイングランドは開始3分後にFWの中核選手トム・カリー

がレッドカード処分を受けたため残りの77分を14人で闘わざるを得ない境遇に陥りなが

ら結果は27対10でイングランドが勝利となりました。

しかも驚くべきはその結果よりも内容です。

なんとイングランドの27点にトライは含まれておらずドロップゴール3本、ペナルティ

ゴール6本とすべてキックによる得点でした。1トライを挙げたアルゼンチンを得点で

3倍近く上回っての勝利です。

ラグビーのルールは毎年目まぐるしく変わりますがその目的のひとつは攻撃側にトライ

を取りやすくするような改定がなされる傾向にあると言われています。

これは観る側やプレーする側にとって「トライ」を挙げることが唯一無二の楽しみだか

らだと思います。

そんな昨今のラグビーの戦法・戦術に逆行するかのようなイングランドの勝ち方。

イングランドのラグビーは100年変わらない、と陰口を叩かれていますが、ラグビー

発祥の国の何としてでも勝利を求める矜持なのでしょう。

日本時間9月18日午前4時キックオフ。ワタシがテンションマックスの状態で記事がつづ

ることが出来るような結果になっていることを祈願します。(^^♪

        ◇        ◇        ◇        ◇

ところで2023RWCのテレビ中継は地上波ではNHKと日本テレビで衛星放送ではJスポー

ツで放映されていますが、知人からどの放送局で観戦するのがベストですか、と相談さ

れることがあります。

そんなときワタシとしては観る方のラグビー(観戦)経験値によりおススメする放送局を

選別して紹介しています。

ざっくり経験値が低い(いわゆるにわかとか初心者)の方に向けては日テレまたはNHKを

それなりにルール等を理解・把握されている方向けにはJスポーツですね。

先日、仲間のラグビーウォッチャーがNHKの解説が鬱陶しい、と愚痴っていたのでNHK

はラグビー初心者もたくさん視聴する機会があるので基本的な解説はNHKの使命として

とても重要、と解説したら痛く納得されました。

ちなみにワタシはJスポーツの解説者としてしばしば登場される沢木キヤノンヘッドコー

チの解説の大ファンでして、実況中に興奮すると解説者の域を完全に逸脱してヘッドコー

チ目線で解説する場面は特にツボです。

賛否両論ありますが選手を下の名前や愛称で呼んだりするのにも親しみを感じています。

いっぽうNHKの中継は録画をしており、あとで副音声の解説を聴くようにしています。

        □        □        □        □

(いつものように前置きが大変長くなりましたが)ここからが本題です。

NHKラグビー中継の副音声で「超ラグトーク」と称してあの五郎丸氏やそのほか現役の

プレーヤーやラグビーへの造詣が深い有名人などが観戦者目線でホンネ(に近い)トーク

を繰り広げていまして、実はこれが秀逸だと思うのです。

先週のジャパンvsチリ戦では五郎丸氏に元日本代表で現在医学生の福岡堅樹さん、現役

FWでお笑いトーク抜群の山本幸輝選手、そして有名人からは岡田准一さんなどが登場、

NHK女性アナの進行などほとんど関係なくフリートークを繰り広げておられました。

ラグビーが観るスポーツとして普及する妨げとなっているひとつにルールの複雑さがあ

げられています。

事実バックスの代表格福岡さんにスクラムでコラプシング(つぶれてしまうペナルティ)

