流行語大賞『ONETEAM』と<チェスター・ウィリアムズ>のビール [ニュース]
(下書きの段階でアップしてしまい、一部の方にお見苦しい点をさらしまして大変
失礼いたしました、また申し訳ありませんでした。)
今年の流行語大賞が発表されました。
大方の予想通り『ONE TEAM』が受賞となりました。
ノミネート30語のうち『にわかファン』『4年に一度じゃない。一生に一度だ』
『笑わない男』とラグビーワールドカップ関連が計4語エントリーされたことを
振り返ってもいかにワールドカップがブームを巻き起こしたかがうかがえます。
(笑わない男の)稲垣選手に『ONE TEAM』が大賞に選ばれたことをイン
タビューすると「ワンチームってよく言われますが、僕らは4年をかけて、チー
ムとしての文化を創り上げてきたわけです。その文化がワンチームなんです・・」
との答えが返ってきます。
また堀江選手も「ワンチームという言葉だけでワンチームになる、ということは
絶対にない」と発言しています。
彼らジャパンで活躍した当事者たちからの発言が示しているのは『ONE TE
AM』の真の意味は決して監督やヘッドコーチが掲げるトップダウンではなく選手
たちから声掛けして出来上がっていったボトムアップだということです。
流行に乗って、会社の上司が部下たちに「ワンチームでこのプロジェクトを成功
させてくれ」というような使われ方は典型的な誤用です。
それから堀江選手は「ラグビーをやっている人たちはみんなワンチームという
言葉は使ってきたと思います・・」とも述べています。
時は遡って今から24年前の1995年に第3回ラグビーワールドカップが南アフリカ
で開催されました。
この開催地の決定はラグビー界ばかりか世界においても画期的な出来事でした。
その1年前にかの有名な<ネルソン・マンデラ>大統領が誕生しアパルトヘイトが
撤廃されたことによりそれまで真の王者と言われてきつつもラグビーワールドカッ
プへの参加が認められていなかった南アフリカが加わることとなったのです。
そしてそのときのチームスローガンがなんと『ワンチーム・ワンカントリー』です。
分かりやすく言えば白人もカラード(非白人)もみんなひとつのチームとなって
戦い、ひとつの国となって応援しよう、ということなのです。
当時南アフリカのナショナルチーム=スプリングボクスの選手は殆ど白人で固めら
れていましたがその中で唯一人カラード(非白人)の選手が活躍していました。
その人こそ伝説のプレーヤー<チェスター・ウイリアムズ>氏です。
訃報 2019年9月6日 チェスター・ウィリアムズ氏 逝去 享年49歳 心臓発作
なんとも悲しいことにワールドカップ開催の2週間前にこの世を去ってしまいました。
さて、先日ラグビーウォッチャー仲間と横浜にあるラグビーダイニングバーで出会った
クラフトビールです。
<チェスターズ IPA>
チェスター・ウィリアムズさんの名を冠したビールに出会いました!
なんでもこちらのお店のオーナーさんの働きかけがきっかけで、チェスターさん
自らが材料の選定や味のプロセスにも関わりかつ日本へ出荷するときもビールの
ケースをコンテナに積み込んだそうです。
しかもここのバーでチェスターさんがトークライブを行う予定だったとか・・・
味の方は苦甘くて濃厚な味わい、ワタシ好みの味覚でした。アルコール度数は
7°と濃いめです。
メニューに目をやるとワールドカップ出場国のビールがずらり。
次回訪れたときの愉しみとしてとっておくことにしました。
チェスター・ウィリアムズ氏のTシャツなどのグッズも揃っている
ようで、こちらも次回のお楽しみにしようかな、と。
ということで、流行語大賞の『ONE TEAM』フレーズつながりで故チェス
ター・ウィリアムズ氏をしのんで献杯し、いっぽう改めて南アフリカの優勝を祝
う乾杯を行いワールドカップロスをかみしめているのでありました・・・