都内庭園めぐり「六義園」「旧古河庭園」「渋沢栄一史料館」 [地域]
昨日は富岡製糸場の世界遺産登録が確定的となったニュースで持ちきりでした。
元群馬県在住者としてもこれほど嬉しいことはありません。
何かと知名度の低さを揶揄されている群馬県がこの明るいニュースをきっかけに
メジャーな県として躍進されることを願ってやみません。
以前拙ブログで取り上げた富岡製糸場についてですがご参照戴けましたら幸いです。
さて、先週100Kmウォーキングに参加したことは前ブログで報告の通りですが
その前々週、一応足慣らしと都内散策という趣味と実益を兼ねて行動したことを
取り上げたいと思います。
もともとは自宅の新宿区を朝のうちに出発して、いであさんのブログで取り上げ
られていた赤羽の居酒屋を徒歩で目指し「昼吞み」でもしようかな、と思っていた
のですが、あいにく雨が降っていたので諦めていました。
すると昼前から雨が上がったのでフラフラと外に出て歩き始めてみたのです。
歩いている最中に、何人かの方のブログで「六義園」の素晴らしい風景や植物を取り
上げられていたのを思い出したので、まずそこへ向かってみることにしました。
(ことほど左様に場当たり主義です)
方向感覚には少しだけ自信があるのでスマホ(は元々保有していません)も地図も
携行せずさりとて事前に場所を調べることもなく、駒込を目指せばどうにかなるだろう
と、不忍通りを歩き進んでいたら見込んだ通り案内板が見えてきたのであとはその案内
に従って歩いた結果目指す先にたどり着くことができました。
入園料¥300を払って中に入ります。
入口からすぐのところにある著名なしだれ桜は残念ながら殆ど葉桜になっていました。
それでも池の周りをぐるりと歩いて入口からちょうど対岸にある吹上茶屋の桜は満開で
とても綺麗だったのでしだれ桜の旬を見逃した気分を挽回。
ただ、とても綺麗でしたがカメラに収めた画像はちっとも綺麗に写っていないので
かわりに池を泳ぐ水鳥を掲載します。
はて、これは何という鳥だろう・・マガモとカルガモはどうにか識別できる
けどどうも違うようだし・・と悩んでいたらこんな看板が立っていました。
これは分かり易い!どうやら「キンクロハジロ」のようです。
野鳥オンチのワタシとしてはひとつ勉強になりました。
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さて六義園の散策はこれくらいにして、次に思いついたのは「旧古河庭園」。
確か六義園からそれほど離れていないのではないかと想定しつつも一度も訪れた
ことがないので、気の向くまま京浜東北線の「上中里駅」方面を目指して歩き
進んでみました。
すると案ずるより生むがやすしで、程なく発見。
ご存じの方からすれば当たり前のことなのでしょうが、六義園から一本道で
しかも距離にして1Kmくらいですかね・・
さっそく入園料の¥150を払い中を散策しました。
見事な洋館です。中が喫茶室となっていて珈琲が飲めるようになっているので
¥800は高いと思いましたが見学料込みだと割り切り洋館の中のテーブルで
ゆったりと珈琲を嗜む。お蔭でセレブな気分を味わわせてもらいました。
洋館に対して庭園は和風に仕立てられておりまして、写真は「枯滝」です。
小石を並べて、枯山水を表現しているとのこと。
こういう作品は西洋人には創り出せないだろうなあ、とため息をつきながら
見学。
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さてさて旧古河庭園を後にして次なる手頃な場所を思い悩んでいて、ひらめいた
のは桜の名所「飛鳥山公園」です。
京浜東北線の駅に置き換えたら「上中里」から飛鳥山公園は「王子」と一駅分なので
大したことないだろうと歩き始めたら案の定あっさり10分くらいで辿り着きました。
桜はまだ残っているかなあと思いつつ中に入ると全く知らなかったのですが、
ミュージアムが3つもあるのです。
「渋沢栄一史料館」「北区飛鳥山博物館」それに「紙の博物館」です。
折角なので3博物館共通入場券を¥800で購入して、まず史料館から見学。
晩 香 廬(ばんこうろ・・渋沢の喜寿を祝って清水建設が手掛けた洋風
茶室)と青 淵 文 庫(せいえんぶんこ・・渋沢の傘寿の祝いとして竜門社=
渋沢財団の前身が寄贈した鉄筋建築建物)は戦災の被害を受けずに大正年代の
建築物としてそのまま残っているので大変おもむき深いものを感じます。
「寿」をかたどった手すり・・・芸術の域です。
本館には栄一が築いた数々の功績が解説されておりましたが、それにしても
500を超える会社に携わっていたとは、いかに超人であったかが思い知ら
されました。
(因みに氏の出身埼玉・深谷は今回100Kウオーキングで通過した地でもあった
ためこの見学で知った数々の功績を噛みしめながら歩いておりました)
この史料館を見学したあと「飛鳥山博物館」「紙の博物館」と続けて見学。
いずれも見ごたえがありました。
なおどうしてここに紙の博物館があるのかすら深く考えずに入館したのですが、
館内で観光案内のボランティアをされているオジサンの解説を受け、王子製紙の
流れであることを知らされ、なるほどナットクです。
そしてその王子製紙も渋沢栄一が手掛けたという事実。偉大なる渋沢栄一氏!!