となったときに詳しく解説を求められても恥ずかしそうに「よく解ら

ないんです」と受け応えるすることがあります。

そんな状況をたとえばスクラムの最前列で組んでいる山本選手がプレーヤーの観点から

明快に解説を加えてくれるのです。

山本氏のとても印象深いひと言。

選手としてプロップ代表を卒業した「トップレフリー」はひとりも居ない、とおっしゃっ

ていました。

本当かあるいはジョークの一環での発言か真偽は別としてことほど左様にコラプシング等

スクラムまわりのペナルティはナゾの判定が少なくないと感じます。

またワタシが非常に感心したトークの一場面

今や押しも押されもせぬ俳優としての実績を積み上げている岡田准一がスクラム第一列の

役割やテクニックを解説すると横で聞いていたプレーヤーとして頂点を上り詰めたものの

スクラムをまったく組んだことのない福岡氏が横でその発言を聞いていて「へえ~~、そ

うなんですが!そんなメカニズムはまったく知りませんでした」と岡田の解説を大絶賛さ

れていました。

現役スクラム最前列の山本選手もそれにうなずいておられた、というシーンは痛快でした。

ちなみに今ジャニーズ問題で揺れている中で岡田の起用に対して国営放送を批判する意見

も散見されますがワタシとしてはこんなに楽しませてくれるトークが聴けるので肯定的に

捉えたいものです。

 話は横道にそれますが、NHKでは『明鏡止水』なる格闘技や武術をひたすら取り上げて

実践を披露したり技術や歴史を解説したりする超マニアック不定期放映番組がありますが、

ワタシこれの大ファンです。

その番組のMCを担っているのが岡田准一なんです。

技術や歴史におよぶ知識も豊富ながらときに実践に立ち会ったりして見事なさばきです。

事実つい先ごろブラジリアン柔術大会に出場されて1勝を挙げたというニュースが舞い込

んで、改めて武道においても真の実力者であることを知らされたものです。

ちなみにラグビーは中学ラグビーがさかんな大阪の中学でスクラムハーフとして馴らした

競技実績を有しているそうです。


さてこんな記事を綴っている間にもほかの何試合かもテレビ中継されており、もうブログ

どころではありません。

では近日中にハイテンションで記事が書けることを祈りながらペンを置くこととします。



 



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飲むくず餅~これは新種の甘酒か! [グルメ・料理]

気がついたら8月が過ぎて暦では『秋』と決められている9月へ突入となりました。

秋とくれば涼しさを思い浮かべるところですがその兆しはまったく見られず日本列島こと

東京においては真夏日の日数で歴代最高を更新中です。

きのうだったか、むやみな外出は危険なので部屋に潜んでいるもつけっ放しのテレビで眼

を使わず耳だけ反応させていたところ和菓子の売上げが苦戦していると解説していまして

色々工夫を凝らした一品が次々と登場、とのことで飲む水ようかん(?)みたいな商品を

取り上げていたか、と思いました。

あっそれならワタシとしても夏が始まる頃にスカイツリータウン内某和菓子店で出会って

ゲットした一品があったことを思い出したのでちょっと紹介させて戴きます。


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<飲むくず餅 乳酸菌>東京の老舗和菓子店くず餅で有名な「船橋屋」の商品です。


昼休みのウォーキング中に発見しました。

個人的にくず餅は好んで食べる部類ではありませんが持ち前の探求心が働いて速攻で入手。

そしてさっそく試飲してみると・・・ややっ、これは意外な味覚。

想像していたテイストとはまったく違って差し詰め冷やした甘酒と言った感じです。

また「乳酸菌」なので敢えてたとえるならヤクルトをベースとした甘酒テイスト、すなわち

「ヤクルト甘酒」。

と表現するとなんかゲテモノっぽく聞こえて誰も試したくなくなりそうですが、ワタシ的に

は「まる」の味でしたのでリピしたい一品ですね。


そう言えば拙ブログで以前「冷やし甘酒」について取り上げたことを思い出したので振り

返ってみたら今から13年も前の記事でした。

ワタシは何を隠そう「甘酒」に目がなく、冬場はよく酒粕から自分で作って嗜んでいますが

13年前当時は最近の甘酒ブームがまだ訪れる前で、ペットボトル入り甘酒飲料などあるはず

もなくゆえに夏場に飲まれる習慣はほとんど無かったと記憶しております。

それが今や板粕の種類の豊富さはもとより、ペットボトルや紙パックなどおびただしい品数

に発展していて甘酒愛好者としてはうれしい悲鳴をあげています。

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そして更に甘酒つながりで(自分的には賞味期限切れネタですが)今年のゴールデンウィーク

のときに出会った一品を紹介しましょう。


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<ポッキー/東京あまざけ>

孫たちとのデートで埼玉県桶川市にあるグリコ工場見学に行ってまいりました。

ポッキーの製造ラインなどを見学したときにガイドさんが色んなポッキーがあることを紹介

してくれ、ツアーの終わりに構内のお土産ショップで購入ができる旨の説明もされていたん

です。

そのとき<あまざけポッキー>の存在も教えてくれたので絶対に入手しようと心に決めて

いました。

見学終了後お土産ショップに向かいレギュラーサイズのポッキーの数倍もある巨大あまざけ

ポッキーを大人買いしてしまいましたw

ちょっと恥ずかしかったのはライン見学時の説明の際ワタシが「えっ、あまざけポッキー!

