SSブログ

【ラグビーワールドカップ】サモアに快勝し初の決勝トーナメント進出に前進 [スポーツ(ラグビー)]

6D8C7211-2181-480A-A3CB-61A3516BEA53.jpeg

<決勝トライを決めた松島幸太朗選手>

10月5日(土)19:30 愛知・豊田スタジアム


日本 38 VS サモア 19


やりました!日本国民の期待が大きく膨らむからこそ重くのしかかったプレッ

シャーの中での試合でしたが、過去4勝11敗のフィジカルモンスターを相手に

見事ダブルスコアでしかも劇的に4トライを達成、しっかりとボーナスポイント

も獲得したので決勝トーナメント進出のためにはこれ以上ない形でプール最終の

スコットランド戦を迎えることとなりました。


今回の試合展開でも初戦のロシア戦とは違い出足が好調でした。

ここで4年前のワールドカップでの対サモア戦の試合経過が思い起こされます。

あのときもはじめから好調で当時は実力が上とされていたサモアの方が日本のディ

シプリン(規律)をきっちりと遵守する試合運びにイライラして反則を繰り返し、

やがて自滅して行った・・

今回もそんな試合展開を期待しながら観戦していたのですが今日のサモアは違って

いて集中力が切れない・・どころか後半30分過ぎにトライを決め26-19と7点

差に詰め寄られてしまったのです。

このとき消極的な思考がフとアタマをよぎってきた。

残りの時間でさらに1トライを失いゴールも決められ同点で試合終了・・・

でもそれは全くの杞憂でした。

その3分後に日本は前試合に続いてまたも途中出場の福岡選手が突き放しのトライを

奪い31-19とする。

残り3分で12点差なのでセイフティリードと言えますが、ここまで来たらあと

1トライを獲ってボーナスポイントを獲得したいところです。

すると残り時間1分のとき敵陣45m地点でぺナルテイを獲得と願ってもない

チャンス到来、当然タッチキックを選択してラインアウトからモールを形成し

レメキ選手以外全員参加で押し込む・・

が、ゴール前1mでモールパイルアップとなりサモアボールのスクラムとなる。

(ここで時間は80分を経過しドラが鳴ったのでプレーが途切れたらノーサイド。)

ところがそのスクラムを焦った日本がアーリープッシュの反則を犯してしまいサモ

アのフリーキックとなる。

万事休すかと思いきや、(自らキックを蹴り出し試合を切った)アイルランドと

は違い意地を見せてサモアはタッチキックではなくスクラムを選択してきました。

1トライを獲り返し7点差となればボーナスポイントを奪えると判断したので

しょう。

のぞみをつないだ日本、相手ボールスクラムを低くて8人がまとまった美しい

姿勢で迫力を持って組んだところたまらずサモアがノットストレートの反則を

犯して今度は日本のフリーキックとなる。

このスクラムで怒涛のプッシュをかけるとゴール前まで後退したサモアはコラプ

シングを犯してジャパンがペナルティを獲得。

もちろんジャパンはここでもスクラムを選択し、そのスクラムで押し切れないと

見るや姫野選手が突っ込んでそこから出たボールを田中選手が判断よくブライン

ドサイドにポジショニングしていた切り札松島選手へつなぎ値千金のトライを

獲得したのでした。

因みにこのとき時計の針は85分を指していました。

いやあこのようにこのボーナスポイント獲得となるトライの展開も前試合の大金星

に勝るとも劣らぬほどドラマチックでした。


さて今回はリーチ・マイケル選手は先発でしたがゲームキャプテンは前回に続き

ピーター・ラブスカフ二(愛称ラピー)が担いました。

ラピー選手は今年のパシフィックネイションズマッチから日本代表初キャップを

獲得した新顔ですが南ア出身でキャリアは申し分なし、キャプテンシーに長けた

人格者なのでジェイミーHC の方針でリーチ選手の重荷を減らそうとしてゲーム

キャプテンをラピー選手に委ねたそうです。

そこでリーチ選手はひとつひとつのプレーにより集中することができ、パフォー

マンスもあがったのではないかと思います。


リーチ選手の次戦(スコットランド)にかける意気込みが新聞記事に載っていま

した。とても頼もしい一言です。「個人的にはスコットランドをボコってやる!」

4年前に本人が一番悔しい思いをしたのでしょう。

スコットランドは自チームが中3日で日本と戦わねばならないのに日本は中7日

もあるというスケジュールが不公平だ、と主張しているようです。

4年前は立場が全く逆でした。すなわち日本が世界一のヘビー級南アを倒して中

3日でスコットランドと戦わなければならなかったのに対してほぼ地元のスコット

ランドは初戦でした。

器が小さいと言われてしまいますが「アンタにそんなこと言われる筋合いはない」

と言ってやりたくなりますw


対サモア戦の勝利は日本が決勝トーナメントへ進出するために大変有利となりました

が、それでももつれているAグループはまだこの先どうなるか分かりません。

自力で進出するためには次戦で2ポイント以上を獲得する、つまり引き分け以上か

負けても7点差以内かつ4トライ以上ということです。

でももうここまできたらすっきりと分かりやすく1点差でもいいから勝利してもらい

たいものです。



nice!(29)  コメント(11) 
共通テーマ:スポーツ