寂しげに佇む国立競技場 [ニュース]
8月1日の日曜日、猛暑とコロナ禍まっただなかでしたが、オリンピック開催中の
国立競技場にどうしても会いに行きたかったのでちょっとチャリンコにまたいで
視察をしてまいりました。
水を打ったかのような静寂。
本来であればハチの巣をつついたごとしの賑わいであったはずなのに・・
木に止まってがなりたてる蝉が不自然に静まり返る世界の祭典の場をがんばって
盛り立てていました。
観戦がかなわぬ人びとが(私と同じ思いで)56(否、57)年ぶりに帰ってきた世界のアス
リートたちが一堂に会するスポーツの殿堂を目に焼き付けようと訪れています。
しかし悲しいことに殿堂と道を隔てて対峙する黄色い看板の人気ラーメン店は閑古鳥
が鳴いていました。
今や日本のラーメンは海外で大ブームとなっているだけに、世界の人びとに日本が誇る
とんこつスープでサプライズに浸ってもらいたかったです。
<茶室『五庵』/藤森照信 パビリオン東京 作品>
その著名なラーメン店のとなりで奇抜なオブジェに出会いました。
海外から訪れるオリンピック観戦者がさぞ度肝を抜くだろうな、と思わせる
ようなたたずまい、無観客となってしまったのが残念です。
ここはさすがに賑わっています。記念撮影の順番待ちが長蛇の列をなしていました。
絵画館前通りは人っ子ひとりおらず、警備の警官ひとりだけというまさに
コロナオリンピックの象徴的風景。
◇ ◇ ◇ ◇
8月5日は東京都の新型コロナ感染者が5千人を超え空前の状況となっています。
医療従事者や感染で命を落としたり深刻な病状と現在形で闘っているひとびと
からするとこの環境下でオリンピックを開催したことは赦せない決断と思って
いることでしょう。
ただ今回のオリンピックでは地元開催というアドバンテージもあってか、いつも
以上に感動的な結果が数多く見られるのでそのたびに心が洗われそして自分自身
がポジティブになれる機会も増えているものと痛切に感じます。
この気持ちを大切に持って先の見えないパンデミックに立ち向かってゆきたいと
考えます。