【読書週間】最近読んだおススメ本《ジャンクジャングルッズ》 [本]
今は読書週間の真っただ中です。
調べたら毎年10月27日~11月9日の2週間で、ちょうど11月3日(文化の日)
を挟んだ日にちとして制定されたそうで。
出版社や取次会社、書店、公共図書館から新聞・放送のマスコミ機関などが一丸と
なって何と今から70年近くも前の昭和22年にスタートされたとのことなので
由緒ある行事だと言えますね。
さてワタシこと大変恥ずかしながら読書の量はかなり貧弱です。
ですが是非紹介したい本があるので今回はその話題について展開しようと
思います。よろしければお付き合いください。
読書量の乏しいモンが紹介する本なぞ信憑性や説得力に欠ける、とお思いに
なるかも知れませんが、反面読書にあまり熱心でない者でも嵌ってしまう作品
であるという見方もできるのではないかと考えます。
即ち小難しくないのでハードルも低く万人が楽しめるのではないかと。
《ジャンクジャングルキッズ》 著者:町田 謙介
小学6年男子の主人公が仲間2人と夏休みに偶然見つけた不法投棄場で
秘密基地を作り上げるのだがとんだハプニングでハラハラドキドキのクライ
マックス・・というストーリーなのですが、年齢層で50代以上の男子なら
多かれ少なかれ自己体験しているか、一度は憧れる遊びについての内容なので
きっと共感を持って読み進んでしまうと思います。
さながら米国映画「スタンドバイミー」の日本版という喩えが分かり易いかも。
あるいは邦画でたとえたら「ALWAYS三丁目の夕日」ワールドですね。
また個人的にツボだったのは「渡辺ジュースの素」という商品名が登場した箇所。
これは実在した商品です、50年前の記憶が鮮明に蘇りました。(笑)
昭和40年代に既に使用禁止となった「チクロ」なる人工甘味料で造られた粉末の
オレンジジュースなんですね。
3時のおやつになると封を切って渡辺ジュースの素をコップにざざ~っと入れる。
水道の蛇口をひねって水を出してコップに注ぐ。
(スプーンでなくあくまでも)さじで溶いてゴクンゴクンと飲む。
エノケン(榎本健一さん 喜劇役者)がCMで口づさむ「ホホイのホイともう
一杯・・♫」は今でもくっきりと憶えていますよ
(と思ってちょっと検索したらあるもんですね)
さて脱線したので作品の話に戻します。
なぜこの本に出会ったかと言いますとワタシが毎月聴きに行っているライブの
ミュージシャンが書き下ろした作品なんですよ。
そう、著者の町田謙介さんはブルースシンガー兼ギタリストで、絵も大変上手
これご本人直筆のイラストです。物語の中でしばしば登場します。こちらの
腕前もプロ級!
ワタシのような読書初級者にとっては物語のキーになる場面でこのような
イラストが挟みこまれているのは非常に助かります。字面だけだと往々に
して場面を勘違いして読み込んでいることが少なくないものですから・・
著者マチケンさんから直に購入したので裏表紙は(お決まり)著者の生サイン。
ということで本作品は少年期のワイルドでアドベンチャーなワールドに心酔して
しまう大変心地よい物語なのでワタシ的には文句なしの★★★★★評価です。
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さてせっかくの読書週間ということなので最近読んだものに限らず調子に乗って
もう少し古いおススメ作品なども紹介したいと思います。
《邂逅の森》 著者:熊谷 達也
これは人気ブロガー<青山実花>さんが最近マタギ(クマの狩猟を生業と
する人)関連の映画を取り上げた記事を立て続けに投稿されたのを拝読した
ことがきっかけで10年以上も前に読んだマタギ小説を思い出したのです。
あらすじは明治から大正昭和にかけて、秋田の貧しいマタギの家に生まれた
主人公の波瀾万丈の人生を描いた物語ですが、非常に重厚な内容で全編に
渡り野性味がほとばしっています。
最近の定番となってしまった<草食系男子>の真逆を行く主人公の生き様に
久しく忘れられてしまった<男>否<雄(オス)>としての本能を思い起こ
させてくれるような、惚れ惚れしてしまう作品です。
性描写も結構露骨で、たとえば「夜這い」のシーンなんか主人公に乗り移った
気分でドキドキハラハラしてしまったりで・・・
《ジャンクジャングルキッズ》もそうですがこの《邂逅の森》は是非映画化
してほしいですね。
然らば主役は豊川悦司さんがイメージ的にぴったりなのではないかなどとまったく
勝手に想像したりしています。
さて次は・・・と行きたいところですが筆の乗りが悪くなってきたので次回
ということにさせていただきます。
(但し気ままブロガーなくせに一応旬な話題に拘っているため読書週間中に
アップできたら・・・ですね)
とても読みやすいレポートで面白かったです。
読みたいなと思いましたね
読書から遠ざかっていますけど
by きよたん (2016-10-31 13:25)
私の与太ブログをご紹介くださり、
とても嬉しく思いました。
ありがとうございます。
「邂逅の森」、図書館に予約を入れてあります。
この小説、山本周五郎賞と直木賞のダブル受賞を
しているのですね。
面白いのでしょうね。
楽しみです。
by 青山実花 (2016-10-31 22:12)
邂逅の森、面白いですよね。
なんかすごい情景が浮かんできた記憶があります。
by リュカ (2016-11-01 10:01)
私は読書はしません(^^;
ぃゃ、ほぼ毎日ブログ記事読んでるから本はいいかなみたいな(^^;
by えーちゃん (2016-11-01 18:22)
きよたんさんnice!&コメありがとうございます。
ソネットブロガーの方はブログ巡回だけでかなりの時間を
費やされているので読書まで時間が回らないのでは・・・
ましてきよたんさんのように美術館巡りなど毎日アグレッシブに
活動されていてはですよ。
でもたまに読書に目を向けると新鮮に感じると思いますよ
(ワタシがそうですw)
by NO14Ruggerman (2016-11-01 21:50)
青山実花さんがnice!&コメありがとうございます。
「邂逅の森」を読まれる準備を着々と進めているのですね!