それはぜひ買いたいです」とつぶやいたのをいっしょのツアーだったご婦人に聞かれていて

土産店でそのご婦人がワタシの買い物かごの中身を見てひと言。

「あ、やっぱり買われたんですね(^^♪」としっかりフォローされていました。

ちなみにお味の方ですが、コーティングの部分がしっかり甘酒色をなしていて、視覚的にも

食欲をそそります。

実際口にするともう甘酒そのもの、とても気に入ったのでぜひともリピしたいところですが

パッケージには「首都圏限定販売」とうたっているもののここの売店以外で販売されている

ところにいまだ出会ったことがありません(尤も気合いを入れて集中して探しているわけで

もないので見落としているだけかも知れませんが)


話を<飲むくず餅 乳酸菌>に戻しますが、いつ発売されたのかをちょっと調べたところ

2020年12月だそうです。

コロナまっただなかの頃ですね。

コロナの期間中は経済が停滞気味だったせいか気づくのに2年以上かかりました笑。

どの業界でもコロナで苦しむ中ひたすらたゆまぬ努力で新商品の開発にまい進しているので

すね。

一消費者としてはこれからも新たな食べ物や飲み物に出会えてささやかな喜びをかみしめて

行きたいものです。




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第2回〔アナログyummy〕に参加して [音楽]

高円寺の音楽カフェ<yummy>でお店所蔵のレコードをじっくりと聴かせてもらえる

イベント〔アナログyummy〕開催のことをマスターの羽根さんから教わったのは第1

回開催直後にお店に寄ったときでした。


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隔週の木曜日18時から1時間ごとにマスターチョイスのレコードをかけてくれる、と

いう企画で、何のレコードがかかるかは聴いてのお楽しみ・・ということで。

いやあそんな貴重な情報、やっぱり出かけてみないと巡り合えないものだなあと、犬も

歩けばなんとやら、ワタシは亥ですがね。

で、先日の木曜日、その第2回企画に期待に胸を膨らませて参加してきました。


いつもなら定時に職場を切り上げればオープンに間に合うところですがこの日はたまたま

仕事絡みで飲食のスケジュールが入ってしまったのです。

なので最初の時間から聴くことは叶わなかったのですが、おかげでワタシの体内には適度

にアルコールが注入された状態でお店に到着したこともあり、却って音楽を聴き入る感度

はヒアウイゴーとなっていました。

そしてここの夏野菜カレーの大ファンなのでそれプラス飲み物は主治医から節酒指示を受

けている手前ジンジャーエールをオーダーしようと思ってママさんに声をかけようとした

とき目の前に立てかけられていた可愛げなミニサイズの看板のメニュー表が目に留まり、

そこで思わずハッとしてしまったのです。


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≪ブルーチーズとクルミ いちじくとクラッカー≫

これは先達てこのお店で行ったぼんぼちさんやRchooseさんお誕生会のときに提供され

た絶句状態になるほど美味しかったデザートのケーキと材料がほぼいっしょじゃあない

ですか!

それに≪チーズリゾット入りライスコロッケ≫も相当気になります。

なのでこの2品に決まり!そしてこれらのメニューに合う飲み物と言えばやっぱり赤ワ

イン。

主治医さんごめんなさいまた約束を反故にしてシマイマス・・・自分のカラダへ、ちょっと許せ。



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このように揃いました。なおここで特筆すべきは一番左の器にある付け合わせです。

これはなんとぼんぼちさんがお店に提供されたさいころチーズ入りはっさくのマーマ

レード。ぼんぼちさん、ママさんのご厚意でご相伴にあずからさせていただきます。



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さあ20時を迎えマスターがレコードのセットに動き出します、何がかかるのか・・・

はたして<ジャコ・パストリアス>のソロ2枚目のアルバム<ワード・オブ・マウス>

でした。

<ジャコ・パストリアス>と言えば天才と崇められたジャズベーシスト。

今から30年以上も前に残念ながら30代でお亡くなりになりましたが。

でもなぜマスターがジャコのアルバムをチョイスされたのかは・・


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実はマスターご自身もミュージシャンでベース奏者なんです。

