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【ラグビーワールドカップ】初の黒人キャプテン率いるスプリングボクスが優勝に輝く [スポーツ(ラグビー)]

11月2日(土)18:00- 決勝戦 於)横浜スタジアム  


南アフリカ32VSイングランド12


日本もといアジアで初開催となったラグビーワールドカップが終了しました。

エリス杯の栄冠を勝ち取ったチームはワタシを含めて大方の予想に反してスプリング

ボクスの愛称で親しまれている南アフリカでした。

「勝負は水物」と言われますが、ラグビーでは番狂わせが他のスポーツに比して少ない

とされています。

しかし今大会ではノックアウトトーナメントで番狂わせ(と表現したら勝利チームに

対して無礼ですが)が特に準決勝以降で続発しました。

まず準決勝第一試合ニュージーランド(NZ)VSイングランド。

NZは準々決勝で直近まで世界ランク1位だったアイルランドに対して完璧な試合運び

で勝ち上がってきたので大会3連覇に死角なしの呼び声が一層高くなったのです。

ところがそのNZが名将エディHC率いるイングランドに完膚なきまでに打ちのめされ
たのです。
イングランドは立ち上がり1分強で電光石火のごとくトライを奪い結局はそれを守り切っ
たのですが、それは何と言っても火の玉タックルの嵐をNZに浴びせ続け最後までNZ
らしさを封じ込めてしまったからにほかなりません。
無敵と言われたNZがあのような形で敗退するとは・・・・・
NZ国民の悲しみは大きくいち早く結果を知らせる地元新聞の一面は真っ黒に塗られた
ものでした。

そして迎えた決勝戦では準決でRWC20連勝中のNZを破ったイングランドですから、

このラグビー発祥の国がもう一方の準決を3点差という僅差で勝ち抜いた南アに勝利して

通算2度目のエリス杯を手に入れるだろうというのが大方の予想でした。

しかしふたをあけてみれば立ち上がりから南アの猛攻、特にイングランドに不運だった

のはスクラムの核をなす右プロップの選手が開始3分で味方の選手との接触で脳震盪を

起こし退場。

交替で出場した選手は心と体の準備が不十分だったのかその後のスクラムでことごとく

押された上に反則を犯したためチームとして調子を崩していったのでした。

それでも前半30分過ぎにイングランドが敵ゴール前で縦へ横への猛攻撃を仕掛けたので

すが約4分間に渡り猛攻を上回る南アの猛守備がゴールを割ることを阻止したのでした。

鬼気迫る攻防の結果イングランドがトライを奪えなかった状況を見届けていてこの試合は

南アに軍配が上がるだろうと直感が働いたものです。

案の定後半は両ウイングの華麗なトライにより前半の緊迫した試合展開からは思いも寄ら

ぬ大差で南アの勝利となりました。

特にワタシがこの大会でぞっこんとなってしまったコルビ選手の個人技を活かしたトライ

は美しかった。

南アとしては通算3回目のエリス杯を手にしたわけですが、それよりも重大なことは永年

アパルトヘイト政策を行ってきたこの国で初の黒人であるシヤ・コリシ選手がキャプテン

を務めたチームが頂点に立ったという結果です。

南アはワールドカップ第1回と2回には参加が叶っておりません、なぜなら当時(1994

年まで)は人種隔離政策を行っていたからです。

かの有名なネルソン・マンデラが大統領となり融和政策がなされたことにより1995年

の第3回ワールドカップが南アで開催されることとなりそこで初出場初優勝という劇的な

結果を迎えることとなったのでした。

ちなみにこのとき15人の優勝メンバーのうち唯一人黒人選手が在籍し活躍したのですが

その選手チェスターウイリアムズは図らずも本大会が始まる直前の9月6日に49歳の若さ

で急逝してしまったのでした。

彼が存命でしたらどんなにこの結果を喜ばれたことかと悔やまれます。


ということで月並みな表現ですが決勝戦に相応しいとても中身の濃い見ごたえのある試合

で約1か月半にわたり繰り広げられた大会は閉幕となったのです。


ああ~~ワールドカップロスとなり放心状態です・・・


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最後に、ラグビー界のレジェンド・リッチーマコウがエリス杯をワールドカップスポン

サー企業であるローバー社の名車レンジローバーに乗って表彰台に届けてゆくショット

で2019年ラグビーワールドカップINジャパンを締め括らせていただきます。

(ちなみに車を運転しているのあジャパンのキャプテンリーチマイケルでした!(^^)!)