平成の世に現れて景気のテコ入れをしてもらいたいですね。
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結局紙の博物館を退館したらもう薄暗くなってしまっていたので赤羽吞みは
諦めて(明るい昼間に吞むことに有意義を感じていたからです)王子駅に辿り着き
JRで退散しました。
しかし本日ワタシが偶然辿ったコースはたまたまでしたがウォーキングの距離として
手頃でかついずれの庭園・ミュージアムも見ごたえがあるためおススメです。
散歩しながらミュージアムめぐり、東京ならではの楽しみですね。
by cafelamama (2014-04-28 07:09)
あての無い旅・・・昼飲み、魅力的な言葉です。
適当にぶらっと歩くのにはちょうど良い季節ですね。
by suzuran6 (2014-04-28 12:25)
富岡製糸所おめでとうございます!
これらの有料施設に、なんとひとつも行ったことがないです。
遠くはマメに行くのに近くが手薄な自分を思い知らされました。
これからはニアミスしそうですね。
by sonic (2014-04-28 13:48)
紙の博物館・・・昔の古い建物の時に何回か見学しました(^^)
ウォーキングが健康に一番ですね♫
by 駅員3 (2014-04-28 18:02)
さすがに地元、土地勘がある人は違いますね!^^
ご紹介いただいた場所はどれも魅力的に感じますが、
どれかひとつ、と言われたら、ぼくは「旧古河庭園」。
こんなところで、ゆったり気分で珈琲が飲めたら、800円は安い!
絶対にそう思うなァ。
しかし、ウォーキングでこんな素敵な文化的な散策ができるなんて!
やっぱり東京は凄い。何もかもが凄すぎますねえ。
ウチなんか、ちょっと行くと田んぼと畑ばっかりですから。(笑)
by song4u (2014-04-29 11:04)
cafelamamaさんnice!&コメありがとうございます。
若い頃は庭園など興味も関心も全く無かったのですが
歳を重ねてくるとこういう場所が何故か癒されるんですよね。
他のスポットも僭越ながら自分目線で紹介させて頂ければと
考えます。
by NO14Ruggerman (2014-04-29 20:56)
suzuran6さんnice!&コメありがとうございます。
リーマンにはご法度の「昼呑み」・・今だけだから
実践したいと思います。
by NO14Ruggerman (2014-04-29 20:59)
sonicさんnice!&コメありがとうざいます。
是非sonicさんにこれらのミュージアムを
描いていただけたらと思います。
by NO14Ruggerman (2014-04-29 21:03)
駅員3さんnice!&コメありがとうございます。
王子製紙が財閥解体で十条製紙などになったという
解説をボランティアのオジサンから聞きました。
いずれもアイスホッケーのチームで知っていた
社名でしたからね。
by NO14Ruggerman (2014-04-29 21:08)
ソングさんnice!&コメありがとうございます。
すごくゆったりした空間で嗜む珈琲の味は
本当に格別でした。
by NO14Ruggerman (2014-04-29 21:11)