スピーカーの横には立派な楽器も飾られています、いえときどき演奏もされています。


ところでいつもyummyにひとりで訪れるときはカウンターに座らせてもらいますが、この

日はカウンターがいっぱいだったのでスピーカー前の4人テーブル席をママさんが案内して

くれたのでひとりでこのベストポジションを占領してしまいました。

特等席でyummyなブルーチーズやはっさくのマーマレード載せのクッキーを食

べつつ赤ワインを飲んでアキュフューズのレコードプレーヤーやノーチラスのスピーカー

が紡ぎ出すあたたかくも迫力満点の音楽を聴き入る・・ワタシにとってこれ以上の贅沢はこ

の世に存在しません。


ということであっという間に片面の演奏が終了しました。

この後のBGMは一転して70年代のユーミンCD、普段のデジタルyummyですね。

マスターはほかのお客さんも多数聴きに来ているのにワタシの嗜好を把握してくれていてこ

のどまんなかのCDをチョイスしてくれているのでしょう、きっと。

なにしろお客がワタシひとりのときは口角泡を飛ばしてユーミン談議を繰り広げてしまうく

らいなのですから。


さあ、次の21時からは何をかけてくれるのか・・期待に胸が高まります。

予告ではフュージョン特集をする予定ですよ~、と言っておられたのでワタシ自身ジャンル

としてはフュージョンがもっとも好みなだけにけっこう期待してやってきたわけでもありま

して。


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その期待を裏切らず「トリ」を務めたのはやっぱりというか当然このアルバム

<リターン・トゥ・フォーエバー/チック・コリア>

B面の<サムタイムアゴー~ラフィエスタ>演奏時間23'13” の始まりです。

目をつむって鑑賞するとチック・コリアクインテットが舞台で演奏している姿が浮かび

上がってきます。

最初のサムタイムアゴーはチック・コリアの軽快な中にも寂しげなメロデイを電子ピア

ノで奏でる音で始まり、それは舞台左側から聞こえてくる。

続いてスタンリー・クラークの重厚なウッドベースの低音が右サイドから電子ピアノの

メロディに絡むように聞こえてくる。

それからアイアート・モレイラのパーカスやドラムも左サイドから聞こえてきてチック

・コリアのピアノに加勢をかける。

負けじとジョー・ファレルが右サイドからフルートで参戦してベースをバックアップ。

ここでフローラ・プリム(のちにアイアート・モレイラと家庭を持つ)のキュートな中

にもミステリアスな歌声が舞台真ん中から響いてくる。

ボーカルは長く続かずピアノ、フルート、ドラムスの競演がしばらくなされた後やがて

後半のラフィエスタへ演奏は突入してゆく。

このパートではスタンリー・クラークはソプラノサックスに持ち替えて応戦。

ボーカルなしで10分に及ぶピアノ、サックス、ベース、ドラムスの一体感の演奏が真骨

頂となりあっという間に23'13"の演奏は終了となります。


演奏が終わった瞬間ワタシは自然と拍手をしてしまいました。(ひとりだけでしたが)


こんな感じで我が耳と舌にご褒美を与えたことにより最近ガタが来まくっているワタシの

脳をはじめ五体が潤って故障防止に役立ったものと思われます。


次回もまた待ち遠しいです。


<7月19日 追記>2011年11月2日拙ブログ『RTFコンサート視聴記事』を

リンクします。(12年も前かぁ、と感慨にふけってしまいます)






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<レトロ喫茶店マニアの聖地>【カド/向島】65年の歴史に幕 [地域]

レトロ昭和喫茶店マニアのあいだでは聖地とあがめられている(と勝手にワタシがイメージ

しているのだがw)喫茶店が東京下町のかつて花街としてにぎわった向島で今も粛々と営業

を続けお客を迎え入れている。

その名も[カド]。十字路の交差点すなわち角地にたたずんでいることに由来したものなの

だろう。


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創業が昭和33年なので今年でまる65年を迎えたまさに昭和を背負って立ってきた老舗中

の老舗喫茶店である。

私が勤務する職場から歩いて15分ほどのところなのでたまに立ち寄ってはいたのだが、

[カド]のごく近所に住む知人からショッキングな情報を受けたのは今年の4月初旬のこと

である。

それは「閉店する」というお知らせだったのだ、閉店日はこれから決定との事だったが。

なんでも老朽化した建物の外壁の一部が崩落したためのようである。

これは一大事と、仕事が手につかなくなったので業務をやりくりしてすぐ駆けつけてみた

ら下の写真の通り「臨時休業」の張り紙が貼られて閉まっていたのであった、無念。


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その後ほどなくして開店にこぎ着けたことを把握したのでずっと伺うことを狙いつつ

気になる日々を過ごして来たのだがようやく先日願いを叶えて訪れることができた。

すなわちそのときに撮ったのが最初にアップした写真である。

ご覧の通り建物の外壁をシートで覆いながらの応急措置による営業だ。


なお閉店日が7月30日に決定したことが発表された。

ただし嬉しいことに完全閉店ではなく「移転」先も同時に発表がなされたのだ。

移転先は店主がじっくりと3か月に及んで候補地を冷静かつ大胆な分析と本人の嗜好

(海に近い場所)に合わせた先を探した結果、茨城県の日立市であることがつまびらか

にされたのである。


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店内には[カド]の創業者である先代のコレクションとして貯蔵している数々の絵画作品が

