ショーケン・白石冬美逝く平成まもなく完結~満を持しての昭和黎明期アニソンベスト10 [音楽]
萩原健一さん、白石冬美さんの訃報が相次いで入ってきました。
萩原さんに関しては昨年秋NHKドラマ『不惑のスクラム』でシニアラグビーチーム
の監督という渋い役回りで元気に活躍されているお姿を拝見したばかりでしたので
まったく信じられませんでした。
白石冬美さんについては最近でこそご活躍を耳にする機会が減った印象はありますが
昭和を代表する声優で、(ワタシを含む)アラ還の世代層とっては『ナッチャコのパック
インミュージック』を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。
そして4月1日には新元号発表といよいよ『平成』もカウントダウン態勢に入りました。
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ということなので【昭和黎明期アニソンベスト10】を発表したいと思います。
何が「ということ」かと申しますと昨年拙ブログでなつかしアニソンを発表と宣言
しつつもいつものずぼら病で1年近く経過してしまいました。
しかし平成が終わろうとしてことさら昭和は遠くになりにけりなので自分としては
ブログアップのモチベーションが高まりつつある中白石冬美さんの訃報が舞い込ん
だことが決定打となりました。
白石さんは藤子不二雄のアニメ定番作品である<怪物くん>で主役の[怪物くん]の声
を務めたのみならず主題歌も歌っておられました。
◇第10位<怪物くん(パート①)>'68年 詞)藤子不二雄.曲)筒美京平.歌)白石冬美
独断と偏見以外の何ものでもないベスト10の第10位はこの曲、作詞者と作曲者にも
ぜひともご注目ください。以降の上位曲でも有名どころの作詞者・作曲者が目白押し
です。
と、第9位発表の前に次点を1作。
◇次点<力石徹のテーマ>'71年 詞)寺山修二. 曲)八木正生.歌)ヒデ夕樹
不朽の名作アニメ<あしたのジョー>エンディングテーマソングです。
主題曲ももちろん大好きですがもの悲しさを詞とメロディへふんだんに託した本曲、
そうです作詞者は力石のお葬式まで企画したあの方です。
夕陽を背にしてトレーニングに励む動画シーンとの組み合わせが特に印象的なので
主題曲を食ってこちらに軍配です。
なおこの後にも作品の主題曲を超えた曲が続出します。(偏愛しています)
◇第9位<リボンの騎士>'67年 詞)能加平.曲)富田勲.歌)前川陽子
漫画の神様手塚治虫作品、今では当たり前となったLGBTにも通ずる男装のお姫様が
主人公であるこのテーマ曲は子ども心にも痛切に可憐さを感じ取りました。
作曲者はのちに世界の富田と言われるまでに有名となった方ですが草創期のこの時期
には多数のアニソンも手掛けておられたのですね。
◇第8位<少年忍者風のフジ丸>'64年 詞)小川敬一.曲)服部公一.歌)鹿内タカシ&
西六郷少年合唱団
忍者にあこがれながら夢中で観ていましたがそれ以上に主題歌に惚れていました。
しかし黎明期のアニソンはメロディが美しくて分かりやすい珠玉の作品が満載だと
痛感します。
これは複雑化、デジタル化を遂げてしまった今日の音楽に埋没した中でㇷと聴いた
ときに感じるものだと思うのです。
◇第7位<戦えオスパー>'65年 詞)寺山修司.曲)富田勲.歌)山田太郎
この曲、実はリアルでは憶えておらずかなり後付けで知ったのですが作詞作曲者の
ビッグネームにも驚愕しましたけどやはりメロディが美しくて覚えやすい。
それにシンガーもあの[新聞少年]で一世を風靡した演歌歌手なので歌のうまさも
筋金入りです。
◇第6位<ガムの歌>'66年 詞)長谷川竜生.曲)山本直純.歌)前川陽子&上高田少年
合唱団
(前半は主題歌で後半2'57"以降が<ガムの歌>)
<マグマ大使>のエンディング曲であり、ワタシが1年前にベスト10を作成・発表
宣言をする動機づけとなった曲にほかなりません。
厳密にはアニソンではなく実写版ですが子ども向けテレビ番組のカテゴリーなので
ランキングインです。独断ランキングなので細かい突っ込みはナシです。
こちらの作曲者もビッグネーム、またシンガーの前川陽子さんは第9位の曲も歌って
おりアニソン女王のひとりと称えられてるアーチストです。
そして上高田少年合唱団もビッグネーム合唱団の一角。
◇第5位<ビッグX>'64年 詞)谷川俊太郎.曲)富田勲.歌)上高田少年合唱団
詞も曲も純粋で美しさに染み入ります。こちらもビッグネームコンビが作っている
から当然といえば当然なのかもしれません。そして歌うはこちらもやはり実力者中の
実力者。
◇第4位<レインボー戦隊ロビン>'66年 詞)飯島敬.曲)服部公一.歌)レインボー
ハーモニー
戦隊ものアニメの走りですがワタシは筋書きにはさほど興味を示さなかったものの
曲の美しさには鮮烈な印象を持っており今でも昨日番組を観ていたかのようにくっきり
と憶えております。アニメの内容よりも曲にかっこよさを感じて憧れておりましたね。
さてここからはベスト3です。ここで遅ればせながら独断と偏見の選考基準について
解説しますと、メロデイと詞の美しさにあとは懐かしさを加味して感覚的に順位付け
したものです。(なので3年後いや1年後ですらすでに変動しているかも知れませんw)
◇第3位<科学特捜隊のテーマ>'66年 詞)東京一.曲)宮内国郎.歌)みすず児童合唱団
伝説の特撮ドラマ<ウルトラマン>挿入歌です。こちらも主題歌よりも圧倒的にこの
挿入歌が好きです。
このメロディを聴くだけで頭の中は五十数年前にタイムスリップしなつかしさでジ~ン
ときてしまいます。
駄菓子屋で買った星型のバッジを胸につけて路地を走り回っていたなあ。
◇第2位<進め正太郎>'63年 詞)伊藤アキラ.曲)越部信義.歌)西六郷少年合唱団
鉄腕アトムと双璧をなす不朽の名作<鉄人28号>の挿入歌です。
ワタシはどうしてこうもひねくれ者なのか、このアニメでも主題歌よりも圧倒的に
この挿入歌のファンです。
やはりこの曲が流れるとノスタルジーに浸って自然と涙が滲み出てしまう。
歌うは圧巻のボーイソプラノ、西六郷少年合唱団。上高田の向こうを張っています。
そして第1位はこれまでの路線からがらりと変わって・・・
◇第1位<妖怪人間ベム>'68年 詞)第一動画.曲)田中正史.歌)ハニーナイツ
この曲はなつかしさよりも曲のカッコよさにぞっこんなのです。
特にイントロ、ドラムが刻むビートがとてもジャジーな感じでほれ込んでおります。
子どものころはそれほどでもなかったのでこの曲に関してのみ歳を経るにつれ赤丸
急上昇で熟年を迎えたころ不動のトップ1に登りつめた、といったところですね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ということで『平成』も残すところあと1か月となった今、自分のメモリアルとして
ここに昭和黎明期に絞ったアニソンベスト10を僭越ながら発表させて戴きました。
皆さんのご意見などコメント欄に記載戴けたら大変うれしく思います。
誤りや忘れていた名曲などがあるかも知れませんのでね。