【トレッキング】赤城山に行ってきました [旅行]
突然ですが、きのうふらりと赤城山に行ってまいりました。
群馬に移り住んで1年半、ぜひ訪れてみたいと思った場所が何か所かありましたが
そのうちの1つが「赤城山」です。
群馬では「上毛三山」というくくり方があり「赤城山・榛名山・妙義山」を指します。
山々に囲まれた群馬県でもこの三山は特に有名で更にその中でも独立峰としてそびえる
「赤城山」は別格です。
以前群馬県庁舎の32階にある展望ロビーから撮影した赤城山の姿です。
稜線がなだらかで非常に美しい光景です。
来週は「赤城山ヒルクライム」という自転車競技大会が行われる予定です。
これは標高差約1300m、総距離約20Kmを前橋市内から赤城山をめざし
自転車で走破する大会で、今年でまだ3回目を数えるに過ぎないのですが、
高人気だそうで参加者を抽選で選んだ、と聞いています。
また標高1828mと2千メートル級の高山でありながら駐車場からの登山口は標高
1400m位であり実質高低差は400m強なのでトレッキング気分で踏破できそうです。
と、そんな魅力的な赤城山ゆえ、私は前日の晩に登頂チャレンジを決め、アクセスを
調べてみました。
一番早いバスが前橋出発7時半すぎで途中乗り換えを経て赤城山登山の起点である
「赤城山ビジターセンター」に9時前に到着することを確認したので、これなら半日強で
帰ってこられると思いその晩はいつもより早寝をし、翌日に備えたわけです。
さて当日乗り込んだバスには私を含め乗客は4名。みな長袖の登山着にキャラバン
シューズを履いていかにも「登山に行きます!」の力強い恰好。いっぽうの私、半袖
ポロシャツに運動靴の出で立ち、バス内ではちょっと恥ずかしくて縮こまっていました(>_<)
予定通りの時間で「赤城山ビジターセンター」に到着し、ガイドマップを調達するべく係りの
方に尋ねたら¥10で販売されていました。(いまどき¥10の品物とは珍しいですよね)
(写真右上に¥10の表示があります。)
また係りの方に、一抹の不安に思っていたことをぶつけてみました。
私:「黒檜山(くろびさん)の山頂まで登ろうと思うのですがこの運動靴でも大丈夫ですか」
係りの方:「あまり運動靴で登る人は見かけないけどまあ大丈夫ですね」
バスの登山客を見て急に不安に感じたのですがまずは一安心。
さてここで赤城山についてもう少し解説いたします。
「赤城山」と称して県外者は「あかぎさん」と読むケースが多いのですが、群馬県人は
「あかぎやま」とこだわりを持ちます。固有名詞であり「あかぎやま」が正解だそうです。
また赤城山なる峰は存在せず、8つの峰を総称して赤城山と称しているそうです。
その最高峰が「黒檜山(1828m)で2番手が駒ヶ岳(1689m)で、私はこの2つの山を
踏破しようと考えているのです。
「大沼」と「地蔵岳」そして沼面に写るさかさ地蔵岳。天気がすぐれない分を
撮影技術でカバーできていないのでイマイチ
赤い欄干の橋の向こうに赤城神社が位置するちょっと珍しい光景ですが、
離れ小島にあるわけではありません。
沼と神社のある陸地が交互に突き出ているため橋が架かっているのです。
朝9時ころお詣りに寄ったため巫女さんが境内を掃き清めている姿に遭遇しました。
とても清々しい光景に思えます。
いよいよ登山道入り口。因みに黒檜山までの登山ルートは直行コース(90分)と
駒ヶ岳経由(110分)があり直行コースは急坂、駒ヶ岳経由はアップダウン(山頂越え
で階段多し)となっていたので短時間で踏破できる直行コースを選択したのでした。
緩やかな尾根道がなくいきなりにゴツゴツの岩場続きなので足を大きく上げて踏み込ま
なければならず結構きつい急斜面が続きますが、それでも小学生づれのファミリーも
多数チャレンジしており、アクティブなご家族にはうってつけかも、です。
中継ポイント「猫岩」からの景色です。さきほどお詣りに寄った赤城山神社がこんなに
小さくなって見えます。
その後も結構しんどい岩場が続きましたが休憩を入れるとそのあとが億劫になるので
行けるとこまで行こうと思い、いよいよ辛くなってきたので時計を見ると登りはじめてから
50分経過、で休もうと思って前を見たら分岐の標識が・・・
見ると山頂まで0.1Kmの表示、それならば、と一気に頂上をめざし結局1時間足らずで
黒檜山山頂に辿りつけました。
それほど広くない頂上には私が到着した後に団体さんや家族連れ等がやってきて
過密状態であったのと、帰りのバス出発時間を考えるとあまりノンビリも出来ないし、
曇天で見晴らしもあまりよくなかったので、10分程度滞在し次の駒ヶ岳へ向かいました。
黒檜山を少し下ったところには鳥居がたたずんでいたのでお詣りをさせて戴きました。
駒ヶ岳方面から来た登山者はここを頂上だと間違う一幕も・・
(左)黒檜山 (右)駒ヶ岳
鳥居から更に下った尾根道で撮影したものです。(もう少し晴れてくれていたら
稚拙な私でももうちょっと鮮やかに写ったかと思うのですが、尤もその分体力を
あまり消耗せずに登り切れたので善しとしなけりゃですね。)
この後も30分ほどで駒ヶ岳頂上にたどり着き、そこで昼食のオニギリ2個をほおばって
下山の途につきました。
ところで駒ヶ岳山頂では大変なサプライズがありました。
それは四国・高松に勤務していたときの仕事先の方にばったり遭遇したのです。
先方が私に気づいて声をかけてこられたのですが、その方いわく、最初黒檜山の鳥居の
ところで私を見つけ声をかけたのだが反応がなかったと言われ、全くお恥ずかしい限り
ですがそのとき私は全然気がついていなかったのです。
いやあこんな偶然はめったにないことなので今後運勢がよくなるのではないか、と
(よく言えば)プラス思考の私は今後の期待に胸を膨らませるのでした。
そして赤城山ビジターセンターにはバス出発の1時間前に到着し、時間に余裕があったので
センターのレストランで缶ビールにかき氷のいちごというかなりシュールな組み合わせを注文し
のどの渇きを癒したのです。
(でもかき氷を食べたら体が冷えてしまい、慌てて用意した長袖を着てリカバリーしました)
ということで「霊峰/赤城山」油断は禁物ですが軽装で手軽に訪れることのできる
関東近県の百名山のひとつを紹介させていただきました。
>大変なサプライズ
いやあ、物凄いサプライズですね!