掲げられている。

しかも数が多いので定期的に交換されているそうだ。


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それらは天井にも飾られているのだ、それに豪華なシャンデリアも。


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店内にはレトロなグッズが満載、しかも装飾品にあらず現役で活用されているもの

ばかりなのである。


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先代の手作りメニュー表が戦中あたりに活躍したような雰囲気の大型ラジオと相まって

何とも味わい深い。



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オーダーは[カド]の鉄板メニューであるくるみパンのサンドウィッチに活性生ジュース。

サンドウィッチの中身は店主から勧められたトマトとチーズを選んだが、自家製くるみ

パンはここでしか味わえない独特の風味であるのがいい。

そして活性生ジュース、まず名前が振るっているではないか。

先代が命名したものを作り方を含めそのまま受け継いでいるそうだ。

材料はセロリ・パセリ・アスパラなどの生野菜にリンゴやレモンなど果物をミックスし

たのだがセロリの苦甘さが私にとってドハマリの一品である。

花街として活況を呈していた当時お座敷前の芸者さんがこの活性生ジュースを一気飲み

して精力を養った逸話があるそうだ。いや現在でも数は激減したものの芸者さんは健在

なので同じ行動を取っていることだろう。


さてカウントダウンは30を切ったところである、できればあと2~3回は通いたい。

それから機会を作って茨城県日立市にも足を延ばしてみたいものだ。



(7月5日 追記 2016年11月27日拙記事 をリンクします)


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<巻上公一>【濃厚な虹を跨ぐ】発刊記念講演を聞いて [本]

巻上公一氏は結成45年を数える音楽バンド〔ヒカシュー〕のリーダーである。

氏はもちろんあまたに存在するミュージシャンのひとりだが、演劇やらホーミー(喉歌)

やらその多才ぶりには舌を巻くものがある。

そんな氏が先日2冊目の詩集を発刊した。


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ヒカシューが発表する曲のほとんどは巻上氏の作詞作曲によるものだが、この詩集は18枚

に及ぶアルバム作品に収められている歌詞などから選んで出版した力作である。

ちなみに4年前に刊行した1作目【至高の妄想】は詩人の大岡信賞を受賞しているまさに

至高の作品だ。


40年以上に渡って氏の音楽を追いかけてきたのみならず一挙手一投足を着目してきた私と

してはもちろん本作品をいの一番で購入したのだが同時に発刊を記念して講演を行うという

情報を入手したのでこれは聞き逃すことは出来ぬと思い本日その講演を聞きに行ってきた次

第である。


会場は現在再開発が顕著な渋谷の南エリアにこじんまりとたたずむ小さなバー。

初めて訪れたそのバーは楽器が置かれていてたまにライブを行うようだが、何とも妖艶さが

漂うまさに巻上氏が講演するにはぴったりの箱のように感じた。



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(講演直前のショット、巻上氏とゲストであり「無印良品」ブランドを立ち上げたことで

 著名な小池一子氏および歌人の石井辰彦氏が座る予定の椅子)

アップライトピアノや蛇味線がいつでも活躍できるように、とスタンバイしている。



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(トークライブまっただなかの巻上氏(最右側)と隣で聞き入るクリエイテイブ・ディレ

 クターにしてレジェンドの小池一子氏とその隣は歌人の石井辰彦氏)

石井氏は歌人の立場から巻上氏の作品を几帳面で整然としていることに感心したと評した

のに対して小池氏は敬愛を込めて真っ向から否定していたのが微笑ましかった。



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巻上氏みずから作品を情感込めて読み上げてくれた。


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巻上氏の得意技のひとつ、口琴を披露。


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尺八をも演奏、しかし吹き終わったあとにこの楽器がプラスチック製であるとの一言

には思わず絶句してしまった。


          ◇          ◇          ◇


このようにトークライブから途中の休憩をはさんで詩の朗読、楽器の演奏、さらには

十八番(おはこ)である「ホーミー(喉歌)」まで披露というもりだくさんの2時間

強であった。

トークライブで触れられていた本詩集のエピソードをひとつ。

当初この詩集のタイトルは本作品中トップバッターを飾っている「キリンという名の

カフェ」となる予定だったものが巻上氏本人の意見でそれではおしゃれ感が漂うので

氏のポリシーに合わず回避となったそうである。

そして驚いたのがこの曲のコード進行。

単純に同じコード進行を繰り返すだけの平凡な構成なのだがそのコードがc-a-f-eなん

だそうだ。

巻上氏の(歌)詞には(ダ)ジャレがしばしば引用されていたり心地よい韻を踏んで

いる部分がよく見受けられるが、歌詞や曲のタイトルとコード進行が繋がっていると

知り改めて氏の機知に富んだ才能に敬意を表してしまった・・・


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講演は19時スタートとちょうどディナータイムだったため手作り弁当が用意されていた。

