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阿佐ヶ谷ジャズフェスとカホン(楽器)のこと [音楽]

昨日はそぼ降る雨の中≪阿佐ヶ谷JAZZ STREETS2017≫を聴きに行ってきました。


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駅南口噴水前特設ステージで熱演を繰り広げる地元ライブハウス<マンハッタン>

で活躍しているメンバーたちのセッションです。

管楽器3本の重厚な演奏。そして中央を務めるのは女性アルトサックス奏者です。

最近はいたるところで地域ジャズフェスが開催されていますがこの≪阿佐ヶ谷JAZZ

STREETS≫は1995年のスタートなので老舗中の老舗と言えますね

毎年2日間開催され、2日目のこの日はあいにくの雨でしたがご覧の通り悪天候をもの

ともせず熱のこもった野外ライブが繰り広げられたのでした。

たださすがに楽器の保護もあるのでアーチストたちは屋根付き設備内での演奏でした。

観客は傘もささずに聴き入っています(ワタシも)

2日間で13のパブリック会場(有料)と11のストリート会場(投げ銭)それに39

のバラエティ会場(料金等は各別)で演奏が行われるというまさにJazz天国のひととき

です。

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ところでワタシがこちらに出向いてきたのは、管3本の演奏を聴きに行くのが目的と

いうことではなくカホン奏者小林和弘(通称:KAZU)氏がこの阿佐ヶ谷Jazzに参戦

するというインフォを受けたからなのです。

KAZU氏とはワタシの地元高田馬場のライブハウスで2年半ほど前に出会い、以来毎月

演奏を聴きに行っておりすっかりカホンに魅せられたもので。

しかも興味深いのは、高田馬場での演奏はほとんどがポップス系の曲だったのですが

本日はジャズフェス。

カホンがどんなジャズを奏でるのかが興味津々でした。

     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

と、ここで楽器のカホンについて簡単に解説しておきましょう。

(日ごろ音楽をそれほど聴き込んでいない方や楽器をあまり嗜まれない方だときっと

 <カホン>は未知なのかなあと思いまして。ちなみにワタシはKAZU氏と知り合った

 とき初めてカホンにお目にかかって、そして音を聴いてエラく感心してしまいました。)


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真ん中の長方形の箱が<カホン>です。

外見はあたかも鳥の巣箱のような形に見えます。

木材で出来ていて中は空洞、これの一面を手で叩いて音を出すのです。

端を叩くとスネアドラム(小太鼓)のような高い音、中心部を叩けば

バスドラ(大太鼓)のごとく低い音が出ます。

奏者はこの箱のような楽器に腰かけて前部を左右の手を使い音を出しリズム

を刻むのです。


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こんな感じですね。

因みに左側の楽器はウインド・チャイム。

左右なぞるように鳴らしてゆくと曲に華やかさや勢いがつきます。

静かな場面から盛り上がっている場面まできらびやかに曲を彩ってくれる

のです。

また右側はスプラッシュ・シンバル。

右手でカホンの中心部と同時に左手でこのスプラッシュ・シンバルを叩く

ことによりドラムセットのバスドラとシンバルを同時に叩いたときと同様

の迫力が得られます。

KAZU氏にとってこれら3種の神器は必須アイテムだそうで、これによって

いつでも豊かでバラエティな音を創造してくれています。

自称《旅するパーカッショニスト》KAZU氏にとってこの3種の神器は機動力

が抜群なので鉄道や飛行機でもお伴できる利点が最大のメリットだそうです。

確かにドラムセットは手では持ち運べないですからね。

     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

リーダーのアルトサックスにギターが加わりリズムセクションがKAZU氏という

トリオのセッション。

ジャズの名曲<Misty>などスタンダードジャズ数曲を演奏してくれましたが

サックスとカホンが小気味よく絡み合ったりまたKAZU氏貫録のソロも存分に

楽しめたし、とても新鮮なトリオでのジャズライブでした。


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最後にKAZU氏オリジナルCDを紹介。

今春初ソロアルバムを発表したのですが、内容がユニークで全曲パーカッション

のソロ。

全10曲をカホンを中心に色んな打楽器をKAZU氏ひとりが演奏しているという

驚きの内容。

マニアックと言えばマニアックですが中には日本の郷土芸能をほうふつとさせる

ような日本人のDNAが揺さぶられるごとくの曲も収められているので楽しめます。

あ、念のためKAZU氏からリベートもらったり宣伝を頼まれたりしてませんよ(笑)

自分も知らなかったのでカホン普及活動の一環です・・

ちなみにカホンの祭典なるものが年1回やっているそうです。(その名も『箱フェス』


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