高松時代の仕事先の方と、高松とは縁もゆかりもない駒ヶ岳で、
それも先方が気づいて声を掛けてくれたなんて!!
ラガーさんの仕事ぶりが目に浮かびますね。
もちろん、相手にも恵まれていたのでしょうけれど。
嬉しいものですよね、こうして仕事とは全然違う世界で偶然にも
巡り会い、声を掛けられるなんて。
ビジネスだけで繋がっていたわけじゃない、人と人との繋がりで
生きて来たんだ・・・という証にも思えて。
ぼくもこんな経験、一度でいいからしてみたいな。^^;
by song4u (2013-09-23 21:36)
ご無沙汰しております。妙義山のことが出ていましたので、お邪魔します。
以前、バイクに乗っていた頃には東京北区から北関東へと侵攻しており、一度、妙義山にも行こうとしました。雲一つない天気のいい日で、私はバイクで妙義山の道路を登って行きました。ふと気が付くと妙に辺りが暗くなっていたのですが、私は樹木が茂っているためだろうと思っていました。しかし益々暗くなってきたので頭上を見上げると雲一つない晴天なのに妙義山の頂上だけが真っ黒い雲に覆われていました。さっきまで見えていた頂上も雲の中です。それでも頂上が近かったこともあり、私はそのまま登ろうとしたのですが、雲は益々黒くなり、私は落雷の危険を感じました。そこで狭い登山道でバイクを転針させ下山したのでした。下山し始めるとすぐに雲は晴れてきて、下に着くころには元のような晴天になっていました。不思議な体験です。
この話しを群馬出身の人にすると「よくあることだ」と意味深に笑っていまたのが今でも気になっています。機会がありましたら地元の方に妙義山について伺って頂けると嬉しいです。
by リベラ33 (2013-09-24 02:40)
すごい偶然があるものですね~♪
そろそろトレッキングなどもよい季節で。
東京から日帰りで行けそうかな?
来月は群馬に行きますが、残念ながら法事なので
寄り道は難しそうです(^^
by ケロヨン (2013-09-26 01:12)
ガイドブック・・10円
これは・・プリント代の方が高いんじゃないんでしょうか。
山登りいってみたいな。。
by CROSTON (2013-09-26 12:43)
ソングさんnice!&コメありがとうございます。
おっしゃる通り嬉しくて幸せな気分になりました。
実は赤城山登山は私が尊敬していたラグビー元全日本監督
かつ三井住友銀行元専務執行役員・宿沢広朗さんの命が
断たれた山でもあったため、ご冥福を祈ることも目的の
ひとつでした。
こんな素晴らしい出会いがあったので宿沢さんに感謝です。
by NO14Ruggerman (2013-09-26 23:16)
リベラ33さん、お久しぶりです。
またコメントありがとうございました。
上州は3K(かかあ天下と空っ風に雷・・小渕元総理大臣
=群馬県出身・語録)と言われるほど、雷が多く発生するそうです。
私は妙義山について聞いたわけでは無いのですが、きっと県内の方
からすれば県外者がそんな雷の多い地域事情をご存じないことが
微笑ましかったのではないでしょうか。
機会あらば妙義山について尋ねてみますね。
by NO14Ruggerman (2013-09-26 23:27)
ケロヨンさんnice!&コメありがとうございます。
東京から十分日帰りで楽しめますよ。
しかもこの時季から先は紅葉が楽しめるのでねらい目です。
マイカーでなければ、前橋発8:45直行バスが出ていますので
これが便利ですね。
ぜひお出かけになられて素敵な写真をアップしてください。
(あジコチュー、厚かましてすいません)
by NO14Ruggerman (2013-09-26 23:37)
CROSTONさんnice!&コメありがとうございます。
おしゃる通りのような気がしますね。
元を取ろうという発想ではなくて無駄にしないでね、の
メッセージが¥10に込められているのかもですね。
by NO14Ruggerman (2013-09-26 23:40)
遠出した先で知人に会うというのは、うれしいサプライズですね。
>赤城山なる峰は存在せず、8つの峰を総称して赤城山と称している
そうだったんですね。今まで勘違いしていました。
赤城山というと、国定忠治の隠れ岩屋を思い出します。
by cafelamama (2013-09-27 06:18)
cafelamamaさんnice!&コメありがとうございます。
国定忠治といえば「赤城の山も今宵限り・・」の
名セリフが思い浮かびますね。
by NO14Ruggerman (2013-09-28 10:51)