写真は詩集の宣伝チラシをかぶせた紙製の弁当箱であり冊子にあらず。


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中身はこのように年配者好みのライトでヘルシーなメニューであり、もちろん言うまで

もなく美味であったことを伝えて今回の素敵な記念講演レポートの結びとさせて戴く。


(2023年5月24日追記)

講演の中でさらに大変興味深い話題を取り上げていたのでそれについても追記しておく。


〔濃厚な虹を跨ぐ〕冊子の表紙には呪文のような文字が列記されている。


          らいろらいろらいろらいろら


これがタイトルとして選ばれた作品の詩であり同曲の歌詞でもある。

巻上氏の曲にはこのようにナゾの歌詞を伴った作品が散見されるのだ。

そしてこのような正体不明の言葉のことを「ジブリッシュ」と称するそうだ。

氏は英語の「イングリッシュ」に対してちんぷんかんぷん言葉としての「ジブリッシュ」

という言語の対比を例示して初めて聞く人が理解し易いように解説してくれた。

私も初めてこの単語を知ったわけだったが、これは世界共通のひとつの「文化」として

ワールドワイドに存在しているそうで、かつきのうきょう生まれたものではなく歴史深く

日本よりもむしろ欧米の方が盛んであるそうだ。

巻上氏においても海外講演でジブリッシュを披露すると一目を置かれるらしく、コロナ禍

で世界各国のジブリッシュの名士たちとリモートジブリッシュ会談を行ったそうだ。

本日の講演でも数分間に及ぶジブリッシュを披露してくれ拍手喝采となったことを追加

報告としたい。

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ライブバーで提供される絶品あじのなめろう [グルメ・料理]

   大型連休も後半に差し掛かかりましたが観光地はどこも大賑わいのようですね。

いずこもコロナによる永いトンネルから抜け出てお祭り騒ぎの様相を呈していますが

この期間都心の道路はつかの間の静寂に入ります。

暦どおりの出社であるワタシにとって5月2日の夕刻は大型連休後半の前夜祭気分。

胸が高鳴るとても貴重なひとときをどのようにして過ごすのか・・

地元高田馬場ライブバーに集結しました。

でもこの日はライブではなく「アジ尽くし」料理に舌を鳴らしにやってきたのです。

オーナーのママさんは武道家出身にしてミュージシャン、かつ料理人なんです。

そう三拍子そろったマルチプレーヤー。

なんでもこなすママさんは釣りの達人でもあります。

前日釣った30匹のアジをたたき・フライ・なめろうにしてふるまってくれます。

先着○人に挙手して予定の19時に入店。

職場で残業が入らないことを念じたら祈りが通じて一番乗りでした。


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まずはお通し。冷奴がひんやりおいしく戴ける季節が到来したことに感謝です。


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健康上の理由からビールは控えめにしていますが好物のオリオンビールがあったので

冷奴にはやっぱりビールでスタート。

(注釈;オリオンビールはラッパ飲み、グラス内は「いも神」水割りです)

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で2杯目以降は種類が豊富で充実のイモ焼酎から銘柄を気分でチョイスして水割りで

戴きます。

ホントはアジ尽くし料理だと日本酒が最も合うと思うのですがね、自粛で。


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アジ尽くし三連荘のトップバッター。


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二番手はママさんいわく予定してなかった一品でしたが、端っこの部分がフライに

適していたそうで急きょ登場となったものです。

揚げたてのころもをハフハフしながらのしたづつみ、最高の贅沢です。


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そしてエースの登場、説明不要のおいしさ。でもおいしそうに写せないもどかしさ泣


ということで毎年この時期にふるまわれる「あじのなめろう」を今年も堪能しました。

昨年秋に「よしの食堂」で食したあじのなめろうよりもこちらの方がおいしく感じるの

は新鮮さからか・・それとも焼酎のサカナとして食するからなのか・・

この疑問を払しょくするべく今後は色んなお店であじなめろう定食と酒の肴で食べ比べ

するなど研究を重ねてみようかな、と考えます。

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ゴールド免許取得に気をよくしてカフェで新鮮野菜を購入 [日記・雑感]