かなりの長編ですがきっと苦も無く読破されると思いますよ.
(マタギ映画をあれだけご覧になられたのだから(笑)
気が早いですが読後感想のアップを期待します。
by NO14Ruggerman (2016-11-01 21:55)
リュカさんnice!&コメありがとうございます。
リュカさんも読まれてたのですね。
ワタシも凄い情景を思い浮かばせながら読み進めました。
当時津軽地方に住んでいて白神山地など訪れましたが
小説の中の情景そのものでした。
by NO14Ruggerman (2016-11-01 21:59)
えーちゃんさんnice!&コメありがとうございます。
そりゃえーちゃんのようにマメにブログ更新&コメント
記載されてたら読書する時間はないでしょう。
でもたまに趣を換えてみるのもいいですよ。
by NO14Ruggerman (2016-11-01 22:01)
廃車置き場の秘密基地
やりました^^
懐かしいなぁ・・・・
このイラストだけで読みたくなります^^
by さる1号 (2016-11-02 07:13)
読書週間とは知りませんでした。
読書週間の間だけ本は半額販売とかすればいいのに、
ってそりゃ無理ですね。(^^;)
私の知らない作家さんの話題なので新鮮です。
サイン入りというのがポイント高いですね。
by lequiche (2016-11-02 10:13)
このCMの記憶はないですが、こういう粉末のジュースの素、
子供の頃に飲んでいました。今は売られてないのかなぁ。
by sakamono (2016-11-03 22:42)
渡辺のジュースの元のCМ、単純なアニメーションが楽しいでやすね。
幼少の頃 飲んでたなぁ(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2016-11-04 18:40)
渡辺のジュースの素、懐かしい!
今みたいに色々飲み物もなかった時代ですよ。
私は最近小説はお休みで、「WILL」を毎月読んでます。
by ponnta1351 (2016-11-05 07:55)
さる1号さんnice!&コメありがとうございます。
作者は美大卒なのでそちらの腕前もプロ級なのですね。
歌って描ける作家いや書いて描ける歌手という三拍子揃ったスゴイお方です。
by NO14Ruggerman (2016-11-05 08:01)
lequicheさんnice!&コメありがとうございます。
11月3日がビデオの日としてレンタルショップでオール100円で借りられるようになるとかなったとかの様ですね。
作者はミュージシャンでこれが処女作ですから豊富な読書量のlequicheさんでも流石にこの方まではご存知に至らないでしょう。
by NO14Ruggerman (2016-11-05 13:27)
sakamonoさんnice!&コメありがとうございます。
チクロの使用が全面禁止になって出回らなくなったようです。
海外ではチクロの使用を認められている国も多々あるので出回っている様ですね。
ブラジルに行った方のお土産で同様の粉末ジュースを戴きました。
by NO14Ruggerman (2016-11-05 13:32)
ぼんぼちぼちさんnice!&コメありがとうございます。
動画のアニメは憶えてなかったのですが、メロデイは
鮮明に耳に残っておりました。
by NO14Ruggerman (2016-11-06 06:57)
ponnta1351さんnice!&コメありがとうございます。
現在のように自販機やコンビニも無ければ缶飲料に
ペットボトルも無い時代でしたからね。
缶飲料といえば鳥の爪先のような金属物で両サイド
穴を開けて飲むオレンジジュース缶はありましたね。
by NO14Ruggerman (2016-11-06 07:03)