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song4u

コルビ選手、No.14ですモンねえ♪
特に今大会の最後となったあのトライ、ステップと言い、
少々では倒れないフィジカルと言い、見事の一語でしたね。
決勝戦は、ひょっとしてノートライでの決着か?!
という感じの展開でしたが、トライを観ることが出来て
良かった。

本大会、メンタリティの大切さを再認識した気がしました。
やっぱり人間、気の持ちようが一番なんですね。
選手の皆さん、本当にお疲れさまでした。
by song4u (2019-11-06 22:51) 

kick_drive

こんばんは。貧困や差別で苦しんできた南アフリカが優勝したことはこれからの南アフリカを背負う若者に夢と希望を与えたと思います。南アフリカの発展につながるといいですよね。
またここまで活躍した日本は各国から研究され勝てなくなり大きな壁にぶつかるのでは?と思ったりもします。そう簡単に勝たせてくれるわけないですよね。とにかく選手の皆さんお疲れさまでした。
ゆっくり休んでください。

by kick_drive (2019-11-08 20:10) 

八犬伝

コルビ素晴らしかったですね
あのステップは、なかなか切れるものではありません。

本当に、ワールドカップロスで
困りました。
by 八犬伝 (2019-11-08 21:10) 

英ちゃん

リーチマイケルって、府中市民だった(゚□゚)
まぁ、同じ市民として誇りに思います。
by 英ちゃん (2019-11-08 22:41) 

トリック

 トーナメントの組み合わせで難しいのは分かっていたけど、決勝でニュージーランド対イングランドを見たかったね~。

 戦前予想では個人で勝る南アと、組織が成熟したイングランド、イングランドが競り勝つと予想していたのですが。
by トリック (2019-11-09 09:29) 

NO14Ruggerman

song4uさんnice!&コメありがとうございます。
まさに仰る通りだと思います。
南アは世界一のフィジカルとか大男たちのチームという印象が強いのですが、コルビ、デクラーク、ヤンチースと170cm前後の選手たちも大活躍しているところが凄いと思います。
by NO14Ruggerman (2019-11-09 11:46) 

NO14Ruggerman

kick_driveさんnice!&コメありがとうございます。
南アチームで初の黒人キャプテンを務めたコリシ選手も讃えられますが、就任僅か1年半でコリシ選手をキャプテンに選びそして優勝をもたらしたエラスマス監督の手腕に目を見張るものがあると感じます。

by NO14Ruggerman (2019-11-09 11:57) 

NO14Ruggerman

八犬伝さんnice!&コメありがとうございます。
4年後のフランス大会にもぜひ訪れてみたいと思うようになりました。
by NO14Ruggerman (2019-11-09 11:59) 

NO14Ruggerman

英ちゃんさんnice!&コメありがとうございます。
なんてったって府中はラグビーの街です。
ぜひラグビーブームのリード役を担って欲しいですね。
by NO14Ruggerman (2019-11-09 15:57) 

NO14Ruggerman

トリックさんnice!&コメありがとうございます。
エディーさんもNZとは決勝対決のモチベーションとして残しておきたかったでしょうね。
準決勝でもっともっと苦戦した結果の辛勝だったら決勝の結果も違ったのではないかと考えてしまいます。
陳腐な表現ですがまさに筋書きのないドラマですね。
by NO14Ruggerman (2019-11-09 16:02) 

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