昨日運転免許証を更新しましたが、実はわが人生において初めてのゴールド免許取得で

した。もう嬉しくてたまりません。


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当たり前のようにゴールド免許を保持している方からすれば、どうしてそんな簡単なこと

ができないの、と不思議に思われるでしょう。

そもそも世の中にはゴールド免許しか持ったことがない方々の方が多数存在しているので

はないかと考えてしまいます。

負け犬の遠吠えですがペーパードライバーはみなゴールド免許ですからね。

調べてみたら「ゴールド免許制度」は1994年5月からのスタートなので29年の歳月を経

てようやく入手に至ったわけです。

その間3年ずつの更新と想定したら10度めの正直ということですねw

振り返れば更新の直前になるとタイムリーエラーを犯すダメダメプレーヤーの如く違反を

繰り返していました。

中でも忘れもしないのは1995年3月20日、そう地下鉄サリン事件が発生した日です。

この日私は当時の勤務場所だった新宿から墨田区錦糸町に所在する警視庁交通部交通執行

課に向かっていました。

その3週間ほど前に都内の某幹線道路で一時停止違反を指摘され6名で隠れて張っていた人

たちに囲まれてしまったのです。

その場で違反の事実を認めなかったため交通執行課に出向く羽目になったのでした。

こうして自分史をたどってみるとこの違反はゴールド免許制度開始の翌年だったんだ、と

タイムリーエラーを犯してしまったタイミングの悪さに気がついた次第です。

当時の状況を更に振り返ってみます。

私は会社の先輩から自分の主張をしっかりと伝えれば違反は取り下げてもらえる、と誤っ

た情報を刷り込まれたものでしたから勇んで交通執行課を訪れたのですが、話し合いの場

などありようもなく反則金を納付しなければ裁判所へ出頭してもらうことになる、と一方

的にを受けて終わりにさせられました。

実はその前日に当時の勤務先から翌月福岡県への転勤辞令を受けた、というこれまた絶妙

のタイミングでの引っ越しであり、もしそうでなかったなら東京地裁に出向く覚悟を有し

ていたところです。

見知らぬ地の見知らぬ職場でトラブルを抱えてスタートする覚悟は持ちえなかったので交

通執行課をあとにしてからすぐ郵便局に向かい反則金を収めたものです。


  そしてそれから1か月も経たない4月某日、新たに生活を始めた地での初めて通る道を家

族でショッピングセンターへ向かう途中に赤信号で引っかかり先頭車両となって走行して

いたら速度オーバーで捕まり、反則点数がちょうど免停に達した瞬間でした、チ~ン。


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職場近くの警察署に行き昼休みを少し延長してサクッと免許更新手続きを行いました。

運転免許センターだったらこうは行かず大混雑と長時間の受講なので一日作業です。

もちろん警察署での更新手続きも初めてのこと、これはゴールド免許の特権だから。

最近白内障が進み眼がかすむようになったので視力検査で一抹の不安を抱いておりまし

たが、無事通過してわずか30分間の講習を経て有効期限の部分が金色の帯で輝いている

「優良」と表示された誇らしいカードを受け取ることができました。


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さて帰り道ですが和やかな気分に浸っていたので警察署のすぐ横にある店舗に少しだけ

寄り道してエスプレッソをたしなみます。



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ときどき立ち寄るカフェですがいっぷう変わっていて店内では大きなスピーカーが設置

されていてBGMによくジャズが流れていますが店の内外で野菜も販売しているのです。


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店の外に陳列されていた「ほうれん草」がとても新鮮そうなので一袋購入。

お会計のとき野菜も取り扱っているような店舗としては意外とも思えるほど若くて

イケメンのオーナーさんが嬉しそうに野菜の出自について解説してくれました。

茨城県牛久の畑など複数の箇所と提携されていて1日おきくらいで自ら仕入れたり

配送してもらっているそう。

これから先、初夏のころのミニトマトがおススメだそうです。


と、そんなことで次回5年後の更新でも金の帯が付されたカードが受け取れるように

車のハンドルを握るときは穏やかかつ交通ルールを遵守してゆく所存です。

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【レトロ喫茶店探訪】<サリー/平井>人気テレビ番組の取材日に偶然にも訪問 [地域]

