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胎内記憶 [日記・雑感]

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〈2019年6月吉日撮影〉

「ぷかぷか浮かんでたよ・・」

「すわってたの・・」

2か月ほど前に2歳を迎えておしゃべりができるようになった下孫(姫)の<胎内

記憶>である。

ママが本人に生まれてくる前の様子をやさしく語りかけるように聞くとそう

応えたのだった。

なんてファンタスティックなのだろう、とJIJIはその受け答えにとろけてしまう

いとおしさを感じた。

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〈2017年10月吉日撮影〉

「ママのお洋服、濡れちゃったね~」

これは上孫(こちらも姫)がしゃべりはじめたころにママがインタビューしたとき

の<胎内記憶>である。

実際に娘は初産のとき破水したそうだ。

この受け答えなぞファンタスティックさをはるかに超越しもはやサプライズかつ

ミステリアスとしか言いようがなかった。

乳児の頭脳はおとなの発想では全く及ばぬ別次元のきわめて豊かな記憶力や表現力

が働くものであるという事実に驚きを禁じ得ない。

そもそも胎内記憶について私が認識するようになったのは比較的最近のことだ。

少なくとも自分の3人の子どもたちが乳児であった30年ほど前には知らなかった

ことであり、なのでわが子たちにはそういうコミュニケーションで接することは

なかった、今思うととても残念であるが。

胎内記憶を身近に意識するようになったきっかけはライブ鑑賞仲間で現在4歳に

なる男の子(Rくん)とそのママの存在だ。

Rくんが表現する胎内記憶をそのママから聞いて驚愕したことが私の中での胎内

記憶への大きな関心の始まりだった。

それまでは出産を経験する前後の世代に限定された関心事程度の認識に過ぎず、

自分としてはいかにも胡散臭い内容ではないかと斜に構えていたものだ。

しかしRくんママから聞いた当時2歳を過ぎたころのRくんが伝えてくる胎内記憶

の言動が驚愕の内容だったため一気に私の好奇心に火がついてしまった。

書物やネットなどのバーチャルの情報と違いママはライブにRくんも連れてきた

りもしていたのでリアルな情報に触れたことが自分の中で本気にさせてくれた

要因だ。

ところで上孫はもうすぐ4歳になろうとしているが、娘いわくもう胎内記憶は語ら

ないとのことである。

下孫も言葉を覚えてからまだ2か月、日に日に言葉が増え会話を楽しんでいる様子が

手に取るように伝わってくるが胎内記憶については多くを語ろうとはしないらしい。

それがなぜなのかはよく解らない。

そのいっぽうでとうに4歳を過ぎたRくんは気分が乗っているときはいまだにいろ

いろと胎内記憶について語ってくれるそうだ。

たとえば先日は「(生まれてくるとき)ひもがあって邪魔だったんだよね」と突如

語り出した。

それはママが出産時へその緒が首に巻き付いて大変な思いをしたことを本人に伝え

たこともないのに語って来たそうである。

あるいは「おなかの中から音楽が聞こえてきて気持ち良かった」とも。

確かにママは臨月近くになってもパパといっしょにライブを聴きに来てご自身が

リラックスされていたのであった。

ちなみにRくんの発言は胎内記憶にとどまらず子どもの感性そのもののあっと驚く

発言のオンパレードなので私はママに記録してまとめてから本として出版すること

を勧めているくらいに素晴らしいものばかりなのだ。

そう言えばわが娘も3歳のころ名(迷)言を発したのをひとつだけ思いだした。

親子でテレビを観ていたときCMがかかった。母親がふくよかな乳房で赤ちゃんへ

授乳するシーンをまじまじ見ていた3歳児・・「ママのおっぱいは踏まれたの?」


さて胎内記憶とは対極をなす現象とも言える<臨死体験>に私は一度だけ立ち合った

ことがある。

新卒入社した年に会社のラグビー試合で仲間が頭を強打して救急病院に運ばれた。

寮住まいだった彼は家族が遠方だったことと重篤というほどの症状でもなかったとの

判断から病院に運ばれた当日は我々仲間が交替で病室に付き添った。

私が付き添っていたとき彼は眠っていたのだが、突如ベッドからガバッと半身に

なって起き上がり「死んだTゾウおじさんが川の向こうからこっちへおいで~って

呼び寄せるんだ」と目を見開いて発言した後また横になって眠りについてしまった。

翌日親御さんが駆けつけられた一方で症状は快方に向かったのだが後で振り返って

当日の夜は重篤の状態だったそうだ。

本人はそのような発言をしたことについてはまったく覚えていないが川の向こうで

おじさんが呼んでいる夢を観たことは記憶に残っていた。

<臨死体験>の研究第一人者として知られる知の巨匠〔立花隆〕が先日他界された

のは大変残念だ。氏には<臨死体験>と並んでぜひとも<胎内記憶>についても

究めてほしかった。




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寂しげに佇む国立競技場 [ニュース]

8月1日の日曜日、猛暑とコロナ禍まっただなかでしたが、オリンピック開催中の

国立競技場にどうしても会いに行きたかったのでちょっとチャリンコにまたいで

視察をしてまいりました。


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水を打ったかのような静寂。

本来であればハチの巣をつついたごとしの賑わいであったはずなのに・・



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木に止まってがなりたてる蝉が不自然に静まり返る世界の祭典の場をがんばって

盛り立てていました。



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観戦がかなわぬ人びとが(私と同じ思いで)56(否、57)年ぶりに帰ってきた世界のアス

リートたちが一堂に会するスポーツの殿堂を目に焼き付けようと訪れています。


   しかし悲しいことに殿堂と道を隔てて対峙する黄色い看板の人気ラーメン店は閑古鳥

が鳴いていました。

今や日本のラーメンは海外で大ブームとなっているだけに、世界の人びとに日本が誇る

とんこつスープでサプライズに浸ってもらいたかったです。




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<茶室『五庵』/藤森照信  パビリオン東京 作品>

その著名なラーメン店のとなりで奇抜なオブジェに出会いました。

海外から訪れるオリンピック観戦者がさぞ度肝を抜くだろうな、と思わせる

ようなたたずまい、無観客となってしまったのが残念です。



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ここはさすがに賑わっています。記念撮影の順番待ちが長蛇の列をなしていました。



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絵画館前通りは人っ子ひとりおらず、警備の警官ひとりだけというまさに

コロナオリンピックの象徴的風景。


                    ◇                    ◇                    ◇                    ◇


8月5日は東京都の新型コロナ感染者が5千人を超え空前の状況となっています。

医療従事者や感染で命を落としたり深刻な病状と現在形で闘っているひとびと

からするとこの環境下でオリンピックを開催したことは赦せない決断と思って

いることでしょう。

ただ今回のオリンピックでは地元開催というアドバンテージもあってか、いつも

以上に感動的な結果が数多く見られるのでそのたびに心が洗われそして自分自身

がポジティブになれる機会も増えているものと痛切に感じます。

この気持ちを大切に持って先の見えないパンデミックに立ち向かってゆきたいと

考えます。



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