年が明けて一発目の記事となりますが、毎度のスロースターターで今年もマイペースを

貫いて<NO14Ruggerman劇場>の始まりと致します。

さて東京とその近郊に在住の方向けの情報提供ではありますが、BSテレビ東京毎週金曜

日深夜0時から30分番組として放映されている〔ずん喫茶〕

お笑い芸人の飯尾和樹氏が都内のレトロな喫茶店を巡りメニューの飲食物を実際オーダー

してほめまくるという内容ですが、番組に登場する喫茶店がいずれも歴史深くてユニーク

かつその店主やそこで働く人々も魅力的な方ばかりなのでどのお店にも足を運んでみたい

と思わせるほどワタシとしては入れ込んで視聴している番組です。

そして先日江戸川区の<平井>を仕事で訪ねたときのこと。

ときどき訪問する先ですが、帰り道に思わず吸い込まれてしまうほどのオーラを感じた佇

まいの喫茶店に遭遇したので意のままに扉を開けたのです。


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お昼より1時間ほど前のことだったのでちょっと休憩に珈琲でも嗜もうと思い入店したら

さほど広くないスペースではあるもののお客はワタシひとりでした。

メニューをチェックすると珈琲単品とモーニングの差が50円だったこととトーストを味わ

ってみたいという好奇心に駆られてモーニングを注文。


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オーダーしたものが提供されるまでのあいだ、店主と思しきママさんに断りを入れて店内

を撮影させていただきましたが、ご覧の通り昭和感が満載です。


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こちらも同様。

そしてほどなくして運ばれてきたトーストはこんがりきつね色をしたフカフカでアツアツ

にたっぷりとバターがしみ込まれていました。

ママさんとの会話は壁面の写真に写っている著名な力士たちに関するアッと驚くエピソー

ドの数々。ちょっとブログでは公に出来ない衝撃的な内容でした。

そんなビックリの話題をおかずにおいしくトーストと珈琲を嗜んで暇を告げようとしたと

きにママさんがぽつりと切り出したひと言にさらなる衝撃が走りました。

お客は最後までワタシひとりだったのですが、このあとテレビのディレクターが番組の取

材の打ち合わせに訪れるとのこと。

何の取材なのかを訊ねたら冒頭の番組だったのです。

ええ~~とついつい大声をあげてしまったワタシ。

レトロ喫茶店の経営者にもかかわらずママさんは〔ずん喫茶〕なる番組をまったくご存じ

なかったのです。

なのでワタシが熱烈なる〔ずん喫茶〕の視聴者であることを説明したら本人が把握してい

ない番組の取材ということで抱いていた不安が払しょくされたようで表情が満面の笑みに

変化しました。

我ながら番組取材のための打ち合わせ前の不信感を取り除くことが出来てお役に立てたな

あとこちらも気持ちよくお店を後にすることができました。

実際の取材日は2月某日だそうなのでテレビでの放映は3月あたりだと思いますがワタシ

としてもこの番組を観る楽しみが一段と増しました。


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余談ですが、吸い込まれてしまいそうなオーラを感じ意のままに扉を開けた、と説明

した部分、実は少し盛りました。

真実は吸い込まれそうになりつつも目的としていた喫茶店があったのでココを通りす

ぎてそちらへ向かったのです。

その向かった先がこの写真に収めた平井では有名なレトロ喫茶店<喫茶/ミカド>

なんとなんと訪れた2日前に臨時休業ではなく永久「閉店」

実は直近2回に渡って振られたのです。1度めはちょうど昼どきだったため満席で2

回めは月曜日=休業の日でした。

言い訳ですが訪問することのみを目的として行動しているわけでなく仕事で当エリア

を訪れた帰り道で思い付きで寄ってみるのでこんなもんなのかな、と諦めもつきます。

しかし3度めの正直で奈落の底に突き落とされた気分に陥ったがためにこのときばか

りは諦めきれずおさまりががつかなくなり駅とは反対方向にUターンして<喫茶室/

サリー>にたどり着き、そこでお客がたまたまワタシひとりだったためにママさんと

長話ができて、それでその当日に〔ずん喫茶〕の取材前の打ち合わせを受ける、とい

うワタシにとっては運命のような日に訪れることが出来た喜びとなったわけです。

さながら土砂降りのち快晴のようなひとときもしくは「人間万事塞翁が馬」・・・身

に染みた日となりました。


追記:お話し好きのママさんからお店の名前<サリー>の由来を教えてもらいました。

それはかつて大相撲で外国人力士として初めて大関に昇進した小錦関に由来して付け

たもの、と。そう小錦の愛称はサリーでした。

確かにお店には小錦関と写っている写真が飾られていました。


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